数字に秘められた吉凶
666は悪魔の数字
1976年に封切られたアメリカ映画、「オーメン」を覚えていますか。額に666のアザをもつ悪魔の申し子、ダミアンをめぐるホラー作品で、4度もシリーズを重ねるヒットを飛ばしましたね。
映画の題名「オーメン」(omen)は、前兆を意味します。「兆」という漢字は、古代中国で亀の甲を焼いて、そのひび割れで吉凶を占った、亀卜(きぼく)から生まれた象形文字に由来します。
兆(きざし)は、ものごとが起ころうとする前ぶれですが、予兆、前兆、兆候(吉兆・凶兆)など、「虫の知らせ」にも通じます。
ダミアンは6月6日午前6時に、ジャッカルの腹から生まれ、悪魔の企みで外交官ロバート・ソーン夫妻の子どもとして、育てられることになります。
黙示録では666はケモノの数字とされていますが、新約聖書の「ヨハネ黙示録」(13章18節)にも、次のように記されています。
ー ここに知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は666である。 ー
エンジェルナンバーでは吉数
悪魔の子呼ばわりされた、6月6日午前6時生まれの方には、とんだ巻き添えを食うことになりますが、悲観することはありません。
スピリチュアルの世界では、同じ数字が連なるゾロ目を、エンジェルナンバーとよび、天使が数字を使って伝えるメッセージだそうです。666は試練を経て創造力を培う吉数になりますから、自信をもってくださいね。
神々の知恵を授かる数霊(かずたま)
古神道には神々の知恵を授かる手段として、数霊(魂)信仰が根づいています。仏教では魔除けの紋章は「五芒星」ですが、神道では「六芒星」です。
伊勢神宮の内宮への参道に並ぶ石灯籠には、十六菊の神紋と六芒星が刻まれていますが、その訳は謎のままです。
二つの正三角形を逆に重ねたヘキサグラム(六芒星)は、ユダヤ人やユダヤ教のシンボルとして、イスラエルの国旗にもなっています。
ダビデの星とも呼ばれている六芒星は、日本の伝統的な紋、「籠目紋」と同一です。籠目紋は縄文・弥生時代から、呪術に用いられた象徴という説があります。
日本人とユダヤ人は、祖先が同じという「日ユ同祖論」も、信憑性を帯びてきます。今年も中止を余儀なくされた京都の祇園祭も、ユダヤ教のお祭りだというのが、通説になっていますね。
八坂神社のヤサカは、古代ヘブライ語で「神のいる場所」という意味があります。日ユ同祖論」については、稿を改めたいと思います)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?