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【リハビリ】感想文(国王杯ビルバオ戦)

こんにちは。とてもお久しぶりです。

メッシの退団と社会人1年目というとてつもないパンチを2発食らった僕はブログを書くことを放棄していました。それどころかモチベーションを失い、シャビバルサすら殆ど見れていない体たらくでした。

↑最後に書いた記事がこれなので引きずっている感満載。

流石にそろそろまずいと思ったので、新年の目標にバルサをちゃんと毎試合追うこととブログを復活させること。この2つを掲げていざ2022年。

スーペルコパクラシコ、負けはしましたが、希望が見えた一戦でした。いつの間にかアウベスが戻ってきているし、お金ないはずなのにフェラン・トーレスも普通にバルサの選手になっている。ついでにデンベレは追い出されそう。

これはもう復活するしかないということで年始からTwitterとバルサ観戦を再開しました。今回はリハビリということでビルバオ戦のレビューってか感想文書きます。レビューじゃないのでブログじゃなくてnote。余裕が出てきたらあっちでまじめに書きます。

スタメン

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スタメン。ビルバオはお馴染み4-4-2。サウジアラビアで開催されたスーペルコパ決勝を終えたばかりなので、日程的には割とキツそう。ウィリアムス弟が先発で兄がベンチスタート。2トップはサンセ&ラウールガルシアの大型コンビ。

バルサはデンベレが普通に契約延長を拒否して普通に招集外に。前線はジュグラ・アブデに加えて新加入のフェラン・トーレスが先発。インテリオールはガビ&ペドリのスペイン人コンビ。フレンキ―は普通にベンチで今後どうなるかちょっと心配。

前に進めないバルサ

試合はビルバオが秒で先制。アルバの中途半端なクリアを拾われるとウィリアムス弟が爆速で裏を取りクロス。ムニアインのシュートは美しい弧を描いてゴールへ。開始2分で出鼻をくじかれた形となった。

前半で1本。後半で5本。延長戦30分で1本。計7本。この試合、120分でバルセロナが放ったシュート数である。2点奪えたのは正直ラッキーだったというか、よく取ったなという感じだった。

先日のスーペルコパでのクラシコでマドリーは前線からのプレスに来なかった。理由は明白。バルサに敵陣深くまで侵入させることで最大限までロングカウンターの威力を高めるため。現在リーガで最も怖いアタッカーであるヴィニシウスに広大なスペースを与えるために、マドリ―はボール保持時も非保持時もバルサを自陣に誘った。

結果、スペースを貰ったヴィニシウスは躍動。ベンゼマとのコンビで幾度となくバルサ守備陣を困難に陥れ、敗退に追い込んだ。

果たして、今日のビルバオは。

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ガッツリ前からプレスをかけてきた。マドリ―はバルサを「前進させる」ことが目的だったのに対し、ビルバオはバルサを「前進させない」ことを選んだ。マドリーレベルならともかく、バルサからはできることならボールを取り上げたいというのが大抵のチームの本音だと思う。

意識したのは中央を締めること。特にへその位置(DFラインと中盤ラインの間)でブスケツにプレーさせないように気を配っているのは印象的だった。多分この試合でブスケツはほとんど所謂アンカーの位置でボールを触っていないと思う。

自分で書いた昨シーズンの国王杯決勝レビューを読み返したら、ビルバオはブスケツを自由にさせすぎて負けたらしい。全く覚えてない。

シャビバルサはウイングが大外のレーンを埋めていることが多いので、必然的にSBは内側や低い位置でのプレーが多くなる。だからこそアウベス獲ったっていうのはありそうな話。デストは大外の単独突破以外ボール保持時ではからっきしだし。

そしてデストほどではないけれど、左サイドのジョルディ・アルバも「大外・高い位置」で力を発揮する選手。技術がないわけではないけど、とにかく雑。これは性格。そしてクリエイティブな選手ではない。なので、アルバが低い位置でボールを持つとまあまあの確率で展開が詰まる。

ビルバオがどこまで意図していたのかは分からないけど、現象として起こったのは左CBのピケからアルバにパス。そこで近くのパスコースが全て塞がれ、1つ飛ばしのパスないしは背後へのボールを選択し、それを回収されて攻撃終了。みたいな。

要はゾーン1からゾーン2への侵入で詰まりに詰まった結果、シュートは当然のように放てず、相手のカウンターをボコスカ受ける結果になったということ。マドリーはゾーン2ないしはゾーン3まで誘い込んでカウンター。が狙い。ビルバオはゾーン1でプレッシャーをかけ、ゾーン2で回収。が狙いと表現したら分かりやすいだろうか。

アウベスは本来そういうのをかわすのが上手い選手のはずなんだけど、今日は何本かミスがあったので両SBからのビルドアップっていうのはこのコンセプトのチームとしてはちょっと弱いなあと感じた。噂に上がるガヤとか来てくれたら嬉しい、熱い。

問題はもう1つあって、アルバから何本か良いボールが前線のジュグラに入ることはあった。が、そこからの展開に乏しかった。所謂3人目の動き的なものが少なかった印象が強い。例えば、インテリオールが背後を狙ったりなど。結果通ってもロストしてビルドアップ終了になるケースは多かったように思われる。フェラントーレスのゴールは左サイドの3人+ブスケツが良い絡みを見せたが、再現性は低かった。

シュートどころか敵陣でまともにボールを保持できない状況だと流石に辛かった。ペドリが時折テクニックを見せていたくらいで。

あと、ペドリは右のインテリオールだったけど、だいぶ左寄りでプレーしてた。シャビの指示なのか、本人の趣向なのかは分からない。今後右が主戦場になるのかも含めて要チェック。右からの良い崩しは皆無だった。

デンベレの退団が意味するところ

正式に退団が決まったら、ちゃんと書こうと思っているんだけど、この試合に限って言えばデンベレの不在には色々と思う所があった。

正直、ビルバオがラインをあげて思い切って出てきた要因の1つにデンベレの不在はあったと思う。アブデやジュグラにロングボール飛んできても怖くないし。バルサから見ると困った時の大外デンベレへのロングボール!が使えなかったのはやり辛かったなと。

裏の選択肢がないからこそビルバオは足元へのパスに食らいつけたし、バルサはいつまで経っても前に進めなかったと。そういう側面はあったと思う。

延々に自己管理ができず、ピッチ上でのパフォーマンスも極めて不安定。大事な試合で居ない、居ても決め切れない選手。それでいて契約延長でもめるようならクラブとしては放出で正解なのは間違いない。ただ、ピッチ上では、特にメッシのいない今のバルサでは重要な存在だったことも事実かなと。同じ役割ができる選手、連れてきたいけど可能なのか。SBも補強したいから難しい。シャビがデンベレに期待していたのも分かる。それでも残って欲しいとは微塵も思わないけど笑

アンス・ファティが再度離脱してしまったので、前線のコマ不足感は否めない。アブデ、ジュグラは経験に乏しく、ブライスワイト、ルークデヨングもバルサのストライカーとしてはクオリティがもう一歩足りない。デパイはクーマンの大枠サッカーだったら輝けたが、シャビ政権では微妙なような気もする。本格的にフェラン・トーレスに祈る後半戦になるかもしれない。あのシュートは素晴らしかった。早くフィットしますように。

総評

そんなこんなでゲームとしてはかなりきつかったんだけど、2回追い付いたことは評価に値する。本当に力のないチームだったらもっとあっさり負けていると思うので、そこのメンタリティは評価されるべきかなと思う。

中盤以下は選手がほとんど戻ってきているけど、前線は加入2試合目のフェランとトップチーム登録されていない若手2人という陣容だったので、そこは情状酌量の余地あり。というかバルサの若返りのスピードがえぐ過ぎる。老人ホームと呼ばれていた頃が懐かしい。

これで今季のタイトルはリーガとヨーロッパリーグのみに。勝ち点差とマドリ―の状態を考えるとリーガ奪還は極めて困難なミッションなので、ヨーロッパリーグのタイトルが獲れたらいいな。昨シーズンも同じこと書いた気がするけどタイトル=自信で若いチームにはそれが必要不可欠。

シンプルにビルバオのパフォーマンスは素晴らしかったと思う。プレスの質は落ちなかったし、最後までバルサに気持ち良くプレーさせることはなかった。言うまでもなく、ベストプレーヤーはムニアイン。2得点に加えて、セットプレーの質。キープ力。局面打開力。そしてボール非保持時の献身性。メッシのいない今日のピッチで王は間違いなく彼だった。

ニコ、サンセ、ヴェンセドール、ヴィヴィアンなど次の世代の若い選手が出てきているので、今後のビルバオにも注目。


今回はここまで。あんまり大したこと書けてないけど、久々に書けて楽しかった。次はもう少し内容を濃くします。

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