はぎあや

本や映画、人間関係で得た気づきなどを書いています。

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最近の記事

#あなたの推しのイケメンを貼ってください

某読書サークルのSlackに「#あなたの推しのイケメンを貼ってください」という部屋がある。 みんなが思い思いのイケメンを挙げてはワイワイキャッキャとしているうちに、私は何とも言えないモヤモヤが襲ってきた。 モヤモヤの原因は、ルッキズム ※ルッキズムは外見至上主義、美貌差別、外見差別、外見を重視する価値観とも言われ、人間の価値を測るうえで「外見」を最も重要な要素とする考え方です。容姿を理由に差別的な言動を取ることもルッキズムに含まれます。 先ほどのイケメン部屋を見た方が

    • 白?黒?…斑(まだら)です!

      この記事は、映画「アクト・オブ・キリング」、「七人の侍」を観た感想を基にした記事です。 理想と現実のコミュニケーション 私にとって理想のコミュニケーションは、相手を傷つけることなく尊重し、一方的に自分の意見押し付けない程度に主張すること。このバランスがちょうどよく実現されると関係は長続きし、「この人は私の友人だ」と感じるのだと思っている。 しかし、理想と現実とはしばしば食い違う。 特に、大人になってから新しく友人を作るのは難しい。 相手の要望を叶えようとして、自分の

      • 「居るのはつらいよ」~無給のケアはなくてもよいものか~

        ※東畑開人「居るのはつらいよ」の読書感想文です。 セラピーとケアの価値を比べる意味とは? 私が専業主婦で新生児を育てていた頃、夫は「働き方改革」が提唱される前だったので、朝から深夜2~4時まで仕事をしていた。月の残業時間は100時間を超えていた。 子どもは音や触感覚に敏感な子だったらしく(後になってわかったが)、寝かしつけに何時間もかかる子だった。 夫が働いている間、私は子どもが寝つくまで、何時間も立って左右に揺れながら抱っこし続けた。そうしてやっと寝てくれたら、今度

        • 「自己呈示」からうっかり漏れた「自己開示」を”魅力”というのかもしれない

          ※これはアーヴィング・ゴフマン著「日常生活における自己呈示」の感想文ですが、原作が難しくて、ただ自分の考えだけの文章になりました。 自己呈示の隙間からうっかり漏れた自己開示が人の心を掴む ネットとリアルで違う人格の人は、多い。 不思議なのは、ネットでの印象が危なっかしい人が、リアルでは柔らかくまじめな方だったりすること。 ネットでの姿は「自己呈示」、つまり人に見られたい姿を演じている状態。多くは相手に良い印象を残したがるが、稀に自分への期待値を下げるためにあえて攻撃的

        #あなたの推しのイケメンを貼ってください

          読書と対話で「幸せ」の輪郭を見た

          1.読書サークルに入った 有料のnoteのマガジンを購読したら、必然的に読書サークルの参加権を与えられたので、入ってみた。 読書サークルには、毎月課題図書があり、その本の内容について感想を言い合ったり、それぞれの問いで遊んだりするSlackがある。いろんな人が本を紹介したり、本を贈与し合ったりしているので、サークルに入ってから1か月に読んだ本は、入る前に比べて5倍増になった。 サークル内では、しばしば「幸せ」について議論される。 「あなたは今幸せ?」 「結婚って良いも

          読書と対話で「幸せ」の輪郭を見た

          父の「作曲の才能ないな」の一言から校歌の作曲者になるまで。

          朝ドラ「エール」の作曲家の主人公が、「曲が書けない」もしくは「曲を書いても採用されない」という場面を見ると、自分のことのように胸が苦しくなる。 苦しいのに、音楽から離れられない。 それもめちゃくちゃわかる。 このnoteでは、私が2014年に開校した、木更津市立真舟小学校校歌の作曲者に採用されるまでの話を書いてみようと思う。 ・小2で初めて作曲。その時言われた父からの一言「作曲の才能ないな」。その後、25年間作曲できなくなる。小2の時、通っていた音楽教室ヤ〇ハのグルー

          父の「作曲の才能ないな」の一言から校歌の作曲者になるまで。