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推しポケでも勝てる話をしたかった話【構築記事】

ポケモンsvにおいて、普段ランクマッチをやらない友人が「ラティアスにマスターランクリボンを付けたい」「好きな子たちで戦いたい」ということで組んだ構築の取扱説明書。好きな子たちでも勝てるんだぞって言う話をしたかったが、結局地力のあるポケモンばかりで組んでしまったのは悔しい部分ではある。しかし、2匹くらいまでであれば恐らくどんなポケモンを入れてもマスターランクまではいくことは可能であろうと思うため、ぜひ頑張ってほしい。

基本選出と戦術

 基本選出はオニシズクモ+ラティアス+パオジアン。オニシズクモでねばねばネットを撒き、アッキ瞑想ラティアスで相手を壊滅させ、残りを珠パオジアンで刈り取る。場合によってパオジアンの枠はヒードランやアシレーヌになったりしたが、まずはその3匹で勝てるかどうかを考えていた。
 基本選出をしない場合は、ラティアス以外の5匹から選出をする。ラティオスとヒードランなどは相性補完が非常によく、そこにアシレーヌをいれたサイクルをしたり、ねばねばで素早さを下げてパオジアンで一気に制圧しにいったり等比較的柔軟な戦術を取ることができた。
 具体的に基本選出を出さないパターンは、主に「ふきとばし」「ほえる」「くろいきり」といった技を使う相手がいる時で、具体的にはエアームドやドヒドイデ、ディンルーなど。特にドヒドイデは「どくどく」も相当厳しい。逆にディンルーは初手でパオジアンを合わせるとテラスタルを使って打ち合ってくれることがあるため、先に処理してから積みに行く展開が作れたりもした。
 また、ねばねばネットを消してくる「キラースピン」を持っているキラフロルや上から「きのこのほうし」を押してくるキノガッサもつらい相手。これらには明確な対処はないため、上手いことサイクルを回してやりくりするしかない。

個体解説

オニシズクモ@むし


アクアブレイク
パワーシェア
リフレクター
ねばねばネット
特性
すいほう
配分
わんぱくH252B228あまりD
持ち物
メンタルハーブ

 使いたいポケモンその1。ネット撒きの起点作成要因。しばらく「こらえる」+イバンのみで使っていたが、パーティにいるだけで初手に挑発持ちが出てくるため、メンタルハーブが手放せなかった。パワーシェアは苦し紛れの積み対策。剣舞ウーラオスやハバタクカミなどに押しておくと被害を減らすことができる。今回はしていないがこの技を使うなら絶対にC0厳選をした方がよいだろう。
 テラスタルは一切使う気が無かったためデフォルトのむしのまま。変えるなら「きのこのほうし」対策の草だろうか。

ラティアス@でんき


アシストパワー
みわくのボイス
めいそう
じこさいせい
特性
ふゆう
配分
ずぶといH252B158S100(-1の最速ドラパルト抜き)
持ち物
アッキのみ

 使いたいポケモンその2。このパーティのエース。ねばねばネット下で最速ドラパルト抜きまで素早さを振っているため、スカーフ持ち以外には上から「めいそう」を押せるうえ、特性「ふゆう」のでんきテラスタルをすることで弱点を無くすことができ、全ての特殊ポケモンを起点に積みにいくことができた。またアッキのみを持たせることである程度の物理耐久も確保でき、ノーマルテラス鉢巻しんそくカイリューも起点にできるだけの耐久がある。上記に書いたメタポケモンがいない限り、積めればまず負けないポケモンであった。
 アシパめいそう再生は固定で、「みわくのボイス」はあくタイプへの打点として採用。しばらく「ドレインキッス」だったが、不一致ではあまりに火力が低すぎたために威力重視で「みわくのボイス」になった。間違いなくエースとしてオニシズクモと並んで選出率1位であろう。

パオジアン@ステラ


つららおとし
ふいうち
テラバ―スト
こおりのつぶて
特性
わざわいのつるぎ
配分
H188A252B68(HPが10n-1調整)
持ち物
いのちのたま

 ねばねばネット下でのスイープ役としてあまりにも最強だった。素早さに降らずともほとんどの相手を抜ける上に2種類の先制技で相手の先制技に負けない圧倒的な制圧力を持っていた。また、テラスタイプをステラにすることで、1回目の「つららおとし」+「ふいうち」のリーチがとてつもなく広くなり、何より「テラバ―スト」であらゆるテラス択を無視して貫ける。少々汎用性に欠ける技構成と配分ではあったが、十分な強さを発揮してくれた。

ラティオス@はがね


ラスターパージ
りゅうせいぐん
シャドーボール
トリック
特性
ふゆう
配分
おくびょうCSあまりD
持ちもの
こだわりメガネ

 使いたいポケモンその3。パオジアンと同様に上からの制圧力の高さがとても強かった。こだわりトリックや「ラスターパージ」の特防ダウンがあるため主に受けポケモンに対してぶつけていた。
 サブウェポンは「シャドーボール」。今作から「マジカルフレイム」を没収されたために鋼タイプへの打点を失ったが、サーフゴーやメタグロスへは打点になるほか、ハバタクカミにも通るわざのためそこそこ使用頻度は高かった。剣盾のイメージで使用率10位は流石に盛りすぎだと思っていたが、しっかりポテンシャルのある性能ではあるという認識へ変わった。

アシレーヌ@ひこう


ムーンフォース
なみのり
アンコール
クイックターン
特性
げきりゅう
配分
ずぶといHBあまりC
持ち物
オボンのみ

 主にエスパー組が苦手なウーラオスとパオジアンへの受け要因。特にウーラオスは水悪共に受けられるため、安心して選出することができる。技は一致技2つに補助技を許さない「アンコール」と対面操作の「クイックターン」。ヒードランとの兼ね合いから「うたかたのアリア」ではなく「なみのり」を採用している。特性をうるおいボイスにすれば「ハイパーボイス」でみがわり貫通性能を持たせられるが、「アンコール」を持っていることと、激流の火力上昇を天秤にかけた結果こちらになった。正直どっちにも強みがあると思う。
 テラスタイプは「じしん」を無効にできるひこう。諸説ありまくる枠だが素のタイプが強いため、一度だけ行動保証を得るためのテラスタイプがいいのだろうと考えている。ちなみに一度も切っていない。

ヒードラン@くさ


ふんえん
だいちのちから
おにび
みがわり
特性
もらいび
配分
おだやかH196C60D252(HPが16n-1調整)
持ち物
たべのこし

 ラティ兄妹との弱点であるこおり、ドラゴン、フェアリーを半減以下にでき、ドランの弱点であるじめん、みず、かくとうを向こうが半減以下にできる。ハバタクカミに強くするためにHDに振り、「みがわり」+食べ残し型にすることでキョジオーンにも最低限抗えるようにした。加えて実質メインウェポンの「だいちのちから」と物理ポケモンに強い「おにび」、一致打点の炎技という構成になっている。「ふんえん」の枠は威力の高い「かえんほうしゃ」や、より受けに強くなる「マグマストーム」など好みで入れ替えてよいだろう。「おにび」を使う以上命中不安に常に悩まされるため、日ごろから善行を積んでおけばより安心して使えるはずだ。

終わりに

本当はアシレーヌ枠がレントラーだったり受け崩しがヘラクロスだったりしたが、ウーラオスやカイリューなど役割遂行をさせてもらえない相手が多く、徐々にパワーを上げていった結果この6体に落ち着いたという経緯がある。それでもメインのラティアスをエースにした良い構築になったと思っているため、好みに応じて調整しながら頑張ってほしい。


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