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8/24 頑張れ!

この言葉はおそらく近い将来ハラスメント案件になるので早急に使用を制限するべき。

ぼくはこれをわりと本気で思っている。というわけで「頑張れ」ではなく「上手くいくよう祈ってる」とか「大丈夫だよ」とか言った方が良い。ぼくはよく「頑張って……あ、まぁ別に頑張んなくても良いんだけど」と言っている。

まぁ大体「頑張れ」と言われる人はすでに頑張っていることも多いわけで「これ以上まだ頑張らなきゃいけないのかよ」と思うのも仕方ない。しかし、将来本当に「頑張れ」がハラスメントの1つになったときに不用意に使わないでいられるのか。

わりとナチュラルに「頑張れ」という言葉を使ってきた世代だから、不意に使ってしまったり、それで怒られたあと「頑張れもダメなのかよ……」と思うことも十分にあり得ると思う。だからこそ今から「頑張れ」とそれに類する言葉の使用はなるべく避けていったほうが良いし、今現在ハラスメントとされている言動をしている人のどうにもならなさや不条理感というものは容易に想像できてしまう。将来うっかり「頑張れ!」と声をかけてしまったぼくは、2021年に金メダルをかじったやつと同類に見られるのだ。なんだかやるせない。ガリガリ。

しかし、個人的には「頑張れ」と言われるよりも「頑張ったね」と言われる方がキツいことの方が多い。大体頑張ってないからだ。ぼくが「俺は頑張ってる!」と主張するときは「頑張ってないだろ!」とツッコミを入れて欲しいときだ。そもそも、人生のうちでほとんど頑張った記憶がない。

スポーツものの青春漫画とか読んでると「こういう努力する経験が欲しかったなぁ」と思う。中学の剣道部は「剣道」というより「けんどう!」みたいな感じだったし……坊主にするべきだったかもしれない。

こないだ、Youtubeにあった「寝るときに聞くASMR」を聞きながら寝ようとしたのだが「今日も頑張ったね……」とか言ってくるので「俺は頑張ってなんかない!適当なことを言って甘やかすのはやめろ!!」とキレてやめてしまった。もうASMRは聞きません。寝たい時は「10分で眠れるヒーリングミュージック」とか「火星の音が鳴る音叉の音」などを聞くべき。っていうか、「〇〇分で見られる……」みたいなやつ大体8時間くらいあるんだけど。〇〇分で眠れるという信憑性が大いに損なわれている。

冒頭の話に戻るけど、「頑張れ!」がハラスメントになる以上、「頑張っている姿を見て元気をもらう」みたいなのも悪趣味になってくる。そういえば、五輪選手が「頑張っている姿を見せて日本に元気を与えたい」みたいなことを言っていた気がするけど、五輪関係であれが一番嫌だった。五輪に出る理由なんて「自分の努力を実らせたい」とか「スポーツ史に名を刻みたい」とかで良いし、そう言えば良いのに。

ただ、これはスポーツ業界に育成側が一流選手をつくりあげる異常な過程において「お前が努力するのはもうお前個人の問題ではないんだ、周りのため、国のためなんだ」という枷を嵌めることで一定の強制力を与えるという悪しきシステムのせいでもあると思うので、不快感は選手個人にも向くが責任自体が完全に選手にあるわけでもないだろう。しかし、「頑張っている姿を見て……」と言えばアイドルか……アイドルについても書きたいけど、基本的に1日1500字に収めたいので、今日はこれで終わりにする。


おすすめ青春スポーツ漫画。

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