先日、国立新美術館で開催中のメトロポリタン美術館展に行ったときのこと。 名画をたっぷりと堪能した私は、印象派の作品が集められた最後の展示室に入った。 そして、正面の壁に飾られたモネの睡蓮を目にした瞬間、衝撃を受けた。 その絵は、私がこれまで見てきたどの睡蓮とも全く異なるものだったからだ。 画面全体が暗い色調で、抽象画のような大胆な筆致で描かれており、他の睡蓮に特徴的な柔らかい光や繊細な草花いった要素は微塵もない。 だが、不思議と絵からはパワーが感じ取れた。 実は本作
別に食べ物の話をここでしたいわけではない。 今日もラーメン屋で、ものの5分で完食してしまった私が早食いのデメリットを偉そうに語ったとしても聞く者はいるまい。 では何を食べるのか。それは映画や音楽、アニメなどのコンテンツである。ここでは、食べる＝コンテンツを消費すること、と考えていただきたい。現代に生きる私たちはもはや、朝昼晩食事をするかのように、ありとあらゆるコンテンツをyoutubeやサブスクをはじめとして、媒体を問わず毎日のように摂取している。辛い日常を生きる人にとって
