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Devolver Direct 2022の結果と感想【答え合わせ】

ついにDevolver Direct 2022が公開されました。

以前の記事で今回のテーマについて予想していましたが、果たしてその結果は…!

予告の予告

これまでのマーケティング(Devolver Direct)が失敗に終わったDevolverが打ち出した新たな作戦は…

カウントダウン

「何を発表するかではなく、カウントダウンをすれば良い」といつか聞いたようなセリフが飛び出し、ここで登場するのがMECHA SUDA51。

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彼は一体誰なんだという方のために説明すると、彼はSUDA51こと須田剛一氏
独特なセンスのゲームを排出し続けるクリエイターです。
代表作というと「ノーモアヒーローズ」シリーズがあります。めっちゃ面白いのでオススメです。

彼とDevolverはかなり昔から親交があるのですが、それについて説明しようとすると記事1本ぐらいは書けそうなのでここではやめておきます。

さて、登場するなり「25分、25分59秒、25分58秒…」とカウントダウンを始めるメカSUDA。ですがしんどくなってすぐやめてしまいます。

この大きい発表前に30分程度のカウントダウンをするという方式、最近のゲーム業界ではよくあるやつです。
「ライブ配信が予定より早く始まってる!?」と思ったら既出のトレーラーをとりあえず流してるだけ、という肩透かしマーケティングの一種です。

ライブ配信前のカウントダウンだけでなく、発表の何日も前からカウントダウンを始めるティザーサイトなんかもよくありますね。

ほとんどヒントも与えずプロジェクトなんちゃらみたいな仮タイトルだけ発表してあとはカウントダウンが表示される…というユーザーとしては何の面白味もないサイトがよく作られます。

どんなゲームなのかも分からないのにただカウントダウンされてもワクワク出来ないですし、この方式を取る場合って結局大したゲームが出てこないんですよね(主観です)

ビデオゲームシンギュラリティ

まぁそんな感じで意味のないメカSUDAのカウントダウンは速攻で終わってしまうわけですが、とりあえずゲームのトレーラーを流すニーナ。
すると反響が物凄いことになった!とDevolver社内は大騒ぎ。どんどんトレーラーを流していきます。

トレーラーを流すたびに反響は大きくなっていきますが、メカSUDAはこのままだとビデオゲームシンギュラリティが起こると言うのです。

この新出単語についてゴチャゴチャ説明が始まるんですが、要するに「ゲーム業界で買収・合併が続いて最終的にゲーム会社はとてつもなく巨大な1社だけが残る」という恐ろしい事象です。

作中では以下のような買収・合併とその影響が起こりました(一部を抜粋)。

・ATARI Dreamstation 64でApex Fortzoneが発売

トムクランシー版どうぶつの森が発売(トムクランシーは軍事系の物語を得意とする小説家で、彼の作品を原作にしたゲームが多数実在…レインボーシックスシージとか)

・MicrosoftがBethesdaを面白半分で再度買収

・Annapurna Interactiveがマウンテンデュー社と合併(AnnapurnaはDevolverと双璧をなすインディーパブリッシャー)

この後は皆さんの予想通りビデオゲームシンギュラリティが起こり、取り残されたメカSUDAと女神ニーナの対話が始まります(女神ニーナって何?)

女神ニーナは何でも願いが叶えられるというルートボックスコインを取り出します(ルートボックスコインは2018年のDevolver Directで登場した物理仮想通貨)。
メカSUDAがルートボックスコインに願うこととは…。

時間が巻き戻り動画の冒頭部分。メカSUDAの登場シーン。メカSUDAはカウントダウンを始めることなく腕のコンソールを操作します(明らかにプレデターのソレ)。
そして…

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大爆発


メカSUDAーーーーーーーーー!!!!!😭😭😭😭😭😭😭😭

まとめ

というわけで今回のメインテーマはメカSUDA…じゃなくてビデオシンギュラリティ=ゲーム会社の買収・合併でしたね。

まさか自分の予想が当たるとは思っていませんでした。
ですが単純な買収合戦として表現するのではなく、ビデオゲームシンギュラリティというSFチックな要素にしてしまったのがいかにもDevolverらしいところですね。

あとはカウントダウンマーケティングとメタヒューマンもあり、盛りだくさんな内容でした。
(メタヒューマンは、須田氏がTwitterでそう言及しています)

今回は作中で一滴も血が流れませんでした。以前はDevolverといえば血みどろで趣味の悪いゲームを出すパブリッシャーというイメージでしたが、最近は大人しいゲームも多く出しているのでDirectも変えていく方針なんでしょうか。

ちなみに、今回の発表で私が一番気に入ったゲームはSkate Storyです。最高の雰囲気ゲーになりそう。

また来年もDevolver Directがあることを祈って…。

ではまた~

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