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【金沢】凄まじいカフェに当たった話

久々の晴れの日、予定もなかったので金沢市街をふらついていたら、凄まじいカフェにぶち当たった。言いたいことを諸々Xに書き連ねようと思ったものの、とてもじゃないが140字では収まらなかったのでnoteで書いてやろうと思った次第である。
ただの愚痴でしかない文章なので期待して読むものではないことは先に明記しておく。

そのカフェというのは、近江町市場のすぐ裏手にある『喫茶チャルダ』。GoogleMapの評価は☆3.8で、写真を見た感じレトロな雰囲気の喫茶店である。ちなみに自分はスタバでMacをカタカタするより人気のない古びたカフェでコーヒーを啜ることに趣を感じるタイプのため、そこそこ期待しながら店に向かった。

まず店に入って最初に感じるのは、とてつもないタバコの臭い。店内には自分と店主しかおらず、店主も吸っていなかったというのに、店の中にこびりついたタバコの臭いでくらくらするほどであった。後ほどレビューを見たところ喫煙可能な喫茶店という記載はあったため自分の落ち度ではあるのだが、耐性のない人間が居座れるような場所ではなかった。
しかし、一度入ってお冷まで出された店で何も頼まずに出るようなことをする度胸は持ち合わせていないため、とりあえずブレンドコーヒーチーズケーキを頼み、その香りで誤魔化そうと考えていた。

📚

この時点で本当はXにポストしようと思っていたのだが、なんと店内ではスマホが圏外だった。待ち時間を潰すこともできず、臭いで雰囲気を楽しむことも難しい環境で、昭和な雰囲気の店内を眺めていた。古の店によくあるでかい広告と、商品説明の教科書体は印象に残っている。


☕&🍰

届いたコーヒーとチーズケーキの皿のセンスは非常に好みで、見た目の雰囲気に合ったものだと思っている。そして、ひとまず鼻をリフレッシュするためにコーヒーの香りを味わった。いや、味わおうとした。一切何の香りもしなかったのである。その時はタバコで鼻がやられてしまったのだと思っていた。そして、それらの不快感を払しょくするために、口に含む。

「何だこれは、泥水か?」

率直な感想はこれである。水と見まがうほどの口当たりの薄さと、後に引かないうっすい酸味と仄かな苦み。まぁ要するに、凄まじく不味かった。
しかし自分は、この味を経験済みであった。そのため、この不味さの正体がわかってしまった。これは、かつて自分が初めてコーヒーの粉を買って落として飲んだ時、粉1杯に対してどれくらいのお湯の量を使っていいかわからず、カップ2杯分の粉に8杯分のお湯を入れて作ったコーヒー。その味と同じであった。店が客に出す商品が4倍希釈という凄まじさ。こんなものが許されていいものか。
飲めないわけはないが決しておいしくはないため、付属していた白い液体を入れて味変をした。どんなに苦いコーヒーだろうとミルクを入れればある程度保証された味になるだろうと。そう思っていた。
コーヒーフレッシュだった。まぁここは個人差があるだろうけれど。自分は非常に悲しかった。カフェで銀の小さなカップに入っている白い液体はミルクであるという固定観念が良くなかったらしい。ここでまた一段と気分が落ち込んだ。

ここまでくると、横にいるチーズケーキに対しても不信感を募らせてしまう。台になっている薄いスポンジの層にぎっしり詰まった生地が乗り、ナパージュがてらてらと輝くThe・チーズケーキ。見た目は非常においしそうで、疑う余地はないはずだ。
脳内に溜まった不信感を常識で押さえつけ、一口。

「シャリッ」

と。口の中で響いた音に間違いはなかった。冷えた歯茎がそれを証明している。
スポンジ部分、凍ってた。この時感じた悲しみに理由なんてない。
別に味が悪いわけでない。こういった店であれば冷凍されていたものがでることに対して嫌悪感があるわけではない。でもなんか…ほかに客居ないのに…みたいな悲しい気持ちになった。そこさえ気にしなければ美味しかったのは否定しない。溶けるまで待てる環境じゃなかったのを言うと味を楽しむ余裕もないため、これ以上は深堀りしない。

ちなみに、このコーヒーとチーズケーキ、共に550円である。セットで100円引きで合計1000円。スタバのストロベリーメリークリームフラペチーノがカスタムなしで700円である。書いてて悲しくなってきた。

お金を払ってストレスを溜めると発散にもお金がかかって非常に困る。今日はすべてを忘れてスーパーで甲箱カニを買ってきたのでこれで優勝することにする。ちなみに1杯399円だった。あと鬼殺しも買ってきた。108円だった。今晩は優勝確実やね。



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