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國大感傷マゾ同好会「共感性致命傷説集vol.1」(の、一部)

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國學院大學感傷マゾ同好会の同人誌「共感性致命傷説集vol.1」に載せた5つの原稿です。当時「感傷マゾ」という概念でなにを考えようとしていたのか……今となっては朧げですが、これを読…
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記事一覧

今夜は内藤「「無垢な少女」をめぐって ──白いワンピースの少女って、どこがそんなに良いわけ?」(エッセイ)

1.「少女」ってそもそも誰? タイトルからわかる通り、僕はぶっちゃけ「白いワンピースの少女」にあまり興味がありません。ただ僕が気になるのは、何故皆がそれほどまでに「白いワンピースの少女」に惹かれているのか、ということです。「ひまわり畑」や「夏休みに訪れた青い空の田舎」や「高原のサナトリウム」というようなシチュエーションで儚げに微笑む彼女に、どんな魅力があるのか。……いや、僕もまったく憧れないってことはないんですが……やっぱり、なんでそこまで皆がそういった少女を描いたイラスト

M・一途「美少女動物園にて」(短編小説)

僕が担当する檻には「白いワンピース少女」がいる、らしい。僕には見えない。 毎日たくさんの人が園にやってきて、彼女を熱心に見ている。ときどき子供たちが絵を描いて見せてくれるが、どの絵も微妙に違うので彼女が本当はどんな姿なのか、よくわからない。 「トクナガくんが羨ましいな」 と、休憩中に同僚のスドウくんが話しかけてきた。 「トクナガくんは、大変名誉ある仕事に就いているからな」 それは知っている。担当の檻が決まった時、さんざん言われたことだ。 「トクナガくんは、彼女とど

アンチサブカル地獄変「感傷マゾとか言ってる奴らの薄ら寒い気色悪さ」(エッセイ)

1. 傷を舐め合うのは勝手だがベロベロした唾をこっちまで飛ばしきてンじゃネェぞ、感傷マゾ野郎。「青春できなかった……」とかゴチャゴチャ泣いてるだけならまだしも、「青春できなかった……という鬱屈をエモい文章に昇華するボク/ワタシ」とか悦に浸ってるてめェらみたいなモンは心底気色悪いよな。自分の人生を切り売りしてネタにして、そのうちネタのために人生やるようになるンだよ、てめェらみたいな連中は。最初は本当に青春を送れてなかったやつも、「わざわざ青春を避ける」ようにいずれなンだよ。他人

恋石川千明「わたしたちの好きなロジハラ」

今回の記事は、自分が過去に企画した同人誌『共感性致命傷説集 vol.1』に掲載した架空のインタビュー原稿です。 頒布したのももう2年前ですし、boothの在庫も既にないのでここに再掲します。 今後も、過去原稿をいくつか載せようと思っています。(当然ですが、自分で執筆したものに限ります!!!) 『共感性致命傷説集』はvol.2もあるのですが、そちらは以下のリンク先から無料でダウンロードできます。 共感性致命傷説集vol.2 - b4summerrocket - BOOTH

赤井計算「青春コンプレックスを抱えたおじさんたちに聞く!」

赤井計算『街場の感傷マゾ』青春時代の記憶 ──本題の前にまず、お二人が具体的にどういった青春時代を送っていたか伺っていきたいと思います。では先にAさん、良いでしょうか?一応共学だったということでしたが……。 A:青春時代ですか……。なんか、クラス内でドッと笑いが起こることってありますよね?その時期クラスで流行ってたネタ……たとえば、ぼくが覚えているのだと「よっ!気をつけて帰れよっ」っていうのがあって。 B:なんですかそれ。 A:誰かが……だいたい、クラスのムードメーカ