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子どもより多いぺットの数

国力の衰えをまねく少子化は加速するばかりですが、2020年の出生数は、コロナ禍の影響もあって統計史上最少の84万832人でした。全人口のうち15歳未満の子どもの数は1,533万人(2019年5月4日現在)を数えるのみです。

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一方で空前のペットブームで飼育されている、犬と猫の数は1,813万頭で、15歳未満の子どもの数より230万頭も多いのです。犬派と猫派に分かれますが、猫は犬より96万頭以上も優位を占めています。

犬が一頭もいない吉野の里(国栖)

このペットブームに逆らうかのように、犬を一頭も見かけない村があります。奈良県吉野郡吉野町の「国栖の里」です。

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犬を敬遠する由来は1300年前までさかのぼります。天智天皇の子・大友皇子と、天智天皇の弟、大海人皇子(おおあまのみこ)と戦った「壬申の乱」にまで、歴史を巻き戻すことになります。

吉野で挙兵した大海人皇子を、大友皇子の兵が吉野川の川べりで討たれる寸前に、村人が逃亡を助けて舟に隠しました。敵兵の犬が嗅ぎつけて吠えたてたのを、打ち殺して危機を救ったのです。

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そのとき以来、国栖の里では犬の飼育を禁じる不文律ができたと言いますから、里の習わしには、気の遠くなるような年季が入っています。

陰陽道(おんみょうどう)の創始者・天武天皇

飛鳥時代最大の内乱、「壬申の乱」に勝利した大海人皇子が、673年2月に第40代天皇に即位した、天武天皇です。天皇の尊号を名のったのも天武天皇が最初です。

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天皇(てんこう)は、神道で神格化された最高の地位ですが、それまでは「大王」(おおきみ)と呼ばれていました。

天武天皇は占いを生業(なりわい)にするものには、特別な存在です。道教を父として、神道を母として、「陰陽道」(おんみょうどう)を生み出したのが、天武天皇だからです。

陰陽師(おんみょうじ)は、占い師の先達ですが、天皇直轄の陰陽寮(おんみょうりょう)を設けて、国家公務員として重用されたからです。ちなみに水時計(漏刻)で朝廷が時間を独占(当時の標準時間)していたのが、兄の天智天皇でした。

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歴史のサイドストーリーをひも解いていくと、運勢学にからんだエピソードを発見する機会が少なくありません。SNSフレンズの皆さまとも、愉しみを共有できれば幸いです。


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https://hikoden.biz

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