Hiko

本とラーメンと銭湯を愛する文系大学院生の記録。

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最近の記事

旅路

北海道に引き続き今度は台湾へ4泊5日で。 台湾観光庁からの援助の元で日本と台湾の合名駅を台湾人と一緒に回るというものだったが、チケットをもらうまでは詐欺かなんかだと正直思っていた。 けれども実際に行ってみるとびっくりで、飛行機代から現地での食費、宿泊費、お小遣いまでもらい至れり尽くせりのものであった。 自分たちの班は台湾の東側に位置する花蓮南部の田舎を回ることとなっており、前回の台湾一人旅と合わせると今回で台湾をほぼ一周したこととなった。 台湾はとても素晴らしい国だ。ご飯

    • 積極的引き篭もり

      前期期末テスト最終日。 テスト終了と同時に大きな荷物をバイクに積み込み舞鶴湾へ。 行き先は北海道小樽湾。 丸一日フェリーに揺られ北海道に到着し、札幌のニコーリフレへ。 旅の目的は札幌二郎を食し、宗谷岬まで行く。ただこれだけであった。 行きのフェリーチケットだけ取り、何日滞在するか、ルートはどうするか。これらを一切決めずにとりあえず渡ったが、結果としては最高そのものだった。 実は2024年の夏休みは人生で初めて何もやるべきことがない自由な夏である。 中学生の頃は毎日部活

      • 言葉

        「言葉で表現できるは強い」 ふと動画編集をしていて思う。特にアーティストの人の感性はものすごい。どれだけの時間を自分の感情と向き合い、言葉と出会い、その言葉を紡いできたのだろうかと考えると気が遠くなる。 恐らく、この言葉の表現がすごいには2種類ある。 なんでそんな表現思いつくんだよ 私もちょうど同じこと考えていた この2種類だが、特にアーティストとして多くの人間にリーチするのは後者だろう。よく「その言葉や考え思いついてたんだよね!」と得意げに語る人がいる。これは、歌

        • タイミング

          私は25卒。つまり2025年4月に晴れて社会に旅立つわけですが、ここに来て選択肢が生まれました。 それは、4月に入社するか、9月に入社するか。 一般的には日本の大学を卒業した学生は4月に一斉入社。一部の会社に9月入社や入社月選択の制度があるが、内定先の会社では実に初の試みのようだ。ここで悩む自分。現在のステータスとしては、一応ここまで全ての過程をストレートで歩んできているため、24歳修士2年。ただ、小中高大の同期たちはそのほとんどが23卒で社会人になっており、私は2年遅れで

          置き土産

          はじめしゃちょーの動画の最高傑作は「はじめの恋愛と受験失敗の話」だと思っている。これは昨日今日でのことではなく、高校生の時から変わらない。 「まあ一番大事なのは俺じゃねぇか!俺の人生の主人公は俺なんだよ!」 当たり前のことを言っているように聞こえるが、この当たり前に気づくのが意外と難しい。別に恋愛じゃないとしても、親のため、友達のため、会社のため、学校のため、世間体のため。何かのために頭がいっぱいいっぱいになって自分がいなくなる時がある。そういう時期も大切かもしれない。

          置き土産

          二郎

          二郎は美味しい。これは自明であり、二郎は人を幸せにする力を持っている。ただ、痩せたい人や糖尿を患っている人にとっては不幸をもたらす力を持っている。 怖いのは幸せにする力を持っているものも、時と場合によっては不幸にする力を持つものに早変わりしてしまうところだろう。そしてもっと恐ろしいのは、元から不幸にする力を持つものより、元は幸せにする力を持っているものが不幸にする力に転じることかもしれない。 その幸と不幸の切り替わりを自分の中で見定め、適切なマインドセットを持たなければ蝕

          一時停止#10

          車がもっともエネルギーを使う瞬間は、スピードを上げる時でも止まる時でもなく動き始める時らしい。 人間もおそらく同じで一度立ち止まってしまうとまた動き出すために大変な労力を要する。おそらく今の自分がそんな状態だろう。 何かと目標を立てて、目の前のライフイベントを精一杯こなして頑張ってるように見せかけていた。ただそれは自発的な努力ではなく、環境が半強制的に起こす努力だったのかもしれない。 初めてしっかりとライフイベントがひと段落した最近、次のイベントに向けて走り出すためのガソ

          一時停止#10

          信仰#9

          日本人は人口の半数近くが無宗教だ。信じるものや祈るもの、信仰するものがないことを意味する。日常生活の中で苦しくなった時、悩んだ時、そう言った時に人は己の信じるものに従って動く。もしくは、神の助言をもとにする。しかし、日本人の多くはその助言をもらう相手がおらず、指針とするものがない。そんな中で発達したのがアニミズム的なものなのかもしれない。日本人はよく自然やお天道様を味方につけることが多いが、それは自然の成り行きであり日本人の謙虚さの所以なのか。唯一神ではなく、この世のあらゆる

          帰ろう#8

          以前仕事でお会いした方と仲良くなり、一緒に仕事をしようと誘っていただき1泊2日の琵琶湖合宿を実施。なんの実績もお金も持っていない私を仕事に誘い、実際に色々なことを教えてれた。実はその方とは大学が同じで大学の先輩にあたる。私みたいな若造学生からすると、なんでそんなに優しく色々教えてくれるんだろう。と不思議でたまらないが、助けてくれた大人がたくさんいるからこそ、自分も大人になった時に元気のある若者を助けたい。藤井風のある曲の歌詞に「与えられるものこそ与えられる」とある。まさしくだ

          帰ろう#8

          人生で最も神経を使う瞬間#7

          就活を終え、受験も学部と修士の2回終え、なんなら学部の頃にも就活をした。そんな私が思う人生で最も神経を使う瞬間。それは、新しいスマホに保護フィルムを貼るときだ。スマホとは今や親や恋人、友人よりも長い時間を共にする相棒であり、自分の分身と言っては少し過言ぐらいだ。そんなスマホを心地よく使うためのポイントとして保護フィルムが完璧に貼れるか否かがある。気泡が入れば萎える。小さな埃が入ったら画面を割りたくなる。私は全ての対策として、ガラスフィルム(貼り付け補助台付き)と貼る時にはパン

          人生で最も神経を使う瞬間#7

          専門家に頼ろう#6

          素人は専門家に頼ろう。鏡を見ながら眉毛を整える。目の中に毛がいる。まずは指を使っての救出を試みる。ダメだ。次に清潔にした綿棒を使って試みる。これもダメ。かれこれするうちに目は真っ赤になっていき、毛も取れない。どうやら結膜の中に入り込んでしまったらしい。ということですぐに祝日にやっている眼科を探し駆け込む。どうやらと思っていたが行ってみるとすぐに麻酔を打ち眼科の先生が取り出してくれた。目の痛みが残ってしまったのは自分が適当に取ろうとして弄ったからであり、先生の処置はとても迅速で

          専門家に頼ろう#6

          適温#5

          今日の京都市の日中の気温は22度ほど。これが最高である。京都の夏は最高気温が30度後半に差し掛かる。冬はマイナスである。しかも夏はとても気が早く6月頃から徐々に本気を出し始め、冬は11月頃からやってくる。つまり、京都におけるこの適温を楽しめる期間というのは一年のうちかなり短い。日本は春夏秋冬四季がとても美しい場所ではあるが、その代償も大きい。特に昨今では地球温高やらなんやらで一年で四季が二季ぐらいに縮まっているのでは無いかとすら思う。そんな今だからこそ、この適温を楽しみつくす

          湯船#4

          ここ1週間ほど夜のお風呂はジムのシャワーで済ませるか、家のシャワーで済ませるかで湯船に浸かっていなかった。湯船が嫌いというわけでも風呂キャンセル界隈でもないが、なぜか浸からない日々であった。不思議なことに疲れが取れない。しっかり運動して、ご飯も食べて寝ようと思っても寝れないし、起きてもどこかすっきりしない。もしかしたら湯船も影響しているのではないかと考える今日。ちょうどこの文章を書いている時は湯上りなのだが、家から歩いて5分ほどのところにある銭湯に行き、しっかりサウナに入り水

          寝落ち#3

          23年間の人生でずっと悩んでいることは睡眠だ。夜寝れない。朝起きれない。こんな生活をずっと送ってきて日中はウトウトしているのが常。そんな中、今日久しぶりに20時ぐらいに眠くなって寝落ちを経験した(やることがあったためその後無理やり起きたが)。寝落ちというのは気持ちの良いもので、どうやったらあの現象を再現性あるものにできるのかを考えたところ、今日の条件から見ると「負荷のかかる運動+サウナ+十分な水分補給+炭水化物を含む食事」これがカギなのではないかと気づいた。実際に、18時から

          寝落ち#3

          等価交換#2

          鋼の錬金術師には2003年の旧作版と2009年版のfullmetal alchemistがあり、何も知らずにとりあえず2003年の旧作版を完走した今日。 ネタバレを含めないため抽象的な表現になるが、なんとも重く難しいアニメだった。錬金術とは卑金属を貴金属に変えようとするものであり、古代にオカルト的な属性を持ち語られている。作中では実際に錬金術が成立する世界が舞台となっており、『等価交換』という言葉がキーワードとして頻出している。 何かを得るためにはその代価として何かを犠牲

          等価交換#2

          夏の訪れ#1

          夏の訪れを何で感じ取るか。蝉の鳴き声。冷やし中華。スイカバー。あげたらキリがないが、私にとってのそれは”夕暮れのモヤッとした空気感”だ。日中暑くショッピングモールやカフェに逃げるように入っていき、夕方まで時間を過ごした後に扉を出た時のあの感じだ。京都ではゴールデンウィークが終わるのを待たずにやってきてしまったようだが、そこまで急がなくて良いんだよと優しく押し戻してあげたい。

          夏の訪れ#1