MTG ミドルスクールを始めたいひとに最初に見て欲しいnote
はじめましてヒコヒコと申します。第七版あたりからMTGに触っております、現在はミドルスクールが好きなおじさんプレイヤーです。
今回記事を書きましたのは、来たる2024年8月17日に晴れる屋TC大阪様にて「ミドルスクール」フォーマットでの大会が開催されるからです。(※関西ではまだミドルスクールの知名度が低い)
ついに来たぞミドルスクールの時代が…!ワッショオーーーーイ!!!
しかし、いざ始めようにも『ミドルスクールって何ぞ?』『聞いたことはあるけど結局どこからどこまでが使えるの?』『当時を知らないからわからない』『新枠は使えないんでしょ?』といった疑問があるかと思います。なのでそれらの疑問にお答えし不安を取り除くことでミドルスクールのスタートへの一助になれればと思い記事にしました。
普段あまり文章を書くことはないのですが、これが少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。
では始めます。
Q1:旧枠のカードしか使えない?
A:いいえ、新枠でも全く問題ありません。
はじめるにあたっておそらく一番ハードルを上げているであろう点です。
もちろん中には旧枠に拘る方やそういったコミュニティも存在するそうですが、基本的にミドルスクールは新枠でも全く問題ありません。全然オッケーウェルカムです。
この勘違いはおそらくオールドスクールでの構築制限と勘違いされているのだと思います。※オールドスクールでは再録・新絵・新枠を禁止している場合がある。
Q2:「ミドルスクール」と「プレモダン」と「旧枠モダン」って違うの?
A:「からあげ」と「竜田揚げ」と「焼きそば」くらい違います。
仮にミドルスクールをからあげとするならプレモダンは竜田揚げです。ちょっと違うけどざっくり似た感じの親戚ですね。ポータルが使えなかったり禁止カードの一部が違うくらいで、揚げ物族です。
旧枠モダンはモダンフォーマットのなかの制限構築なのでジャンルが違います。からあげに対して麺類くらい違います。つまり焼きそばです。全員に共通しているのは美味しいという点ですね。
Q3:結局どこからどこまで使えるの?
A:オールドスクール以降・モダン以前。
もうちょっと具体的に書きます。
基本セット4・5・6・7版
ポータル1・2・三国志
スターター1999
スターター2000
クロニクル
ルネッサンス
アンソロジーギフトボックス
バトルロイヤルギフトボックス
ビートダウンギフトボックス
Deckmasters: Garfield vs. Finkel
ProTour NewYork Decks 1996 ※記入忘れ。追加しました2024/08/26
World Championship Decks 1997-2003
ブックプロモ
アイスエイジ・ホームランド・アライアンス
ミラージュ・ビジョンズ・ウェザーライト
テンペスト・ストロングホールド・エグゾダス
ウルザスサーガ・レガシー・ディスティニー
メルカディアンマスクス・ネメシス・プロフェシー
インベイジョン・プレーンシフト・アポカリプス
オデッセイ・トーメント・ジャッジメント
オンスロート・レギオン・スカージ
以上です。
特徴的なのは前半の怪しいセットたちが使えるという点でしょうか。
改めて収録されているカードリストを眺めてみると意外な発見があったりもします。
Q4:金枠使えるの?
A:使えたり使えなかったりするよ。
使用可能な範囲に「World Championship Decks 1997-2003」というのがあります。これはいわゆる「金枠カード」です。
金枠は使えたり使えなかったりします。
ご存じの方も多いと思いますが実は金枠カードは裏面が通常のMTGのものと違っているうえにご覧の通り枠の色も金。これはMTGのルール上では真正のカードではない(MTGの公認カードではない)と判断されます。
ではその真正のカードではないものを店舗の公認の大会で使うことが認められるのでしょうか?もし認められるならどこまで認められるのか?カジュアルなら?
……その辺りは立場や考えの違いから使える使えないが大会ごとに違っているようです。使いたい場合は事前にイベント主催者に使用の可否を確認したほうが無難でしょう。
Q5:禁止カードってどうなってるの?
A:こうなってる。
Amulet of Quoz
天秤/Balance
渦まく知識/Brainstorm
青銅のタブレット/Bronze Tablet
チャネル/Channel
暗黒の儀式/Dark Ritual
Demonic Consultation
閃光/Flash
ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter
伝国の玉璽/Imperial Seal
宝石の鳥/Jeweled Bird
魔力の墓所/Mana Crypt
魔力の櫃/Mana Vault
記憶の壺/Memory Jar
精神の願望/Mind's Desire
精神錯乱/Mind Twist
再誕/Rebirth
露天鉱床/Strip Mine
嵐のイフリート/Tempest Efreet
Timmerian Fiends
トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
吸血の教示者/Vampiric Tutor
意外な授かり物/Windfall
ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain
ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will
アンティカードが禁止なのはもちろんですが、悪行を積み過ぎてもう二度と牢屋から出てこられない連中ばかりですね。
そんなヤベー連中のなかで特に目を引くのが渦まく知識と暗黒の儀式の2枚です。
渦まく知識に関してはいわゆる「ブレストフェッチ」の強さやプレイ時間の延長を懸念しての禁止でしょうか。
暗黒の儀式はこれ自体というよりネクロポーテンスとの相性の良さを考慮しての禁止の気がします。個人的には1T目ネクロは勝っても負けても楽しいゲームにはなりそうにないと思いました。
まぁ実際の禁止理由はわかりませんが、ただプレイしている分にはこの2枚の禁止がミドルスクールの面白さやバランスをとっているのは間違いないように思えます。
※ちょっと特殊な禁止カード
人種差別を想起させる描写についての声明 という文書のなかで2020年6月に7枚のカードが「無かったこと」になりました。これらのうちミドルスクールに関係があるのは以下の2枚です。
プラデッシュの漂泊民/Pradesh Gypsies
十字軍/Crusade
前者に関してはさすがにアンプレイアブルなのでほぼ影響はありませんが後者に関しては白ウィニーに影響がありますね。
できれば使えるようにして欲しいところですが記事の後半にこうあります。
なので認定イベントでは十字軍は使用できない、という結論になります。
どうしても使いたいという場合はイベント主催者へ事前にご確認ください。
Q6:当時を知らないから楽しめないかも。
A:めっちゃおもろいから一回触ってみ!
とにかく一度触ってみて欲しいです。カードパワーがいまよりもずっとずっと低かった時代のMTGに触れることができます。若者言葉で言うと激エモのチョベリグでマジ卍です。
何よりこのフォーマットの利点はローテーションが無いという点です。一度作ったデッキは本当にずっと使えます。あまりお金や時間の取れない社会人プレイヤーの方にはこれはとても心強いメリットになるでしょう。
以上となります。
急ぎ書きましたのであまり丁寧な文章ではないと思います。それでもミドルスクールを始めたいという方の疑問や不安を一つでも取り除くことができればよいなと思います。
ではみなさま良きMTGライフを。
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