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作品完成の秘訣は、締め切りにあり

締め切り―。どんな世界にも、当たり前のように蔓延っている言葉です。これに追われる身の、どれだけ切なく苦しいことか。限られた時間の中で、求められた品質をものするためには、それこそ様々なことを諦めなければならないのです。

ただ、人の常として、締め切りのようなものが控えていないと、いつまでものんべんだらりと先送りを決め込み、何ら成し遂げることが適わない、という次第に陥ることもよくある話。そうして考えると、締め切りというのは、有難いものでもあるのでしょう。

実際、私の知人には、うまくいったら、準備ができたら、ではいつまでも物事は前に進まない。だから何事につけ、まず逃げ場のない締め切りを決め、そこから逆算してそれに間に合わせることにしているのだと言います。

そうした意味では、noteのような場は、締め切りがあるような、ないような、完成品であるような、未完の断章の寄せ集めであるような、様々な意味でのグレーゾーンに相当するようにも思えます。

個人的に言えば、“未完”のまま、宙ぶらりんの状態でも取り敢えずはそのまま置いておける。その気になれば、いつでも手を入れ、いつ訪れるとも知れない完成に、少しづつでも近づいていける、そんな気楽なところが良いのかもしれません。

もちろんこれは、公開している文章たちの完成度が低いことへの、思い付きの言い訳でしかないのですけれども…。