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目からウロコの「十二支講座」⑬

亥(がい) 十二支獣 イノシシ


亥は「閡じる」(とじる)で、季節は11月、時刻は午後9時から11時の間になります。万物の生命活力が凋落して、種子の中に生命力が内蔵された状態を表しています。

骨組みの形で、閉ざすという意味があり、草木が生命を閉ざされて、地中に潜っている状態です。

亥は生まれたての子豚を意味する、「豕」(し)と字形が似ているところから、亥から豕に、さらに猪と結びつけられました。

亥に猪を配したのは、猪は向こう見ずな動物ですが、よく同族を愛し、子ども思いで陰性の動物であることから。

肉や内臓を食された害獣

猪は田畑を荒らす害獣で、元禄年間の対馬では9年の歳月を費やして、8万数千頭の猪を取りつくした記録が遺されています。
猪の「しし」は、食用の肉を指し「山クジラ」と呼ばれて賞味されてきました。今でも「牡丹鍋」として人気がありますね。熊と同じようにその内臓は、腹痛や血の道に効果があるとして、さまざまな民間療法に用いられてきました。
イノシシは猟師に追われると、子の日であれば午の方位(南)に逃げ、丑の日であれば未(南西)に逃げるという風に、その日の干支の反対側(対冲)に逃げる、不思議な習性があるそうです。
四国の山間部では、山中でイノシシを獲ると、その耳を切り取って串に刺して、その場で山の神に供えるという古風な儀式は残されていますが、イノシシそのものを神として祀ることはありません。

亥はねらい見守る

亥は内に秘めたる陽の気(戊・甲・壬)で、内省的に思考し次の再出発(再生)に備えます。

亥を十二支にもつ人の性格


長所 
直進性(猪突猛進) 率直 行動的 理論家 思索的

短所 強引 ごり押し 独断専行 衝動的 刹那的 頑固

亥の守り本尊は、阿弥陀如来です。


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