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12月のHILLOCK ART LAB

◎12月だねぇ。最近どう?の問い
◎年末年始にわきあがること
◎クリスマスの楽しみと正月のつまんなさ
◎退屈なお正月
◎お正月にすること、その思い(願い)
◎縁起ということ
◎今の思いを折り込む
◎折る・祈る・縁起
◎それぞれの「今」を思い祈りを折り込む年末年始の飾り物
◎G君の「これでいい」に溢れるもの

12月のHILLOCK ART LAB は「お正月ってどう?」からはじまりました。

どこか油断していてうっかりと、好意的な返事が来ることを予想していたのですが、第一声は

「つまんな~いから、きら~い」。

「お餅好きじゃないからつまんな~い」とHちゃんが続きます。

そうなんだね。他には?

「好きじゃないー。おせちが好きじゃないー」という声も。
「お年玉もらえるから楽しみ」
「お年玉で買うもの決めてる」というひとも。

「休み明けが待ち遠しい。友達と遊びたい」
まだ冬休みが始まってもいないのに、すでにお正月明けが待ち遠しい人も。

お正月に楽しいこともある?と聞くと

「お正月遊びが楽しみ。凧揚げする」
「おせちとか好きだよ。綺麗だし」という人もいました。
その後は、おせちの何が好きで何が苦手かという話に。

「おせちはなんか意味があるんでしょ?」とひとりの子が聞いてくれました。

そこで、持って行っていた「縁起物」リストをみんなに見せました。
それぞれの縁起物に意味や込められた願いをがあることを伝えました。

「縁起物って、なんでお正月に食べるの?」
「いいことが起こりますようにってことでしょ?」
「願いことだと思う」
「よいお年になりますようにっていうんだよ」
「それは年の前で、お正月はあけましておめでとうだよ」
「縁起物は、いい年が来るように食べるお願い事でしょ?」

縁起物リストを見ていたひとりが「折り紙みたい」と言いました。


そうだね、折り紙で折ってるんだね。いろんなものが折れそう。

「折ると祈りって字が似てる」

折ると祈り。縁起物の話。
本当だね、いろんなものが折れそうだよね。

その日持ってきていた色紙を出しました。
お正月は、その年がいい年になるように、縁起物を食べたり飾ったりするんだね。

それぞれに、いい年になるように折りを折って見るのはどうかなぁ?

提案すると
「いいよ!やる!」
「僕、飛行機折りたい!もうやっていい?」


今、好きなもの。
こうなったらいいなという世界。
大好きなものたち。
将来の夢。
楽しみたい思い。
希望。
そして
平和。



どんどん手が動いて物語が語られて、お正月に幸せを祈る色紙飾りが出来上がっていきます。

そのどれもが、自分ごとでありながら世界を優しく思う気持ちに溢れたものばかりで、小さいひとたちの切実な幸せへの祈りが伝わります。

私たち大人は、どんな世界を祈り、折って紡いでいけるでしょうか。

2023年が、優しい祈りに満ちた年となりますように。


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