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リスクの語源は「チャレンジャー」

日本の「失われた30年」の根底にあるのは、事なかれ主義の安全志向か?

日本は先進7か国ランキングで、47年連続で最下位に甘んじています。

ワクチン開発でも二流国で、国民の健康を脅やかしています。1990年代に、ワクチン接種の副作用をめぐる訴訟で、製薬メーカーが敗訴し、大手がワクチン開発から撤退したのが原因です。

羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く

ぬるま湯に浸かっているような、日本の現状を見るたびに、表題のことわざが頭に浮かびます。

羹とは、肉や野菜を煮た熱い汁もの、膾は生肉の刺身です。

熱い汁もので火傷をして懲りたので、冷たい生肉の刺身を食べるときも、ふうふうと息を吹きかけ、冷ましてから食べる様を揶揄したものです。

パンデミックの余波で、世界の風景は大きく変わろうとしています。ポストコロナ、またはウイルスと共存するために、様々な改革が行われようとしています。


改革には犠牲とリスクが伴います。リスクの語源は、ローマ時代のラテン語が、イタリア語に転化した、船乗りを表す、リズカーレ(risicare)だそうです。

「アドリア海の女王」と呼ばれた、中世のベネツィアには、東方貿易で一獲千金をねらう、荒くれ船乗りがたむろしていましたが、彼らが「勇気を持って挑む」、チャレンジャーの代名詞になったのです。

リスクに挑んでこそ味わえる、成功のうま酒

大企業のR&D(研究開発予算)は、縮小傾向にあり、乱世で生き残るために、膨大な数字の内部留保が積み上げられていると、報じられています。


危険を予測して回避する、リスクヘッジは生存に不可欠ですが、損失の危険が大きいほど、高い収益が期待できる、ハイリスク・ハイリターンの投資原則を恐れていては、最下位ランキングから抜け出す活力は生まれません。


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