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機体重量について、思うこと

筆者の考えでは機体重量の制限を変えることが大会の見応えにつながると考えています。

飛行ロボコンでは機体の重量に制限が設けられています。

一般部門
 飛行機、ハイブリッドタイプ
 空虚重量200g以下
 ただし独立した制御ユニットがある場合、それを除き空虚重量175g以下
飛行船タイプ
 制限なし、明らかに過大な場合NG

自動操縦
 飛行機、ハイブリッドタイプ
 空虚重量250g以下
 ただし独立した制御ユニットがある場合、それを除き空虚重量200g以下
飛行船タイプ
 制限なし、明らかに過大な場合NG

マルチコプター部門
 空虚重量が以下A,B,Cどれかの条件を満たすこと
 A)動力用モーターが4発以下:350g以下 ただし「独立した制御ユニット」が搭載されている機体は、「独立した制御ユ ニット」の重量を除いた空虚重量が250g以下とする
 B)動力用モーターが5発以上6発以下:390g以下 ただし「独立した制御ユニット」が搭載されている機体は、「独立した制御ユ ニット」の重量を除いた空虚重量が290g以下とする
 C)動力用モーターが7発以上:430g以下 ただし「独立した制御ユニット」が搭載されている機体は、「独立した制御ユ ニット」の重量を除いた空虚重量が290g以下とする

これは22年6月まで200g未満の機体は航空法の適用外であったことが影響していたと認識しています。
最適ではありませんが外でも飛行練習できる、という配慮だったと思っています。

しかし現在は100g未満へ規制が厳しくなっています。なので、現在ではこの200gの重量以内で工夫してねってだけの決まりでしかありません。100g超えた時点で外では飛ばせないので…

飛行ロボコンは機体を飛ばしてなんぼだと思っていますが、現在のルールでは救援物資を落として戻って取り付けてまた飛ばして、チームによっては飛ばす時間より地上で機体触っている時間が長いことがあります。

救援物資を取り付けるために帰還させようとして、エリア外にでて手で拾って、また飛ばしてエリア内に戻してから救援物資取り付けるなんて光景はあまり見たくないし、操縦者も嫌でしょう。

これは飛行ロボコンとしてどうなのか、と長年思っていました。
救援物資を3個つけて離陸して、投下後各種ミッションを着陸することなく行なって帰還する、というのがあるべき形ではないかと思っています。


では、具体的にどうするのかについてです。

機体重量の制限を

一般部門は300g以下
自動操縦は500g以下
マルチコプターは一律500g以下

にするといいのではと思っています。

それに伴い、下記のルールを追加するとよいと考えています。

・安全のために飛行速度に制限をかける。

物資投下前に離陸後に直進で飛行し、ポール旋回をすることを義務付け、
それにかかる時間が何秒以上であること、のような感じでいいと思います。

・マルチコプターは完全なプロペラガードの装着を義務とする。

・投下物資は離陸時に搭載できるチキンラーメン3個のみで
 競技中の追加は不可

・機体が軽いほどボーナス得点を手に入れれる。



ここで重量制限を変えたことで生まれるメリットを考えてみました。

1.機体が大型になり飛行が安定する。
 また独自の機構や工夫が詰め込みやすくなる。

2.自動操縦のセンサなどブレッドボードに刺したまま組み込んだりできるため、構築しやすい。

3.マルチコプターのプロペラガードを全体を覆う完全なものにでき、事故の発生を防げる。

4.外で飛ばすことが機体承認を取らないと明らかに出来ないと学生が理解でき、トラブルが起きにくくなる。

5.地上にいる時間が短くなるため、競技時間が短縮できる。




繰り返すようですが、法律が変わったため、200g以下にこだわる理由がなくないのです。
100g以下にしたら機体が小さくて見応えもないでしょう。
チキンラーメンなんて運べません。

筆者としては、競技時間中ずっと飛行させてタスクをこなすところがみたいです。

重量が緩和されることで、一般機にも超音波センサーつけて一定の高度を保つみたいな仕組みを付けたり、ジャイロを搭載したり、飛行をアシストする仕組みを作るチームが現れるかも知れません。

そんな説明を会場で聞けたらさすが飛行ロボコンってなると思いませんか?


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