[22]日本の孔子学院~オープン・ソースから考える中国のサイレント・インベージョン
今回は、孔子学院について少し書きます。お付き合いください。
孔子学院とは
表向きは、各国の教育機関と提携して中国文化や中国語に関する教育を行う機関となっています。ところが、既に海外で問題になっていて、例えば米国上院の超党派(共和党と民主党)の常設調査小委員会でも追及されています。
この委員会では、「中国のスパイ活動やその他の違法行為の中心であるという証拠は無いが、注視しておく必要がある」という旨の発言がされています。裏を返せば、スパイ活動や違法行為を疑っているということです。この様なアメリカでの動きを受けて、国内でも参院文教科学委員会にて萩生田文科相(当時)が発言しています。
また、優秀な人材をリクルートするための千人計画(海外ハイレベル人材招致計画)としての機関の疑いも持たれています。
早い話が、教育機関の振りをした工作機関なんでしょ?と世界中から疑われているわけですね。
国内の孔子学院
調べてみるとこれだけありました。
この内の兵庫医科大学については閉鎖が決まっています。
関連機関?
関西外語大学孔子学院のHPに興味深い記述があります。
赤枠で囲ったところですが、「現代中国研究センター」「中国文化活動センター」というのがあります。つまり、これらも関連機関では?と疑ってしまいますよね。
孔子学院として正式な調印はしていなくても、同様な役割を果たしている可能性もあるわけです。そこで、この様なセンターを設置している大学を調べてみました。
ざっと見た限りでは、以前こちらでも書いた孔子学院のあるオタゴ大のときのような物は見つかりませんでした。少なくと、客観的に中国の分析をするテーマで、中国だけでは無く台湾の研究などもしていました。ただし、研究論文などの掲載が殆ど無く、細かいところまでは不明です。論文のタイトルと概要だけでも掲載して欲しいところです。東大、京大、広島大は国立なのですから、研究成果の概要くらい広く国民に開示すべきでしょう。
大丈夫な研究だと信じたいです。
孔子学院と言っても「何それ?」という人も多いのでは無いでしょうか。少しでも知っていただく切っ掛けになれば幸いです。
孔子学院は世界中にあり、アメリカだけでも100カ所以上あるので、アメリカはそれだけ深刻に捉えているわけです。
御覧頂きありがとうございました。
一人でも多くの方にこの現実を知って頂き、最終的には衆人監視で抑止するというのが私の考えです。
厚かましいお願いではありますが、ご家族やご友人に中国のサイレントインベージョンの手口や状況についてご紹介頂ければ幸いです。私の記事で無くても全然構いません。
(了)
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