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私は運勢学の古文書を探すために、3年間、台湾の古本屋に通いましたが、そこで知り合い、交際を深めた相手は必ず、私の生年月日を聞いてきました。

台湾人は、ビジネスパートナーはもちろん、深く付き合う相手は必ず占いで運気の傾向を確認します。中には運転免許証やパスポートで、生年月日を確認する人もいました。

台湾は共産党に敗れた国民党が逃れてきた土地ですが、国民党の兵士は中国福建省の出身者が多いことで知られています。福建省は今でも占いの盛んな土地です。


シャープを買収した台湾のホンハイ精密工業の郭社長は、契約日は吉日にこだわり、契約締結日は休日でした。

首には金色のマフラーを巻いていましたが、金色のマフラーは、三国志時代の英雄で、現代では、商売の神様として崇められている「関羽」のシンボルです。

綿密なフジビリティスタディ(企業化調査)や経営計画が万全でも、実際のジャッジを下すのは不確実なマーケットです。「験を担ぐ」「人事を尽くして天命を待つ」姿勢は、トップの孤独の現れだもといえます。

部長時代から私の鑑定のお客様だった、ある企業経営者は、財務担当の役員に就任された今も、定期的に来訪されます。

特に新規取引が発生したときに、部下を伴って来られます。取引先相手の経営状況に関するデータは十分に吟味されているはずですが、最終的には取引先の社長、本人の運気が知りたいということです。

相手の運気が上昇中なのか下降しているのか、あるいは穏やかな状態にあるのかで最終判断の参考にされているようです。

人材は大事な経営資源ですが、社内人事の硬直化で適材適所への配置が疑わしいケースが見受けられます。現代はドッグイヤーからマウスイヤーへ、高速で変化しています。

トップ自身がリスキリング(学びなおし)しなければ、新しい時代に対応できませんが、人材の配置においても常に見直しが必要です。人材育成も個々の潜在能力を引き出し、育成していく個性を重視しないと「宝の持ち腐れ」になります。


新商品や新規プロジェクトの開発スタッフに、守りや事務処理に強いものを入れても卓越したアイディアは生まれません。新しいものを生み出す異能の人材が必要です。

その新事業を実践に移すときには、無から有を生み出すアイデアマンに、陣頭指揮を取らせれば失敗します。


切り込み隊長的な猪突猛進型や、バージンマーケットを切り開いていく人材の配置替えが必要となります。社員の得手不得手を把握した上で、流動的な人材配置をする必要があります。適材適所はTPOで変わるのです。

私の顧問先のベンチャー企業では、社長の要請で社員全員(70人)を鑑定し、人事を刷新した例があります。社員個々の潜在能力や資質、運気の現状を知るのに運勢学を活用されたのです。

ビジネスは、ビジネスパートナー(取引先)との相性によって成果が左右されます。新規事業の場合は特に、パートナー企業のトップや、主要スタッフの人間性、運気の傾向を把握することが欠かせません。まさに「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」なのです。

ビジネスマンがオフィスだけでなく、ゴルフや赤ちょうちんで親睦を深めるのも、相手の実態を知るのが目的です。
            (続く)

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