プレイマットイメージ

トレース・オン



あなたはデッキをつくることが好きですか?



ご主人様、お嬢様。

こんばんは。バーチャルメイドデュエリストの曳山まつりかです。

ミシックインビテーショナル出場を目指してMTGアリーナを中心に配信活動をするメイドデュエリストです。

今回はMTGアリーナのランクマッチ100本ノックに挑む際に使用した赤単についてのお話です。攻略記事というものではなく、ボク自身の備忘録、思考の整理に近いものです。

使用した経験によるガイドも記しています。プレミアイベントでの好成績ではないためエビデンスとしては弱いのですが、100マッチを通してミシックランクの最高順位は35位、最終順位は104位、勝率は71%でした。赤単の扱いが苦手な方にとっては多少なりともお役に立てる部分はあるのではと思います。

(この記事は全文無料です)



最高のプレイヤーによる最高のデッキ

それでは本題に入りましょう。まずは使用した赤単のリストをご覧ください。今回の記事ではこの先に新たなリストは登場しません。100マッチ全て1枚違わずこのリストでプレイをしました。

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Deck
4 Anax, Hardened in the Forge (THB) 125
4 Bonecrusher Giant (ELD) 115
4 Fervent Champion (ELD) 124
4 Rimrock Knight (ELD) 137
4 Robber of the Rich (ELD) 138
4 Runaway Steam-Kin (GRN) 115
4 Scorch Spitter (M20) 159
3 Torbran, Thane of Red Fell (ELD) 147
4 Light Up the Stage (RNA) 107
3 Embercleave (ELD) 120
4 Castle Embereth (ELD) 239
18 Mountain (ELD) 262

Sideboard
2 Chandra, Acolyte of Flame (M20) 126
1 Experimental Frenzy (GRN) 99
4 Lava Coil (GRN) 108
3 Redcap Melee (ELD) 135
1 Tibalt, Rakish Instigator (WAR) 146
4 Unchained Berserker (M20) 164

(上のコードエリアからコピーでMTGアリーナへインポートできます。画像の生成にMTG Decklist Viewer( https://mtg-decklistviewer.netlify.com )を使用させていただきました。ありがとうございます)

お気づきになられた方もいるかと思いますが、このリストは世界選手権のためにセス・マンフィールド選手とアンドレア・メングッチ選手が開発したものです。セス選手自身も世界選手権3位という好成績を収めた非常に完成度の高いデッキです。

もしかするとボクのことをよく知る方には意外に思うかもしれません。普段ボクは様々のデッキを作る、つまりデッキビルドに楽しみを見出すタイプのプレイヤーです。実際、完コピデッキを使うことは練習を除けば非常に珍しいことだと自分でもそう思います。

しかし、このリストを見た瞬間にただならぬ衝撃を受けてしまったのです。そのまま世界選手権のセス選手の試合を見てしまったが最後、その何手も先を読み抜いた素晴らしいプレイにすっかり魅了されたのです。

そしてボクは決めました。

セス選手のようなマジックができるようなプレイヤーになることを。

長いマジック人生の中で、"誰かのようになりたい"と感じたのは初めてかもしれません。

もちろん、セス選手のようになることは難しいでしょう。

その100分の1を得ることすら至難の技だと感じています。

しかし、その100分の1だけでも可能ならば知りたいと思ってしまうのです。

昨年12月に出した同人誌「Omni-thopter 2019 winter」の中でボクはこう述べました。

【デッキづくりとは「自分の納得した75枚のカードを選ぶこと」】

コピーであったとしても1枚1枚納得し、選んだものであればそれはデッキをつくったのと変わりません。

ボクはその納得を手に得るため、100マッチの間に1枚も変更せずプレイしつづけました。美しいこのデッキの1枚1枚を噛み締め、咀嚼し、吸収することで少しでもセス選手の思考をトレースすることを目指したのです。


100本ノック


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話は世界選手権の少し前に遡ります。当時、ボクはアリーナのラダーでスランプに陥っていました。

環境初期に開発した数々のデッキは淘汰され、メタゲームが緩やかに固まりつつあったころです。

青白コントロールが急速に隆盛し、《エルズペス、死に打ち勝つ》や《夢さらい》が幅を利かせる中、前環境から引き続きジェスカイファイアーズを使用していました。

しかし、勝率は芳しくなくプラチナの中をいったりきたりするばかり、昨年は使い込んでいたティムール再生なども試しましたが何も変わることはありませんでした。

今年から毎月のようにミシック予選とミシックポイントチャレンジが開催されるようになり、スタンダードに注力しようとしていたところにこの体たらくでは先が思いやられると自分で自分に呆れていたのです。

そんな折、知人から赤単をオススメされました。知人が好成績を残していたことに加え「点と面での攻め手があるのが親和に似ている」とのことで興味を持ちました。残念ながらそれでも成績はあまりぱっとしませんでしたが、赤単というデッキを知る上で良いきっかけとなりました。

そして。世界選手権直前に参加者のデッキが公開されると状況が変わります。

一通りデッキを眺めたところ惹かれたデッキが2つ。

クリス・カヴァルテク選手の独創的なティムール再生、そしてセス・マンフィールド選手/アンドレア・メングッチ選手合作の赤単でした。

《ショック》が採用されていない、クリーチャー中心の美しいリストは瞬く間にボクの心を掴み、再び赤単に興味を持つきっかけとなりました。

そして世界選手権でセス選手が不利な相性を乗り越えジェスカイファイアーズのガブリエル・ナシフ選手を下した瞬間、先の決心をしたのです。

握ってしまえばこれほど手に馴染むデッキもそうそうなく、知人が評する通り「点と面で攻める親和のようなデッキ」というのは言いえて妙でした。その感覚を掴んだあとは回すことが楽しくて楽しくて堪らず、あっというまに20マッチほどプレイしていました。

その翌日を合わせて50マッチ、10時間ほどでプラチナTier4まで落ちていたランクを一晩でミシックに押しあげることができました。赤単という特性もありますが、これほど短時間でミシックになることができたのは初めてでした。

その後はミシック帯でのラダーをこなし、最高35位を記録。概ね2桁順位が安定するようになります。93マッチ目を数えた時点で74位、シーズン終了まであと5日という感じでした。残りの権利確定をさせるために放置に切り替え、放置期間中はMPCへの練習のためMagicOnlineでプレイを続けました。

そしてシーズンが切り替わった3/2に再びアリーナでのプレイを再開し100マッチ目を達成します。かかった時間はおよそ20時間でした。

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さて、100マッチを経験してボクはセス・マンフィールド選手のようになれたのでしょうか。



もちろん、答えは否です。

むしろ、理解を深めれば深めるほどにセス選手と考えが異なる部分が増えていき、最初よりも遠くに感じてしまうほどです。

世界選手権というフィールドや時間軸での違いがあることは当然ですが、それを差し引いてもまだまだ理解できていない部分が多く残っていました。

とはいえ、セス選手ではなく赤単というデッキへの理解度は深まったと、自信をもっていえます。

100マッチ無心でプレイし続けることによってセス選手ほどの精度ではないにしろ自ら75枚を納得して選べるだけの経験値を得たのです。

幸いなことにこの赤単というデッキは《エンバレスの宝剣》と《アナックス》が存在する限り環境に居場所をみつけるでしょう。

向こう1年半のスタンダードに向けてのよい投資にもなりました。

今月は新たに選んだ75枚を携えた赤単でさらに100マッチをこなします。選ばなかったことによって理解できるカードもあるはずです。

まだまだ遠くにあるセス選手の背中を追って、走り続けていこうと思います。


赤単をプレイするためのヒント

さて、ここからはボクが知り得た赤単をプレイするにあたってのヒントを紹介していきます。

赤単について書かれた日本語の記事はあまりないので、多少はお役にたてるのではないでしょうか。

なお、当然ながらセス選手・アンドレア選手本人によるプレイガイドや世界選手権の中継アーカイブをご覧になることを強くオススメします。

サイドボードの仕方などは大きく異なる部分があります。

どちらが良いかどうか、というよりもどういった思考で違いが生まれているのかを考える材料にはなると思います。

また、世界選手権時にはTier1にはいなかったティムールアドベンチャーやバントランプといった新興デッキについても記載します。参考になれば嬉しいです。

(セス選手・メングッチ選手それぞれによる赤単のガイド記事)



概略

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まずはじめにデッキの動きをおさらいしましょう。

理想的な動きは1-2-3とテンポ良く展開した後、《アナックス》などパワーの高いクリーチャーに《エンバレスの宝剣》をつけてフィニッシュとするか、《朱地洞の族長、トーブラン》で押し込むことです。

もちろん妨害を受けるため一筋縄では行かないこともありますが、効率よくライフを削るための盤面を作り、押し込むという流れが基本です。押し込むことができない、押し込んでも削り切れないとなった時点で敗北となります。

こう書くととても単純なデッキのように思えてしまいますが、実はなかなか複雑です。

このデッキはアグロではありますが比較的重いマナカーブを持っています。1マナのカードは8枚しかなく、かなりのゲームで1ターン目の動きがありません。

反面、土地は多く必要で4枚は並べる必要があります。《朱地洞の族長、トーブラン》はもちろん《エンバレス城》の起動も都合4マナです。そして《エンバレスの宝剣》も。1マナクリーチャーが少ないため3-4マナでプレイする機会が非常に多いのです。土地の5枚目があっても使い道にはあまり困りません。《踏みつけ》からの《砕骨の巨人》や《リムロックの騎士》、《義賊》などマナフラッドの受け皿は多く存在します。むしろ土地が少ないとターンごとのアクション数が稼げず遅れを取ることになるのです。


マリガンについて

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続いてマリガンの判断基準についても述べましょう。土地が2枚か3枚か4枚か、などよりも1-2-3ターン目の動きがどうなるかを考えましょう。マナカーブ通りに1-2-3と動ける場合なら土地が4枚あってもキープします。

間違いやすい場面として重いが強力な《朱地洞の族長、トーブラン》や《エンバレスの宝剣》は活躍するたびに強く印象に残ってしまうためマリガン後の6枚に土地よりも優先して残してしまうことがあります。

それをしてしまうと強力なカードを使うための土地の確保ができず、ただのマリガンがダブルマリガンのような状態になってしまい、状況が悪化します。これらは基本的に初手には欲しくないカードであり、マリガン後の6枚を選ぶときに3枚目の土地か《エンバレスの宝剣》で悩むのであれば土地を手札に残すようにしましょう。

繰り返しになりますが、このデッキはマナフラッドよりもマナスクリューを恐れるべきなのです。


ショックは必要なのか

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また《ショック》が不要な理由についてですが、これは単純に「弱い」カードだからです。しかもコントロールは当然としてミラーマッチでも、です。ボクのミラーマッチでの成績は19勝8敗と大きく勝ち越しています。

これは《ショック》の不採用が大きく作用しているといえるでしょう。考えてもみてください、ミラーマッチでショックを打てる相手はいくつあるでしょうか。《焦がし吐き》?《熱烈な勇者》?《リムロックの騎士》?《義賊》?《遁走する蒸気族》? ではこの中で必ず除去したいクリーチャーはいくつあるでしょうか。そうです。《義賊》だけです。もちろん《蒸気族》も除去したいのですが《蒸気族》は呪文を2回唱えられたら圏外になってしまいます。

そしてキーとなる他のクリーチャー、《アナックス》及び《朱地洞の族長、トーブラン》に対しては無力なのです。壁として立ちはだかる《砕骨の巨人》を砕くこともできません。

つまりセス選手の赤単がミラーマッチに強いのはむしろ《ショック》がないためです。《ショック》のスロットに少しずつ重く強いカードが多く入った肉厚な構成は消耗戦になればなるほど顕著な差につながります。

また、環境全体を見渡しても《ショック》が有効なクリーチャーはわずかしか存在しません。青白コントロール、ティムール再生、ジェスカイファイアーズには無用です。

ジャンドサクリファイスには《金のガチョウ》がいますが《大釜の使い魔》や《波乱の悪魔》には無力ですね。

新興デッキであるバントランプにも有効な対象はなく、ティムールアドベンチャーには《エッジウォールの亭主》のみです。ブロックに回れない《厚かましい借り手》について赤単が考慮する必要はありません。



カード個別評価(メインボード)

ここからは各カード一枚一枚についての寸評です。


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《熱烈な勇者》

多くの細かな役割をこなしてくれるカードです。最序盤でのクロック作りはもちろん、ミラーマッチでのブロック役としても優秀です。コントロール相手には速攻クリーチャーとしての奇襲効果も高く、《エンバレスの宝剣》があれば《空の粉砕》を受けた後でも1マナで4点クロックを作り出すことができます。縁の下の力持ち、つまりデッキの根幹となるカードです。


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《焦がし吐き》

《熱烈な勇者》と同じく1マナ域を担うカードです。1マナの2点クロックと優秀です。ただ止まりやすいため少々相手を選びます。《朱地洞の族長、トーブラン》との組み合わせは強力ですが、実現することは意外と少ないので無理に狙うほどでもありません。とにかく攻撃すれば1点は入りますのでその1点で詰めるための盤面を作りに行くこともしばしばあります。バウンス後に忠誠度1になった《時を解すもの、テフェリー》がいる場合、攻撃時の1点を飛ばしたあと《エンバレスの宝剣》がプレイできることは覚えておきましょう。


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《義賊》

世界選手権で大きく注目が集まったカードです。コントロール相手には言わずもがなの活躍をしますが、真に活躍するのはミラーマッチです。消耗戦であるミラーマッチでのカード1枚の差がどれだけ大きなものか使えば使うほどに身に沁みることとなるでしょう。1/1をしっかりと止める2/2というサイズも頼もしいです。マリガンでのディスアドバンテージを取り返すこともでき、デッキの安定性を補完する大変重要なカードです。攻撃時には手札の枚数を調整して極力相手より少なくなるようにしましょう。土地をセットし(舞台照らしには注意してください)、《リムロックの騎士》の出来事を攻撃前にプレイすることも検討すべきです。また《義賊》が場を離れても他の《義賊》で攻撃していればプレイができることを覚えておきましょう。全体除去と向きあうマッチアップでは2枚目の《義賊》を手札に温存することは有効なプレイです


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《遁走する蒸気族》

このカードの強さについては今更説明する必要はないでしょう。2マナ4/4にも成り得るマナレシオと、マナ加速を同時に行う、赤単で最も強力なエンジンです。次々と展開をしていく様はまるでかつての親和のようです。カードの特性上、可能な限り早くプレイすることが重要です。《鍛冶で鍛えられしアナックス》を除いてほとんどのカードより優先してプレイすることになります。最大限活用するため、いつ、どれだけマナが出せるかを常に計算しながらプレイしましょう。攻撃後にマナを出して《エンバレスの宝剣》や《エンバレス城》を起動する場面はしばしば訪れます。ブロック時にも合計6マナを用意すれば《エンバレスの宝剣》をプレイできることを忘れないでください。またインスタント呪文があればいつでも成長することができます。2/2から3/3になる場合には《ショック》や《砕骨の巨人》を避けるため、まずはソーサリータイミングの呪文からプレイし、インスタント呪文でさらに大きくできるようにすることを心がけましょう。


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《リムロックの騎士》

見た目以上に器用なカードです。+2/+0は汎用性が高く《エンバレスの宝剣》でのフィニッシュを助ける他、《熱烈な勇者》の先制攻撃を補助したり、《鍛冶で鍛えられしアナックス》がいる状態でクリーチャーのパワーを4にしたりします(《空の粉砕》が打たれる場合にも有効です)。1マナのアクションであり、カード2枚分の働きをするため《遁走する蒸気族》との相性は抜群です。《遁走する蒸気族》でマナを加速させるために+2/+0が有効でない場面でも空打ちができることは頭の隅に入れておきましょう。《エンバレスの宝剣》でのフィニッシュを見据えている場合にはマナが余っていてもあえてプレイせず、フィニッシュの瞬間まで温存することもあります。反面必ず出来事として使い切る必要はなく、2ターン目の行動が他にない場合は3/1を盤面に着地させて相手にプレッシャーを与えましょう。器用なカードではありますが前のめり一辺倒という弱点もあります。攻守が入れ替わるミラーマッチや、《大釜の使い魔》や《波乱の悪魔》に足止めを食らうサクリファイス系相手にはあまり役には立ちません。


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《鍛冶で鍛えられしアナックス

赤単を現在の地位にまで持ち上げた立役者です。強力なクロックと除去耐性を全体に与えるパワーカードです。《アナックス》+《エンバレスの宝剣》は前環境のラクドス騎士の《朽ちゆくレギサウルス》との組み合わせを彷彿とさせ、デメリットどころかメリットばかりという超強化がなされました。伝説のクリーチャーというデメリットも2枚目はサテュロストークン4体に変わるので無駄がありません。この場合は《エンバレス城》で強化しましょう。チャンプアタックすら正当化する非の打ち所がない強力なカードですが3マナとやや重く、バウンスや追放には耐性がありません。過信しすぎないようにしましょう。


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《砕骨の巨人》

出来事クリーチャーらしく相手によって役割を変える柔軟なカードです。アグロ相手には除去として、コントロール相手には優秀なクロックとして機能します。しばしば《踏みつけ》のために温存するプレイを見かけることがありますが、盤面のプレッシャーを作るために《踏みつけ》を経由せずにプレイした方が有効な場面は多くあります。3マナ4/3というサイズは十分な脅威で、すぐに対処されなければ《踏みつけ》1枚分の働きはすぐこなすでしょう。また3マナ域の動きとしては基本的には《アナックス》が優先されますが全体除去のないコントロール、例えばティムールアドベンチャーのようなバウンスに頼ったデッキには《巨人》の方が有効です。


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《朱地洞の族長、トーブラン》

トリプルシンボルの伝説のクリーチャーということで実に豪快な効果を持っています。単純にカードパワーが高いことに加え、《アナックス》下で全体除去を受けたあとのフィニッシュも担います。《エンバレスの宝剣》と組み合わせるとダメージの貫通量が変わるので注意しましょう。重く隙が大きいこと、単体では機能しないカードのため除去が増えるサイド後には数を減らすことが多いカードです。


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《舞台照らし》

おそらくこのデッキで一番プレイするタイミングが難しいカードです。実質1マナ2ドローと、かつての《物読み》を彷彿とさせるカードですが、残念ながらそこまでの強さはありません。基本的には「可能な限り遅く」プレイするカードです。赤単にとっての序盤の1マナは非常に大切で、相手にプレッシャーをかけることができず、また次ターンの行動を制限することになるのでデメリットの方が大きいのです。時折《朱地洞の族長、トーブラン》や《エンバレスの宝剣》などの重いカードが捲れてどちらもプレイできない、ということも起きてしまいます。1枚でも多くのカードを使うためには、カードの受け入れが多くなってからプレイする必要があるのです。どうしてもプレイする場合は3ターン目に3枚目の土地を探しにいく場合でしょう。それでも他に展開するカードがあればそちらを優先した方が良いです。これらのことから、このカードはキープ基準にはなりえません。土地1枚+1マナ域+舞台照らしのような手札は事故を起こす確率が非常に高い上、序盤に《舞台照らし》のためにマナを使うことになるため、強い動きはできません。そういった手札はマリガン後の後手でなんとか考慮に入り、ダブルマリガンであればようやく許容範囲でしょう。デメリットを多く申し上げましたがわずかなマナでカードアドバンテージを得られる貴重なカードです。赤単としては重いこのデッキは土地を伸ばす必要もあるためかけがえのない存在といえるでしょう。


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《エンバレスの宝剣》

「宝剣を信じろ」セス選手の記事でもそう書かれているようにこのデッキの根幹をなすカードです。親和における《頭蓋囲い》です。フィニッシュに繋がるカードとしては《朱地洞の族長、トーブラン》や《エンバレス城》なども同時に選択肢にあがる場合がありますが、迷う場合は概ね《エンバレスの宝剣》を使うと良い結果につながります。バウンスやインスタント除去に弱いカードですが、逆にそれらがなければそのまま勝つ、と書いてあるに等しいのです。《宝剣》を信じろという言葉の裏にはそういった割り切りも示唆されているのかと思います。複雑なカードではありませんが忘れがちな部分をいくつかご紹介します。《熱烈な勇者》は0コストで装備することができます。《時を解すもの、テフェリー》がいると戦闘中に装備ができません。逆に《テフェリー》がいても6マナあればメイン・フェイズに装備ができます。インスタントタイミングで装備できるため、相手のターンエンドやブロック時にも装備できます。信じるものが救われる瞬間は非常に大きな快感です。ここだけは自信をもってセス選手になりきることができます。「宝剣を信じろ」


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《エンバレス城》

単純明快な全体強化です。そのまま使っても強いですし、《アナックス》との組み合わせはもちろん最高です。重いため機会は少ないですが《リムロックの騎士》と同様に《アナックス》と《空の粉砕》の誘発を狙うため攻撃時以外にもパンプアップすることを忘れないようにしましょう。ひとつ課題があるとすればしばしば《エンバレス城》のみの手札が来てキープ率が下がることです。まだ検証の途中ですが実は3枚の方がデッキの最適化に繋がる可能性はあると思います。


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《山》

マジックにおいて最強のカードのひとつです。



カード個別評価(サイドボード)


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《溶岩コイル》

非常に汎用性の高い除去です。よく《焦熱の竜火》と比較されますがこちらの方が一段上回ると考えています。相手のターンに動く機会が少ないデッキのためインスタントであることの恩恵が少なく苦手とするタフネス4のクリーチャーに対処できる点が重要です。ミラーマッチでの《トーブラン》、アドベンチャーの《願いのフェイ》、グルールの《呪文砕き》や《探索する獣》、ジェスカイファイアーズの《予見のスフィンクス》、青白コントロールの《太陽の恵みの執政官》などなど...3と4の差は非常に大きいです。


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《レッドキャップの乱闘》

赤いデッキ全般に対して強力な除去です。ミラーマッチではターニングポイントになる《宝剣》《トーブラン》を捌ける非常に重要なカードです。インスタントの4点ダメージは赤くないデッキにも有効でシミックフラッシュの《夜群れの伏兵》に対する数少ない回答です。また機会は少ないですがプレインズウォーカーへもダメージを与えることができ、例えば《トーブラン》+《レッドキャップの乱闘》で出たばかりの《世界を揺るがすものニッサ》を除去することができます。


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《解き放たれた狂戦士》

プロテクションの強さを再認識する一枚です。特に青白コントロールへの強さは光るものがあります。ジェスカイファイアーズには《砕骨の巨人》で捌かれてしまいますが、それ以外では触れないためやはり有効です。しかし最近は青白コントロールが凋落しバントランプやティムールアドベンチャーが増えている関係上、有効なマッチアップが減ってきました。完成度の高いセス選手のリストですがサイドボードは変化に合わせて調整の余地が多く残っています。


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《炎の侍祭、チャンドラ》

対コントロールに広く活躍するカードです。トークンを2体生成する能力は《トーブラン》《宝剣》ともに相性がよく全体除去を避けながら継続したクロックを用意してくれます。-2能力もしばしば活躍し、除去の使い回しや《舞台照らし》の再利用など、非常に用途の広いカードです。なお、ティムール再生相手の場合は《嵐の怒り》で流れてしまわないよう、出したターンは+1から入りましょう。


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《無頼な扇動者、ティボルト》

トークンももちろん貴重な戦力ですが、大事なのはライフゲインをさせない常在型能力です。《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《夢さらい》《帰還した王、ケンリス》《轟音のクラリオン》《大釜の使い魔》《食物トークン》《影槍》など現環境のコントロールデッキにはなにかしらのライフ回復手段が用意されています。いくらこの赤単が息の長いデッキといってもミッドレンジやコントロールの時間になってしまえば逆転が少しずつ難しくなってしまいます。そのための時間稼ぎ、あるいは蓋として活躍するカードです。また、トークンはミラーマッチやその他の線の細いアグロにも有効です。


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《実験の狂乱》

これも言わずと知れた莫大なアドバンテージを生み出す置物です。《遁走する蒸気族》と組み合わされば一気に祝祭が始まります。コントロール相手やアドバンテージが大事なミラーマッチで有効なカードですが、隙が大きいのも事実であるため設置をするタイミングには気をつけましょう。正直なところ設置するための隙を用意することが難しいことや《エルズペス、死に打ち勝つ》を筆頭として対処するカードが多く環境に存在するため、あまり有効なカードとは感じていません。しかし最近の大会の結果を見ると1枚から2枚に増量したものがしばしば見受けられます。まだボク自身が理解できていない使い方があるのかもしれません。


主要なマッチアップの戦い方とサイドボーディング

ここからは主要なデッキに対してのサイドボーディング例を出していきます。なお6:4とか5:5のような具体的な有利・不利について論じることはありません。前述の100マッチの結果をご覧いただくとわかるのですがジェスカイ以外の全てのカラーリングに対して勝ち越しており、このままデータとして採用するとほぼ全てのマッチアップで有利という荒唐無稽な結果になってしまうため意味があまりありません。相性は構成・プラン・スキル・流行によって簡単に変化するものです。ここから述べる戦い方についても常に変化し続けています。あくまで参考程度に止めるのが良いでしょう。


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ミラーマッチ

いくつかある重要なポイントを制した方が勝つマッチアップです。順に盤面、《エンバレスの宝剣》、そしてリソースです。

これまでの歴史上、赤単のミラーマッチといえば消耗戦の末に手数で優った方が勝つパターンが多くありました。そのため、カード1枚の差を得るために後手を取る戦略も有効でした。

しかし、この赤単でのミラーマッチは様相が異なります。クリーチャーを並べて押し込んでいく戦略だからです。赤単とはいうものの実態はグルールアグロのような感覚に近いかも知れません。

まず最序盤の盤面をどちらが握るかという段階があります。先手が有利ですが、後手でもしっかりと相手の動きを止めることが出来れば逆転は可能です。

盤面の構築で差がつかなければ次のポイントは《エンバレスの宝剣》です。先に《宝剣》を使った方が圧倒的に有利になるので相手に《宝剣》を使われないように動きましょう。自分のクリーチャーを展開するよりも相手のクリーチャーを除去することが大事です。


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そのため《溶岩コイル》以外では綺麗に除去のできない《鍛冶で鍛えられしアナックス》はミラーでも重要なカードです。継続した攻め手としても、反撃の布石を置くための守り手としてもキーになります。

盤面を構築しあう展開になった場合に注意すべきは相手の《エンバレスの宝剣》です。このカードは強力ですが大振りです。マナも多くかかるためダメージの総量は非常に予想しやすいです。クリーチャーを展開してターンを返したら何点受けてしまうのかを常に注意しましょう。

同時に攻撃された際に"持っているか""持っていないか"の判断も簡単です。コストの軽減のためにチャンプアタックが含まれている場合があるためです。《エンバレスの宝剣》をつけられてもライフが残るのであればスルーすることも選択肢に入れて、ライフよりも自身の盤面を維持を目指しましょう。返す刃で削り切れる可能性を常に保つ必要があります。

そのため、特に後手の場合はライフを高く保つことを意識しましょう。《エンバレスの宝剣》といえど一撃で20点削ることは至難の技です。序盤は下手に殴り合いをせず、睨み合いで時間を稼ぐことでライフを保ちます。

また、押されている場合には《エンバレスの宝剣》を持った"フリ"をするのが有効なことがあります。《宝剣》があると仮定してライフを削り切れるようなら相手もそれを見越したブロックをしなければなりません。前述のようなチャンプアタックを行うと《宝剣》を前提としたブロックへの誘導がうまく行きやすいです。不利な状態からですから結果的にほぼ更地になれば上出来です。リソースの少ない状態でイーブンの場面にしてトップデッキ勝負に持ち込むのです。完全なミラーでなければカードパワーを厚くしているセス赤単が有利です。

IN 《溶岩コイル》×4 《レッドキャップの乱闘》×3《無頼な扇動者、ティボルト》×1
OUT 《焦がし吐き》×4 《リムロックの騎士》×4

攻守がコロコロと入れ替わるマッチアップのため防戦で役に立たない《リムロックの騎士》は真っ先にサイドアウトします。《焦がし吐き》も《熱烈な勇者》などにすぐに止められてしまう他《不気味な修練者》も見かけることがあり、活躍の機会が少ないです。ただし、後手の場合には軽いクロックを設置してからの除去の連打でライフを削り、《宝剣》でフィニッシュという流れが先手に勝つために重要なプランなため残します。(相手が先手で《焦がし吐き》や《リムロックの騎士》を残している場合のブロッカーの役目もあります)


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ティムールアドベンチャー

《砕骨の巨人》《恋煩いの野獣》《願いのフェイ》など乗り越えるのが難しいクリーチャーが多くを相手しなければいけなマッチアップです。反面、3色で土地のダメージが痛いデッキであり全体除去やライフ回復にアクセスするためには《願いのフェイ》を経由しなければなりません。

テンポの悪さにつけこみ、多少の損に目をつぶりながら攻勢をかける事で押し切る事ができます。よくも悪くも《幸運のクローバー》に依存したデッキであるため、メインボードでは設置されないことを祈りましょう。

IN 《溶岩コイル》×4 《レッドキャップの乱闘》×3《無頼な扇動者、ティボルト》×1
OUT 《朱地洞の族長、トーブラン》×3 《アナックス》×4 《エンバレスの宝剣》×1

とにかく硬いクリーチャー群を乗り越えるために除去が必須になります。また、横並びで押し切ることが有効なので頭数を増やすことのできる《無頼な扇動者、ティボルト》を追加します。

サイド後は特にですが《霊気の疾風》と《厚かましい借り手》によって7〜8枚ものバウンスが飛んでくるため、重く速攻性のない《朱地洞の族長、トーブラン》と《アナックス》は全抜きをします。

これらのカードを出し入れしていると相手のペースにハマってしまい負けてしまいます。

正直なところ《遁走する蒸気族》や《エンバレスの宝剣》もバウンスに弱く有効なカードではないのですが、大きなクリーチャーを突破するにあたってはやはりどうしても必要なカードです。

このマッチアップで最も重要なクリーチャーは《砕骨の巨人》です。相手の《踏みつけ》では落ちず、《フェイ》を乗り越え、バウンスされても2点ダメージと《踏みつけ》の再利用ができます。《エッジウォールの亭主》のために取っておきたくなる《踏みつけ》ですが他に当てる先もあまりないため、もったいないと思わずクロックとして着地させるのが良いでしょう。


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ジェスカイファイアーズ

明確に不利なマッチアップです。それだけに世界選手権でセス選手が相性差を跳ね除けてナシフ選手を下した試合は必見です。大変勉強になるので是非観ることをお勧めします。

対ジェスカイファイアーズにおいては《アナックス》も間に合わない先手3ターン目《クラリオン》がとにかく強力で、再び立て直しても《創案の火》で一瞬で盤面を逆転されてしまいます。

とはいえ弱点がないわけではなく《創案の火》下では《エンバレスの宝剣》へ対処ができないことが突破口となるでしょう。

IN  《解き放たれた狂戦士》×4《炎の侍祭、チャンドラ》×2 《無頼な扇動者、ティボルト》×1 《実験の狂乱》×1 《レッドキャップの乱闘》×2
OUT 《遁走する蒸気族》×4  《砕骨の巨人》×4《朱地洞の族長、トーブラン》×1 《エンバレスの宝剣》×1

《遁走する蒸気族》《エンバレスの宝剣》《朱地洞の族長、トーブラン》は全体除去に弱いため数を減らし、《巨人》は《踏みつけ》の対象がないただの重いクリーチャーになってしまうため有効なカードに入れ替えます。《レッドキャップの乱闘》は相手の《砕骨の巨人》や《予見のスフィンクス》《時を解すもの、テフェリー》を排除するために有効なカードです。《創案の火》のある状態で5ターン目6ターン目を迎えられるとかなり厳しい戦いになりますので割り切りながら短期決戦を挑みましょう。


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青白コントロール

一般的に赤単側が不利と思われているマッチアップですが、必ずしもそうではありません。ジェスカイファイアーズに比べれば全体除去のターンは遅く、また攻守の逆転も起こりづらいため攻め手を維持し続けて押し切りやすい相手です。

このマッチアップの《解き放たれた狂戦士》は更に強力で《狂戦士》に《エンバレスの宝剣》を装備することが一つのゴールになります。

IN  《解き放たれた狂戦士》×4《炎の侍祭、チャンドラ》×2 《無頼な扇動者、ティボルト》×1 《実験の狂乱》×1 《溶岩コイル》×1 《レッドキャップの乱闘》×1
OUT 《遁走する蒸気族》×4  《砕骨の巨人》×4《朱地洞の族長、トーブラン》×1 《エンバレスの宝剣》×1

基本的にはジェスカイファイアーズ相手と同様のサイドボーディングをします。《溶岩コイル》と《レッドキャップの乱闘》は《太陽の恵みの執政官》を除去するために必要なカードです。基本的には《エルズペス、死に打ち勝つ》も見据えることの出来る《コイル》の方が優秀ですが、インスタントタイミングで計算を狂わせることが出来ることや《テフェリー》に打ち込んで《宝剣》へ繋げることが出来るため《レッドキャップの乱闘》にもメリットがあります。


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バントランプ

青白コントロールに近いデッキですが、色が散らばっているため《解き放たれた狂戦士》がさほど有効ではありません。サイドボーディングの難しい相手です。

とはいえバントランプは青白コントロールよりも安定しておらず、《空の粉砕》の枚数にもばらつきがあるため不安定性に漬け込みやすいデッキです。

《世界を揺るがすもの、ニッサ》は脅威ではありますが、出したそのターンは実質的に4マナ3/3のクリーチャーにすぎません。最も隙の出来るタイミングですので可能な限り刺しにいきましょう。

構成にまだ揺らぎがあるためサイドボーディングもやや流動的ですが、基本的には青白コントロールと同じパッケージを使用します。

IN  《解き放たれた狂戦士》×4《炎の侍祭、チャンドラ》×2 《無頼な扇動者、ティボルト》×1 《実験の狂乱》×1 
OUT 《遁走する蒸気族》×4  《砕骨の巨人》×4

青白コントロールと異なるのは現時点では《太陽の恵みの執政官》などのカードが採用されていない部分です。そのため《溶岩コイル》などの除去カードは現時点では不要です。

とはいえバントランプは構成の自由度が高いため相手の構成をよく注視してください。気をつける点としては《義賊》で奪った《ウーロ》でプレイしないようにしましょう。相手の墓地に落ちるため復活させてしまいます。


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ジャンドサクリファイス

兎にも角にも《波乱の悪魔》がすべてを握るマッチアップです。《波乱の悪魔》《大釜の使い魔》《魔女のかまど》が揃ってしまった場合には盤面が綺麗さっぱり消え失せてしまいます。運が悪かったと諦めましょう。逆に《悪魔》を出されないゲームであればスピードと物量がまるで異なるため圧倒できるはずです。

ジャンドサクリファイスは基本的には《エンバレスの宝剣》に対処が出来ないデッキです。メイン戦では《波乱の悪魔》を機能させないこと、《宝剣》で押しこむことを中心にプレイしていきましょう。

IN 《溶岩コイル》×4 《レッドキャップの乱闘》×3《実験の狂乱》×1 《無頼な扇動者、ティボルト》×1
OUT 《焦がし吐き》×4 《リムロックの騎士》×4 《砕骨の巨人》×1

サイドボーディングは対赤単に非常に近いです。《波乱の悪魔》だけでなく《大釜の使い魔》でもすぐ止まるタフネス1のクリーチャーは全てサイドアウトし、とにかく《波乱の悪魔》を除去出来るカードを詰めこみます。また《戦争の犠牲》は概ねサイドアウトされているはずなので《実験の狂乱》も有効です。なすすべのない《虐殺少女》に関して唯一対抗できるカードでもあります。


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ティムール再生

基本的にはかなり戦いやすいマッチアップです。ブロッカーの出てこないティムールアドベンチャーと言えばわかりやすいでしょうか。

とはいえ気を抜くことはできません。《嵐の怒り》はもちろん、最近では《炎の一掃》までプレイされる機会が増えました。頭に入れていないと不意を突かれてしまうことがあります。

IN 《炎の侍祭、チャンドラ》×2
OUT 《砕骨の巨人》×2

IN-OUTは最小限にして少しだけ全体除去に耐性をつけましょう。《嵐の怒り》の圏外にいくために《炎の侍祭、チャンドラ》が着地したターンはトークンをつくらず、忠誠度を5にすることを忘れないようにしましょう。



今後の赤単

2020年3月8日現在、ティムールアドベンチャーが隆盛し、そこかしこで《恋煩いの野獣》をみかけるようになりました。現状は2週間前に比べて赤単には厳しい環境であると言えます。

こういう場合は少しずつ環境に合わせてチューンナップが必要です。個人的にはメインボードの完成度は非常に高いため変更する余地は少ないと思いますがサイドボードの《解き放たれた狂戦士》は急速に価値を落としているように感じます。

また新たに採用する可能性のあるカードとしては《恋煩いの野獣》《ハイドロイド混成体》に対抗できるカードとして《初子さらい》などの採用も良いでしょう。

メタゲームが流転し、アドベンチャーに強いジャンドサクリファイスが勢力を伸ばしはじめています。他のデッキに注目が集まる中、間隙をつく機会を待ちましょう。


おわりに

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

いかがでしたでしょうか。

ボク自身にとってはこの記事を書くことでセス・マンフィールド選手にはなれずとも、その思考の一端にわずかでも触れることが出来たようにも思います。

3/14のミシック予選にもこのままいけば赤単で参戦する予定です。どこまでいけるかはわかりませんが、目標のミシックインビテーショナル出場に向けて頑張るのみです。ぜひ応援をよろしくお願いいたします。

最後に、もしこの記事が気に入った役に立った等ありましたら是非ご感想をお聞かせください。さらに気が向いたという方はサポートをいただけると大変嬉しく思います。みなさまの小さな支援が大きな力となってボクは活動を続けられていいるのです。


それでは長文にお付き合いくださり、本当にありがとうございました。

またお会いいたしましょう。

おつりか!

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