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x/b-断片
弱いひとへ 2
言葉がある。だから、言葉が増える。中でも、書き言葉。あるいは、言葉を書くという行為。
弱さを克服するための読むという行為は、ただただ弱さを紛らわすための読書術であることに気がつくかもしれない。それはいかにも、あの斜にかまえた危うさというものではなくて、それは享楽的なダンスホールにも似た、逃避なのである。それは読むという、最小限の行動。
何を言っているのだろう。そう思われるだろう。しかし、ご理解願いたい。ある種の弱いひとは、こういうことでしか、弱さに決着をつけられないような日が、あるのだということを。
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