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[53]上海電力がもたらす悪夢(その2:起点の上海電力)

私からのお年玉を兼ねたクリスマスプレゼントの始まりです。要らねーよなんて言わないでください。
とは言え今日は既存情報のおさらいが中心です。

切っ掛け

今年の3月頃から上海電力に関する問題が浮上してきました。ご存じの方も多いと思います。ご存じない方は、火付け役のジャーナリストの山口敬之さんの記事をご覧ください。探せば動画なども沢山あります。

私は2月に起こった侵攻の件で山口さんのメルマガを読み始めたのですが、メルマガに上海電力のことも配信されてきます。最初はそこまで興味が無かったのですが、何本か読んでいるうちに少し引っ掛かるものを感じました。伸和工業と上海電力との関係をゆっくりと詳しく丁寧に書かれているのです。橋下徹をテーマにしている割には、回り道をしています。何か言外にあるような感じがしました。そして伸和工業について調べて行くうちに恐ろしいことに気づいていったのでした。本格的に調査するために会社を辞める決断をし、今に至ります。

上海電力と伸和工業の関係

多くのかたがご存じでしょうから詳しくは述べません。上海電力はメガソーラーや風力発電を行う事業ですが、ほぼ中国国営企業です。その子会社の上海電力日本が最初に日本に参入したのが大阪の咲洲メガソーラになります。伸和工業が合同会社を設立し、その会社に後で入り込んだのが上海電力になります。このやり口は、ステルス参入と呼ばれています。そして、伸和工業は、上海電力日本のメガソーラーの内の何カ所かの施工や保守などを行っています。

伸和工業と西村浩

西村浩は伸和工業の会長になります。伸和工業はプロスペクト(現ミライノベート)を傘下に収めています。この事に注目することが、実は大きな意味を持ちます。ですので、この動きについてじっくり説明して行きたいと思います。
伸和工業とミライノベートのHPの情報などを並べていくと下表になります。伸和工業は最近になってHPを一部修正しているので、現在では部分的に確認できない情報もあります。

プロスペクトを巡る伸和工業と西村浩らの動き

西村浩は伸和工業も使ってプロスペクトを敵対的買収、所謂乗っ取りをしています。この乗っ取りには不可解な点があります。

金銭目的を否定できる点

・新任取締役の報酬の辞退
・'20/1インサイダー容疑で伸和工業と西村浩の家宅捜索、その後の記事が無いことから起訴に至っていない。つまりインサイダーによる金銭獲得の目的では無い。
以上の2点から考えると金銭目的での買収では無いことが分かります。

焦っていると感じられるプロスペクトに対する動き

本業である太陽光発電事業の強化であるならば、敵対的になる必要も無く提携関係を強めて行けば良いだけです。資本関係を築きたいのならば、プロスペクト傘下の太陽光発電事業を行っている日本エネライズの株式取得で良いわけですし、プロスペクトを個人名義でまで取得する必要もありません。ゆっくりと信頼関係を築いていくのが得策なはずです。
つまり、「急いで経営権を掌握したかった」と考えると一連の動きがしっくりきます。

急いでまでプロスペクトを掌握したかった狙いについて考える

何を目的としてプロスペクトを掌握したかったのか。その目的について考えるために、その後の行動について注目してみました。
通常の目的として考えられる太陽光発電事業については、強化を行っていません。寧ろ出資金を譲渡しています。つまり、太陽光発電事業強化では無いということになります。
それとは逆に不動産事業に力を入れています。収益の柱であった太陽光発電事業を弱め、不動産事業に力を入れていることから不動産事業獲得が狙いだったと考えられます。

次回以降は、先に進む前に「プロスペクト乗っ取り」をもう少し説明します。多少ゴシップ的な話も登場します。
(つづく)

#上海電力 #伸和工業 #西村浩 #プロスペクト #ミライノベート #乗っ取り

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