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目からウロコの「十二支講座」③

丑(ちゅう) 十二支獣ではウシ

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丑の字源は「紐」(からむ)
紐で縛られて思うように成長できない様。
芽が種子の内部で伸びきれず、絡まっている状態。

ウシの蹄が二つに割れていることから陰を象徴しています。中国語の牛(ニウ)と紐(ニュー)とが、音声上似通っていたため、ウシが当てはめられたと見られています。

ウシと共に現れる神々

家畜のウシは絶滅した野生牛、オーロックスを起源としていますが、日本の古墳時代には中国大陸や朝鮮半島から、唐スキという農具を採り入れ、西日本地方でウシが農耕に用いられていました。

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西日本一帯では、稲作とウシとの関係を示す祭りが多く伝承されています。和歌山県熊野地方の「牛追い初め」(1月11日)、隠岐の島の「牛の年取り」(1月14日)、岡山県勝田郡の「牛の菖蒲」(5月6日)、山口県阿武郡の「牛の祇園」(6月15日)、大阪府和泉地方の「牛神講」(7月7日)、山口県熊毛郡の「牛の節供」(7月8日)、そして宇和島の闘牛などです。
祇園の牛頭天王は、ウシの頭をいただいており、北野の天満天神はウシの背に乗っています。その他多くの神々も、ウシと共に現れるケースが多く見られます。

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各地の「牛石」は、大方は神がウシに乗ってきて、そのウシが石に化けたと伝えられています。江戸時代中期以後は伏見人形などの撫で牛が、開運の呪物としてもてはやされ、家の中に祀って撫でさする風習が定着し
ました。

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十二支に丑をもつ人の性格


丑は逆らい背く

丑の刻は真夜中の1時から3時に相当し、旧暦では12月で年が新たまるときです。「逆らい背く」意は、今までの状態を押しとどめて、新しいものに向かっていく反骨精神を表しています。

ここで終わって次に進む強い精神力で、土の陰(己)でもある丑は、すべてを吸収する柔軟さも兼ね備えています。(新しい生命を産み育てる)

ウシは人間社会と密接な関係があり、肉は大切な食料とし、血は昔、諸侯が盟約を交わすときにはウシの耳を切って(牛耳る)、その血をすすり、骨は文字を刻む(甲骨文字)大切な筆記具として役立ちました。

長所 コツコツとマイペース(牛歩) 義理堅い 正直

短所 陰気 頑固 無口 グズ 気が小さい

丑の守り本尊は、虚空蔵菩薩です。

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