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【落書き】231230 ナポリ対モンツァ

こんにちは!さてナポリ予習シリーズ行きましょう。

なんかとりあえずナポリはCLまで追おうかなという気になっています。一応同じ保持型チームですし、オシムヘン、クバラツヘリアという若いスターもいるし、ロボツカはセルタ時代から好きな選手なので。

モンツァの情報はほぼないですが、選手名鑑読んだ限りだとガッリアーニがCEOやってるクラブなんですね。亡くなったベルルスコーニが会長だったと。

監督はパッラディーノ。懐かしい。ウイイレで使ったことあるくらいの知識ですけど。引退してすぐモンツァのU15で指導者を始めて、U19を経て昨季途中からトップチームに抜擢されたと。まだ39歳。新進気鋭です。


スタメン

またしてもGoogleからコピペ

ナポリは、前節退場したオシムヘンとポリターノが欠場。それ以外はローマ戦と変わらず。

モンツァの方は元インテルのガリアルディーニとダンブロジーオくらいしか知ってる選手がおらず。いい選手見つかるといいな。

感想

ローマ戦と同じく、ナポリがボールを持ちながら窺うのが変わらず。ただ、モンツァもボールを持てば、安易に蹴らずしっかりとショートパスでのビルドアップを志向しているのが印象的。

さて、ナポリの保持ターム。モンツアがローマと違うアプローチだったのがWBの振る舞い。WBがSBのところまで出てくるのは稀で、基本的にはナポリのWG(クバラツヘリア・ゼルビン)のケアが主なお仕事。じゃあナポリのSBはどうするのかと言えば、ゾーン1では基本放置。

大まかな嚙み合わせ

CBと中盤3枚にはしっかりとマークを付ける一方でSBは放置気味となります。特にアンカーのロボツカには自由にプレーさせない!は意思として感じました。ロボツカ番は18歳のカルボーニ君が担当していました。

モンツァの対応でユニークだなと思ったのが、ゾーン2に侵入してくるSB(ボールホルダー)に対して、同サイドのHVが結構高い位置まで迎撃しにいく場面が多かったところ。

そこまでHVが出ていくんかい!という気はしましたが、WBが非保持時は普通のSBとして振舞う分、HVが出て行ってもスライドして4バック化すればOKというのはイタリアのシステマティックっぽさなのか。リーガだと5バックのラインをあまり崩したがらないチームが多いですよね。

IH→SB、HV→IHのパターン

ただ、ナポリのSBの初期立ち位置は基本低いので、HVが出ていくには距離がありすぎる場面もあり、中盤の選手(アクプロ)がSBにジャンプして、右HV(ダンブロジーオ)がアクプロのマーク対象(ジエリンスキ)を引き継ぐというパターンもありました。いずれにしても受け渡しのタイミングとスライドの精度命です。

ナポリ側からすると、SBから生まれ得るズレを上手く活かしながらモンツァの守備組織を壊していきたいところ。この試合ではクバラツヘリアが右サイドに出張する場面も多く見られ、立ち位置を変えながら、モンツァの守備の受け渡しの隙を突いていこうという狙いは見えました。

一瞬フリーになったマリオ・ルイのクロスにザンボ・アンギサが飛び込んだのがこの試合最大の決定機。ただ、もう少しエリア内に侵入する回数は増やしたかった感は強かったです。ザンボ・アンギサがエリア内に突っ込んできたらシンプルに怖いです。

ナポリ側でボールを持たせたら怖いのはやはりクバラツヘリアで、レーンを移動しながらモンツァ守備陣をパワーで強引に押し込んでいきます。後半序盤に見せたCFとのワンツーからのフィニッシュは見応え抜群。ローマ戦ではあまり見られなかったパターンです。エリア内での細かい動きとコンビネーションいう意味では小回りが利く分、ラスパドーリの利点かもしれません。

モンツァは後半ロボツカ番のカルボーニを下げたのち、60分過ぎに可動域の広かったアクプロも負傷交代。しんどくなってくる時間かなと思ったタイミングで自陣でのビルドアップから綺麗に背後を取り、PKを獲得。しかし、このPKを難なくメレトにセーブされて先制点ならず。勿体なかった。

ただ、このシーンに代表されるように、モンツァが素晴らしかった点は、レーン移動や列落ちを、第3者へのパスコースの確保・スペースの創出活動と捉え、チーム全体でイメージを共有していることかなと思いました。パスを受けるために動くのではなく、その先のスペースを作ることを目的としてボールホルダーと受け手が同じ絵を描けている点。

勿論、クオリティが足らず、失敗してしまう場面も多くありましたが、パッラディーノがトライしているのは伝わります。こういうの、今のバルサに欠けている部分ですよね。動いたところにすぐパス出しちゃうやつ。そもそも動かない選手もいるけど。

ナポリは時間が経過するにつれて、クバラツヘリアの孤軍奮闘感が目立ったのが気になりました。彼の問題というよりはそうせざるを得ないチームの問題な気はしますが。

チームが上手くいっていない中で、何とかしようとしているのは伝わりましたが、多分何でもかんでもやろうとしすぎて上手くいかないパターンだと思うので、もう少しチームの中で仕組みを作ってあげたいところです。もう少し右で作って左に展開の時間を増やすなど。

あとはシンプルなロングボールがチャンスに繋がってしまう場面が散見されるので、ここのナポリDFラインの対応は今後注視したいところです。個々の力量というより、ラインコントロールが若干怪しいように感じました。

結局ナポリは25本のシュートを放つも、ゴールを奪うことができず。公式戦ここ3試合で無得点と、厳しい結果となりました。いい選手が揃っているだけにもどかしいですね。クロスに飛び込む選手、もっと増やしたいですね。

危ない場面もありましたが最後までマークの受け渡しとスライドをサボらずやり切ったモンツァは素晴らしかったです。SBへの対応は大丈夫かなとも思いましたが、それよりも配給役のロボツカに蓋をし続けることによる効果の方が遙かに大きいのでしょう。そこを徹頭徹尾やり切ってロボツカを交代させた時点でモンツァの我慢勝ちとも言えるのかもしれません。


気になった選手

クバラツヘリア(ナポリ):
横断受け上手すぎる。この試合ではプレーエリアを拡張して最後までゴールを脅かす。チーム全体のとりあえずクバラツヘリアに渡しておこう、によって相手が対応しやすいという側面はあるのではないか。彼が仕掛けに専念できるシチュエーションを作りたい。

ラスパドーリ(ナポリ):
チャンスメイクと細かな動きで光るものを見せた。怖さという面ではオシムヘンに及ばないだろうが、個性の違うストライカーのカードを持っているのは強み。

マリオ・ルイ(ナポリ):
フリーになるシーンが多く、得点まで結び付けたかった。前半のザンボアンギサへのクロスはお見事。「蹴れる」はSBにとって本当に強み。

メレト(ナポリ):
PKストップで勝ち点1確保の立役者に。ただ、直後負傷退場してしまい、状態が心配される。

ガリアルディーニ(モンツァ):
3バックの中央できるんだ。スライドやカバーリングは問題なく。元々ボランチの選手なので配給も列上げも問題なく。技術的に安定している選手が中央にいる安心感。

コロンボ(モンツァ):
21歳の若いストライカー。序盤はナポリCB相手に良いキープを見せ、モンツァの攻撃に繋げた。途中からトーンダウンしてしまったが、これからに期待。


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