目からウロコの「十二支講座」⑧
午(ご) 字源は「忤」(さからう)十二支獣はウマ
干支歴では午は6月、時間は午前11時から午後1時までも表します。万物にはじめて衰微の傾向が起こり始めた様子から、忤うの文字が当てられました。
子から午までは、生命の萌芽からエネルギーがピークに達するまで(冬至から夏至)の、過程を表しています。
木偏に午は「杵」。午は杵の原字でもあり、貫き、折り返す意味があります。草木が繁茂した状態から衰えはじめる、折り返し点です。
午は「互」(ご)と同音で、仲間を呼んで群生する馬に配当されました。午は陽気が盛りを迎えた夏至を含む、陰陽の分岐点です。馬は陽性の動物で、蹄は割れてなく奇数であることから、陽性の象徴とされました。
古代の日本では、馬は貴族の乗り物として飼育されていました。軍役や物資の運搬にも用いられましたが、農耕に使役されるようになったのは近世になってからです。
馬は貴人だけでなく、神の乗るものとして崇められ、神社の境内で飼われることが多かったようです。(神馬・白馬) 木馬や絵馬も神前に奉納されました。
午は高く構える
午は盛夏の火で直情径行タイプ。表面は陽火ですが内には陰火を持っています。他に十二支の辰があれば穏やかですが、酉・子があれば波乱が多い。
太陽が中天に昇った時間であり、辺りを見下ろして高く構えて当然。孤高でも寂しくはありません。明るく、形式を重んじるのも午の特性です。なにごとも先ず形から入ります。自尊心も先天的に備わったものです。
十二支に午を持つ人の性格
長所 陰気なことが嫌い 競争を好む 活発 華美 明朗 冒険心に富む
短所 激しやすい 短気 飽きっぽい 浪費家 見栄っ張り 体裁をつくろ う 思いやりに欠ける ズケズケものをいう
午の守り本尊は、勢至菩薩
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