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プロローグ

タイトルは「運勢学サイバースクール」ですが、占いのスキルをお伝えするのが目的ではなく、これから占い師を目指す人たち、または占いに興味を持っている方々が、占い(特に東洋運勢学)に関する総合的な予備知識を持っていただく、オリエンテーションとして企画したものです。

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世界の風景は、コロナパンデミックで大きく変わろうとしています。人の接触を避けるためにデジタル化が急速に進み、AI(人工知能)時代が10年以上も前倒しで訪れています。

第四次産業革命ともいえる劇的な変化の中で、自分の仕事や将来に、不安を感じておられる方も少なくないと思います。

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AIに加え、人生100年時代を生き抜くためには、新しい時代に適応した知識やスキルを会得する必要があります。そのような中でも占いは、人類最古の職業として今に続いています。どんなに時代が進化しても、人の悩みや迷いはつきるつきることがありません。

セカンドワークも含めて、占いを生涯の仕事として考えていただくきっかけになることを願っています。

占いはビッグデータを活用したサイエンス

AIやロボットなどの最先端科学に、人の仕事の半分以上が奪われると危ぶまれている今でも、占いに生きるよすがを求める人は増え続けています。

20数年前にアメリカから上陸したスピリチュアル市場も数えると、占いの市場規模は1兆円を超えています。

映画の興行収入や、コンタクトレンズのマーケットサイズをしのいでいますが、ITソリューションの時代に、古典的(アナログ)な占いファンが増えているのはなぜでしょうか。答えは明瞭です。

占いはAI(人工知能)と同等の、ビッグデータを活用したサイエンスだからです。

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占いを主力事業にしている企業の中には、株式上場しているところも見かけますが、その中にはアメリカへ進出している企業もあります。これらの企業のすべてが、ITビジネスから始まっていることに時代を感じます。

最先端科学と古代の知恵との融合ですが、一見、ミスマッチに見える現象が、これからの占いマーケットの広がりを、示唆しているように見受けます。

占いは人間の根源的問題を解決する、「知恵とスキルの宝庫」

わたしたちは今、第三次AIブームとパンデミックのダブルショックで、働き方やキャリアプランに、大きな変化が襲っています。

でもコンピュータの中で完結する仕事は、AIがより早く正確に処理できますが、データ解析ができない感覚的なことや、創造的な仕事、対話でのコミュニケ-ションが欠かせない仕事など、デジタルやAIには代替できない仕事も数多くあります。

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占いこそ、人工知能ですら介入できない、人間の根源的な問題を解決する、知恵とスキルだと断言できます。人類の歴史は戦争の歴史だと言われていますが、占いは「人類最古のビジネス」として、歴史を動かしてきました。

古代から現代までの、占いの歴史をひもとくことによって、人類史における占いの果たした役割と、将来の展望が見えてくるように思います。

科学万能の時代に生きるわたしたちは、占いは非科学的、迷信、ジンクスとして敬遠されがちですが、以前に文部省がアンケート調査した結果では、家を建てる時に「鬼門」にこだわる人は65%を超えていました。

大手ゼネコンの一級建築士の中には、運勢学(方位・家相)を学んでいる方も少なくありませんし、退職後に占い師になっておられる方も見かけます。

古今東西の占いの歴史

日本では弥生時代に鹿の肩甲骨を焼いて、骨のひび割れの形によって吉凶を判断する、「太占」(ふとまに)が主流でしたが、奈良時代には中国から渡来した、「亀卜」(きぼく)が用いられるようになりました。

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薄くスライスした亀の甲羅に焼け火箸を突きたて、その亀裂で吉凶を判断する占術です。

メソポタミア文明では動物の肝臓で占った、「肝臓占い」があります。生け贄の動物の肝臓に走る血管で占ったものです。

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古代中国では群れの中で一番大きな羊を、肝臓占いの犠牲にしたことから、「美」(大きな羊)という漢字が生まれました。漢和辞典で「美」は、人の犠牲になると表記されています。

古代ヨーロッパでは、天文学と密接に結びついた「占星術」があります。紀元前7世紀のバビロニアでは、主として帝王や国家の運命を占っていましたが、紀元前1世紀に中国に伝わり「東洋占星術」(宿曜経)が生まれました。現代でも占星術は世界中で人気のある占術です。

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三国志で活躍した軍師・諸葛孔明が軍略に用いたのも、易経やそこから派生した東洋占術です。当時から東洋占術には天文・地理・気象などの、自然科学も網羅されていました。

有名な「赤壁の戦い」でも、嵐が来るという気象の予測まで行って、史上に残る作戦を成功させました。日本でも武田信玄はじめ、中世の名だたる武将たちが、占いを縦横に活用しています。

4000年の歳月をかけて凝縮された知恵

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イギリスではエリザベス女王一世の時代から、バッキンガム宮殿には、占星術師が常駐していると言われています。ドイツのヒトラー総統、フランスのドゴール大統領、アメリカのレーガン大統領なども、占星術を政策に反映していたと伝えられています。

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歴史上の人物が占いに頼っていたエピソードは、いくらでも散見できますが、亡くなった今でも「経営の神様」として敬われている松下幸之助翁も、東洋占いのルーツ「易経」の信奉者でした。経営者に限らず、人は常に様々なライフシーンで迷い、決断を迫られています。

堂々としたオフィスビルの屋上には神社が祀られ、プロジェクトの成功を祈って経営者がお詣りしています。コンピュータを駆使した科学データも、人の運気までは読み取ることができない、何よりの証左です。

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4000年の歳月をかけて蓄積された占いの知恵は、AIにも勝るとも劣らないビッグデータの宝庫なのです。

人は誰もが日常的に決断を迫られて生きていますが、デシジョンを下す最良のデータや方策を、タイムリーに探し出すことができるのが、占いの神髄だと言えます。

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