【ネタバレあり】東方獣王園クリア後の感想とか考察という名の妄想とか独り言とか【4.8万文字】

およそ16年目の東方厨が東方新作獣王園をプレイして思い浮かんだこととかをひたすら書く記事です。

最初に言いたいことは、あまりにも良すぎたということ。ここまで長期間楽しんでいるコンテンツで未だにここまで興味深く遊べているゲーム、奇跡だと思ってます。
やっぱ東方って最高だよなぁと思いつつ、思ったことをひたすら書いていきます。

だいたい独り言形式で「自分が初見プレイ時何を考えたか」がメインです。
ついでに撮影したプレイ動画をみながら書いていて、改めて思ったこと、考えたことをゲームに限らず過去の東方知識と関連させて書いたり考えたりしていきます。
特別誰かに読んでもらうためのものではない。

一通り全キャラ分のストーリーに触れたので、あとはomakeテキストや対戦時の台詞に触れていきたいけど、後日追記予定。


霊夢ストーリーなど

・最初霊夢しか開放されて無くてビビる。黄昏ゲー方式だなぁ。

・東方のキーコンはイマイチだからJoy to key使用。
joy to keyで設定した上で、ゲーム起動して「一回USB接続をOFFON」すると、上手く動いてます。(本来のパッドのゲーム内の入力受付と競合せず、単純にjoy to keyのキーボード入力のみが認識される感じ?)

・立ち絵に隠れないようにドットキャラクターが移動して会話しているのを表現し、画面外に移動するとともに敵側の画面に表示されるやつあまりにも画期的じゃない!!?? 「会話していた人が対戦相手になる」という表現が上手い。

・「世界は可愛く出来ている」、良すぎる。体験版の時も最初のピアノ聞こえた瞬間涙が出たけど、今も大分ウルっとくる。散々聞いたけど、それでもこの曲の良さがプレイ継続の動機の大きな一つでもある。

・「おすわり!」されるあうんちゃんかわいい

「神社で鎮座」を「おすわり」と捉えるスタイル

・でも霊夢さんあなた、茨歌仙で商売に関してはこの犬っころに地道な活動の尊さを諭されてましたよね?(茨歌仙9巻) あうん様を犬っころ扱いするのはいささか傲慢なのでは?
……あのシーン好きすぎて30回くらい見直してる。犬にマジレスされる霊夢の図がおかしすぎるんだよなぁ。

・魔理沙の箒のドット絵、なんかいやらしくない?(いやらしいを覗いている時、いやらしいもお前を覗いている)

魔理沙の箒のドット絵以外の何者でもない画像

・霊夢のチャージショットつよし。ボス出現に被せるようにチャージショット置いとくとゴリゴリ削れる(実際にゴリゴリ削ってるかはHPバーがないのでわからないけど、火力低い勢だとボス倒すのもままならないキャラが多数いるのに、即撃破レベル)

・儲け話があるとすぐ乗りに行く巫女が大地の所有権を拾いに行こうとする魔理沙を調伏しに行くスタイル

・というかそもそも大地の所有権とは。途中神が開放したとかなんとか言ってたような気がするけど、ちまたんが持ってたということ?
(改めてゲームページのストーリーを読むとそう書いてある。まぁ、ちまたんが持ってたというと語弊があるけど、市場が開かれた余波? みたいな? もしかしてバレットフィリアでなんか語られてる?(プレイしたはずなのに記憶に全くない))

・霊が抑えていた土地を、霊が奪いに行く前に、魔理沙が奪いに行く?
 
・土地の奪い合い物語かと思ったら魔理沙以外はあんまりそういうことを言ってなさそうな雰囲気あるの,魔理沙の収集癖が出てて良い

・(酔蝶華を思い出しつつ)クソオニ!!!!!!!!!
というかZUN絵の萃香!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

・そして新BGM!!!! 御伽の国の鬼が島のアレンジでもてっきり流れるもんかと。
萃香っぽさとはなんぞやというのはあるけど、今までの楽曲や萃香の行動のイメージからすると、曲はなんか萃香っぽくない気はする。

・鬼の言う事を信じてノコノコ地獄に行く霊夢がかわいい

・ナスビちゃん!!!!???(豫母都日狭美の初見時感想)
輝夜がコスプレしてるように見えなくもない。
「豫」が読めねえよ。よしんば読めて「豫母都」が「よもつ」になるか?
「日狭美」で「ひさみ」も大概だけど。
色味パチュリーの格好はめーりん感あるよね。

・ナスビちゃんのテーマ、魔界地方都市エソテリアというか、ビーストメトロポリスというか、待ちわびた逢魔が時というか……5面道中感がすごい。

・(あとあとのストーリー展開に絡めつつ)この時点では豫母都日狭美からラスボスを想像しつつ喋ったであろう「こんなにも強い人間なんて何年ぶりかしら」は「人」の言い間違いというか、種族人間という意味だとは思ってなかった。

・どうでもいいけど、(茨歌仙を思い出しつつ)地獄にはわりとトラウマがあるだろうに、平然と進んでいく霊夢の心の強さにちょっぴりウルっとくる(涙腺弱い東方厨おじさん)

・日白残無(にっぱくざんむ)の音の響きはこんぱくようむ感あるよね。
つの?があり、鬼?
なぜか無惨様を思い出した。

・どうでもいいけど、チャージレベルのレイヤー?がfpsと同じ最前面になってるのなんでなんだぜ?

見直してて気づいた、普通会話画像の後ろにあるべきチャージレベルの文字

・ちょっと東方キャラが見せては行けない肌色部分してますねぇ

よい

・つよい

「勘だけど、あんたがやってそうだし」=「お前が黒幕」


・いつものひとまず意味不明ストーリーで「東方やってんなぁ!」と嬉しくなる

(わけがわからないと)ワイトもそう思います。

・BGMが……普通の6ボスという感じ! 楽器のせいかまももの原住民の廃都感をちょっぴり感じた。
今作、曲の流れはじめに曲名が出ないので、未だに曲名をしらないので、全キャラクリア後に音楽室に行くのが楽しみ。

・「亡羊」……亡き羊のキングダム……? 尤魔チャンが昔ここに居た……ってコト!?(今は血の池地獄という意味で)

「『亡き羊』……? 尤魔ちゃんのことかー!!!」

※ぼうよう【亡羊】 学問の道は広く多方面にわたっているので、真理が得がたいことのたとえ。転じて、途方にくれること。
関係ないけど卯酉東海道は「ぼうゆう」。

・単純に虚無が広がる地獄だから「途方にくれることしかできない王国」という意味?

・弾幕は普通に苛烈でしんどめだけど、ノーマルラストと考えるとちょっぴり物足りない程度。

・エピローグで黒幕っぽいやつに「異変解決の為に十分活躍した」といわれてもにょってる霊夢かわいい。
思わず「狙ってたたってことじゃないの?」と噛む霊夢。(誤字です)

・畜生界の畜生共=早鬼さん、八千慧さん、尤魔ちゃんが地上を動物霊で支配をしようとしているのは間違いないが、残無が何をしようとしているかはわからない

・「地獄の鬼」と書かれているから、人から鬼になったのか?

・勢力Aを倒したら、B,Cの利になると思うやろ? 霊夢ちゃんは全部倒すのです!

・心の奥底で怯える霊夢ちゃん、良い(ねっとり
自分の勘を信じて「敵でない」という気配の不気味さを覚えるのマジ霊夢。

・とりあえず霊夢ストーリーをクリアしたあとよく分からなかったこと(なんか被弾したけどライフ減ってない?)をマニュアルで確認するスタイル。
1回までの被弾はライフではなく初期状態で貼られているバリアで受ける。
3か4段階チャージでバリア復活、と、なるほど。

・花映塚、ノーマルですら死ぬほど苦戦した記憶があるからシステムフル活用せずノーマルクリアできるのは以外。霊夢のチャージショットが強かった

・スタッフロールの好きな動物を見て、今まで神主はひねくれ者だということは理解していたけど、きーさんも大概で笑った

・突然ネタバレ早苗さんアンロック笑った。ガノンドロフかよ。(スマブラで昔キャラ参戦の公式発表の前にルーペ状態のガノンドロフが映ってたというどうでもいいネタ。通称ルーペおじさん)

・ゲームデザイン的な面でもやっぱり素晴らしい手腕だと思った。
霊夢の弾消し性能が体験版では優遇感あって、普通だったら霊夢をナーフするのに「全員にバリアを付与する(実質チャージの遅い球消しボム)」という形でキャラの均一化を図ったという調整。
これマジですごいと思うわ。
いや、冷静に考えたらそうなんだけど「霊夢が」という点が強く着目されていたわけだから、「霊夢に寄った」調整するでしょ普通。


早苗さんストーリーなど

そらまぁ妖夢ならまだしも、鬼形獣の時特に関わってない早苗さんだとカワウソ霊とかおっても「なんかかわいいのおる」としか思えんだろうね。

・記事冒頭で「上から順番に」とは言ったものの、思わず笑ってしまった早苗と魔理沙だけ順番逆に。

・「何処から手をつけるのが正解なのか」という早苗さんの説明文?が、本来の巫女の姿としては正しい。霊夢の異常さが対比して浮き彫りに。そんなところも好き♡(両方とも)

・神からの無茶振りにぶつくさいうのが現代っ子っぽくてとてもよい。

・突然管狐出てきて笑った。「おーい、早苗ちゃーん」じゃないんだよwwww(この突然はキャラ予想はしていたけど、まさか早苗スタートからの守矢神社とは思わなかったの意味。どちらかというとワンチャンあやや("鴉"天狗)か蛇かカエルGODSかなぁと)
博麗神社のあうんちゃんみたいなノリでナチュラルに出てくるの笑っちゃうんですよね。

録画しながらプレイしてたんですが、ここゲラゲラ笑ってしばらく台詞送りされてなかった

・以前垂らしっぱなしだった髪型を少しアレンジしてるのかわいい(虹龍洞立ち絵と比較し、増えてカラフルになったあまりにも怪しすぎる試験管から目をそらしつつ)

・妖獣の拠点にしたがる「馬鹿言うな! なんじゃそれ」というツッコミ正しすぎて笑う。

・でもここまであけすけにするってことは、(逆に)特別悪意を持ってというか、悪いことに使うことはないだろうなぁという安心感はある

・ん、あれ? というかこの半透明のツバサみたいなのなに? 昔から生えて……たわけないよなぁ。あれ???

現人神から妖精にクラスチェンジ?


・Toby fox、夢叶いすぎワロタ

とびいぬ
操作キャラクタ(実質主人公)になった八雲藍ちゃん


・というか「八雲藍"ちゃん"」概念、良い。我々には「らんしゃま(様)」キャラという先入観があるので。

・なんかナチュラルにらんしゃまと早苗さん会話してるけど、今まで遭遇したことあったっけ?(いやもちろんゲーム外での可能性は十分あるけど、ゲームや書籍などの描写として)

・久々の登場だけど、強キャラ感がすごい。

全然関係ないけど、僕は儚月抄のゆかりんを縛ってる時に「お前紫様を手荒に扱ったらマジで殺すぞ」みたいな目つきが好きです。

・霊夢より使いづらいけど、出現と同時にチャージ2を置いとくことで結構削れる感じある。

全体に散るので使いづらいけど、中心を敵キャラに近づけるとヒット数が増える


・妖々夢の頃だから許された感あるけど、この回転はかなりシュール感あるよね

スカートを抑えてかわいいけど回転しながら

・ね、アリスちゃん!(飛び火)

・プレイしてるときは「このマークなんだよw」と「テンション上がってる早苗さんかわいい」だったけど、半透明な羽と同じマークなんだなぁ。……いやマジでなに?

なにこの黄色いの……?

・微妙な空気感のやりとりが良い。霊夢だとこうはならん。

・この崩れるようなエフェクトがよい

変に画面に残らず可視性も高いのがとても良い。


・「バカ狸」

バカ狸


・八千慧さんの風の抵抗力を意識する必要のない移動すき

スー

・ここで流れるトータスドラゴンがめちゃくちゃ熱い! アレンジも良く、音源の違いでめちゃくちゃ曲のファーストインパクトが強くなってる気がする。

・この時点で「まもなく地上は鬼傑組の物になります」という進行速度、手が早すぎるのでは?

・一回り大きくてガッチガチなカワウソにちょっと笑った

・「亀甲地獄」にボム使いまくってた

運よくギリ避けのシーン。いつ横に伸びるか謎。


・この……ドスケベスカートと……見せつけるようなふともも……こんなの東方Projectじゃないやい!!!!

幻想郷の皆さんはスカートに穴を開けるのが好きなのか?


・ぜんぜん関係ないけど、「煩悩☆西遊記」という漫画に出てくる悟空が可愛くて好きです。

・斉天大聖=悟空が自分で名乗った称号で「せいてんたいせい」と読む。

・早苗さん、侮られがち(まぁ陰陽玉もホーミング御札もなく神の力を借りてるだけだから仕方ない面もあるけど)

・「手加減の仕方は勉強中だけどな!」という台詞、よいね。

・BGMがとても良い。二胡っぽい音源がゴリゴリと前面に出てくる、非常に珍しい感じ。
サビからなぜかちょっぴりキャプテンムラサみを感じた。

・黄昏酒場のチャージ爪楊枝弾をちょっぴり思い出した

謎棒

・早苗さんチョロすぎるので薄い本が厚くなりそう(手遅れ)

・目を閉じて背景が黒くなると、ツバサがより見やすい。

グリーンブル、翼を授ける~

・(日白残無の会話にうつって)「この異変、解決の邪魔が入ると発動する罠が仕掛けてある」……ってどういうことなんだ? 「異変に邪魔が入ると発動する罠」ならわかるけど、「異変解決の邪魔が入ると発動する罠」ってなんだ? 異変を解決してほしくない(なんらかの思惑で霊たちに土地を所有してほしい)ってこと?
その後「地上の混乱を平定させる者」という台詞もあるし、さらなる混乱を望まない……としたら、やっぱり「異変解決(という混乱解決)」を邪魔するのはおかしくないか?
いやでも霊夢との会話にもあったとおり、余計に手出しすると混乱が広がる性質のやつなのか?
というか霊たちに土地を所有して貰ってコイツはどういう意図があるんだ?
そして霊夢の会話では「起きてもいない異変」とか言ってたから、「異変開始の邪魔」……ってことか? いやでもそういう言葉の使い方ではないよなぁ。
謎は深まるばかり。
地上の異変も解決済みとのことだし……。
(追記: 「解決の」の「の」が、「という」・「に対する」という意味であれば、問題なく通じる?)

・エンディングにはいって……

・(ボスの時点で見えてはいたけど)孫美天の尻尾がくるくる巻き付けられている棒は如意棒ってことか? 「自称孫悟空」だからパチモンかと思うけど、伸びる尻尾で棒が伸びるという表現?

・早苗さんの「妖怪らしさが少なくて、初々しい」に対して美天ちゃんの「私達似た者同士かもね」の返しが良い。でも早苗さん、幻想郷に来てから(我々のリアル時間で言うと)16年も経ってるんですよ。……16年!?(自爆)

・16年なんか妖怪基準で言うと誤差の可能性がある

・「最近、残無にそそのかされて、聖域の霊に手を出した」ってことは、(異変の起こり始め、残無の動き始めがそれこそ数週間とか数ヶ月レベルの最近の可能性が高いし)美天ちゃんマジでドドドド新参ってことか。いやー、やっぱ早苗さんとは(初々しさという意味で)似た者同士ではないような気もするけどなぁ。

・美天の扱いと、早苗さんの胸中の台詞の「掌の上で踊らされている」という台詞から、残無は少し釈迦如来要素あり?


魔理沙ストーリー

意味深説明文。「霊の心を支配する魔力に未知のものを感じ取った」という概念がまず謎で、「霊の心を支配する魔力」が一般的でないとこの文章生まれ無くないっすか。そしてそれが一般的だとしたら「霊の心は魔力で動いている」ということであり、そんな設定あったか? そしてその魔力の影響であうんちゃんとかが暴走してるってことか? それを魔理沙(魔法≒魔力の専門家)が感じ取った?
単純に「欲望のまま動く霊の心は、妖獣(獣)の心の動きと似ている」的な文章?

・チャージショット強い。射程無限貫通でボス削り性能高いのは偉い。更にチャージも早いから連発できるし、オーラも素直な
長射程でチャージ稼ぎやすくて使いやすい。

・魔理沙の仕事人感、最近結構「良いな」と思ってる。酔蝶華でもマジックアイテム……というかそもそも魔法に対する取り組みへの思いの吐露もあったり、キャラの魅力がマシマシ。

流石の「普通の魔法使い」。


ちまたさん、大変なことになってますよ!(違う)


・あとから考えると、今作の魔理沙は人間側の「ケモノ代表」ってことだったのかもしれねぇ……。

・バレットフィリアでも「異変の中から自分の中に価値のあることを拾う(為に「異変解決をしない」という選択をも取る)」という行動原理を見せてるから、今作の魔理沙の動きも納得できて、そしてそれが霊夢にしばかれるのも理解できる。

・「大地の奪い合いにはかすかに未知の魔力を感じている」ってあたりも、魔法使いとしての本分が発揮されていて良い。「獣のなせる業ではない」という予想も当たっていたわけだし、勘でドーンの霊夢と、論理の積み重ねの魔理沙という対比がよく現れている。

・「霊夢の視点ではこの異変は畜生界の再襲撃に見えているのか」という台詞も他の整数ゲームだと主人公がそれぞれ動いていて、「キャラクターの視点からの」視点の違いを意識できないという仕組みであるため、獣王園のストーリーの仕組みの良さが活かされている。

・早鬼さんに気にかけられている魔理沙。なんか妖怪に(霊夢とは違う方向で)好かれるよなぁ。

・BGM聖徳太子のペガサスが震えるほどカッコイい!!!! 鬼形獣のときはあまりなんとも思わなかったけど、この獣王園の異変という背景だとイントロの無機質な感じ、暴力的でシステマチックなヤクザ感あってとてもよい。

・慧ノ子に対しての「で、でた、筋肉馬鹿だー!」っていう驚き方も馬鹿っぽくて笑った

・慧ノ子ちゃんがブリハマチに見えるインターネット老人会(トラ・バサミ♪ トラ・バサミ♪


・慧ノ子の戦闘後会話読んだ時「ZUNさああああああああアアアアんんんん!!!!!」となった

は?
さらっといきなりとんでもないコトいいおったぞコイツ!!!!????

・いや、もちろん、魔理沙が勘当されて魔法の森に行ったのは知ってるよ。でもそれに関連した情報が、なんと「その時の情報を持つキャラ」がでてくるとは夢にも思わんじゃん!!!!!!!!!?????? しかもこんなに自然に堂々と!!!!!

・エンディングでもそうだけど、魔理沙の「マジックアイテムオタク」なところが存分に見えてとてもよい「魔理沙ストーリー」だった。
「花より団子」というエンディングの名前も「異変よりもマジックアイテム」という意味かと思うので、魔理沙のスタンスが漸くわかってきた気がする。いや、納得と言ったほうが正確かも。基本的に「なんとなく異変っぽいのが起きているから首を突っ込んでいる」という行動スタイルは大昔の作品から語られていたわけだけど、言葉では読んでいたけどなんかしっくり来ていなかったというか。それがちょっぴり溶けてきた感じ。

・これはちょっぴり関係なくなりますが、「コレクターの憂鬱な午後・ワクワクする見慣れた幻想郷」という魔理沙の異変・幻想郷への視点(フィルター・バイアス)と、「世界は可愛く出来ている」という霊夢のテーマ(≒霊夢の視点)の違いで3000文字くらい語れそう。

・マジで全然関係なくて突然思い浮かんだことだけど、僕は東方厨でありSlay the Spire厨なので東方とSlay the Spireは義務教育に組み込むべきだと思ってるんですが(ヤバ目の狂人)、東方は「少女が酒を飲む」から、教育現場にはふさわしくないよなぁ。まぁでもSlay the Spireに関してはマイクラですら教育に使われてるんだから、あらゆる「効率厨」の視点を養うために真面目に義務教育に組み込んでも良いと思っています。そして東方は真逆で「精神面を豊かにするため」に一つの宗教の勉強として組み込むべきと思ってます。ヤバイですね☆(違う)

藍しゃまストーリー

改めてコレを読むと、ヤクザとの関わりは断ち切りたいと思ってたってことやね。

・Tobyさん喜んでるだろうなぁ(二回目)

・管狐(と書いて「げせんなきつね」と読む)

ゲスギツネ


早苗ちゃんにが

こういう誤字、結構あるよね。

あざとギツネ
ふにゅう


・今作、全体的に(尤魔チャンを筆頭として)「相手を認める強者」の要素がそこそこある気がする。まぁそれもまた「弱肉強食」であり、結局「勝てる」状況なのであれば「言わなきゃ殺すだけ」で実質強制だからね。でも「それをやらずに相手を立てて情報を引き出す」という「損しない(相手に負の感情を抱かせづらい)」立ち回りが、やっぱり強者は上手い。

強者の余裕


・橙とお燐の関係性の掘り下げと、藍しゃまの直接的な橙への母性的なものが見られた。とは言え、まぁ、「死体を見て嬉々とするようになった橙」より「そんなことより異変についてだけど~」みたいになるのは非常に妖怪らしいと思わされる。

NTRやんけー!(違う)

・でも改めて考え直すと、智霊奇伝でめちゃくちゃ仲良くしてたわ。

手をつなぐと赤ちゃんができるって噂(が幻想入している説)ですし!
こんなんもう子作りやろ(そうではない……)

・ここで流れる死体旅行は熱い!!!!!
ちょっぴり話はそれるけど、以前「風神録とかいう全曲ホームランバッター」みたいな意見を見たけど、もちろん風神録はそうだけど地霊殿もその傾向は強い気がする。

・ここで出てくる萃香の今作の暗躍っぷりが暗示されていて「いやこの異変何がどうなってんだよ」となる。ワンチャン黒幕に噛んでる?

・今更だけどZUN絵萃香、デカく見えるよなぁ。設定的には小さめな魔理沙よりさらに小さいはずだけど。

・「あ、この感じ 私が行くことになっている流れなんですね」の嫌そう感とてもいい。「調査を命じる」というプログラミングとしては最悪すぎるガバガバ命令でクソ熱いところに行ってそこそこ嫌気を感じてそうなところが良い。

・    ……

わよんわよんわよんわよん……(残響)
わよんわよんわよんわよん……(残響)

・地獄ユニクロの流行りなんですか? 「Welcome to Hell」。
ワンチャン「変なブランドヤロー!」が適切かもしれない。

・それにしても天火人ちやりちゃんのこの陰キャっぽい感じというか(少なくとも陽気ではない)妖怪っぽい感じ、逆に珍しい。精神が不安定で変な薬とかをやってアッパラパーになってそう(偏見)

どういうテンションなんだよ

・対戦した結果、クソキャラ大賞を間違いなく受賞する技スペック。CPUとのたった1戦で「いやこれはあかんやろ……」と判明するレベルはヤバい。攻撃の出現地点をキャラの近く(というか重ねて)に出すの止めませんかちやりちゃん。

今年、最悪の技で賞、受賞です!


・でもボロ絵がえっちなので、差し引きプラスかな……どうかな……

これもう実質全裸じゃん(一般的な東方原作プレイヤー並の感想)

・藍しゃまの尤魔ちゃんへの印象の最悪さたるや。ここらへん、本当に面白くて、たぶんゆかりんは尤魔ちゃんの動きをおっきーなを通じて理解してるはずなんだよね。まぁもちろん今を持って「ゆかりんがどの程度幻想郷上の異変を察知しているか」は謎ではあるけど(地底のことはあまり干渉したがらないと地霊殿のキャラ設定で語られていたけど、そのまま地底のことを把握していないには繋がらない)、僕の中では少なくともゲームになるような異変は全て把握していて、「霊夢が解決できそう」であれば手は出さないというスタンスかと思っている。もちろん気まぐれで参加することもあれば、出たほうがスムーズでスマート(幻想郷への悪影響を大きく減らせそう)に終わりそうなら出ることもあるとは思うけど。
ただ一方、藍しゃまは異変関連に関しては今作のようにゆかりんからの指示がなければ基本「我関せず」な感じで。それゆえ尤魔ちゃんへの現在の認識は「なぜか過去の悪友がのさばっている」という程度の認識しかない。

おっきーなの思惑を知らずおこな藍しゃまかわいい。

・まさか書籍で出てきていたツパイ(チュパカブラ)がここでも出てくるとは! と思ったけど、実際はチュパカブラではないんだね天火人ちゃん。とはいっても実質チュパカブラのようですが。
ちなみにちょっぴり話はそれますが、スペイン語で「吸う」という意味の「チュパ」らしいね。だから日本の「ちゅぱちゅぱ」という効果音はまさに「チュパカブラ」のチュパなんですね。

・藍しゃまがビルっぽい建物が乱立している畜生界を見て「都会になってしまった」と言ってるんだけど、この景色を見て「都会」と思うのはどういうことなんだ? 九尾の狐が幻想入りしたのはこういう背景を「都会」とは思わない時代だし、これを「都会」と思えるほど幻想郷の人里が先進的でもないだろうし……ゆかりんのお外旅行についていってる?

・藍しゃまが地獄に居た設定も含めてだけど、獣王園の旧来キャラの設定お披露目多すぎて一生興奮してた

尤魔ちゃんに「饕餮」の名字があるように、藍しゃまにも八雲以前はなんらかの名字があったんでしょうかね。

・九尾とかいう最強クラスの妖怪かつ幻想郷の管理人の側近である藍しゃまと気さくに話せる尤魔ちゃんがすごいと取るべきか、尤魔ちゃんという表にはあまり出てこずとも実質無敵レベルの防御性能を持つ妖怪に覚えられている(下手すりゃ過去のライバルとか、剛欲同盟という組織が作られる前かもしれないけども、当時の組織としてのツートップとか)藍しゃまがすごいと取るべきか。

・「組」にしてしまうと余計なしがらみが増えるから、「同盟」にして「藍しゃまがいつ戻ってきても良いように」と計らっている説、あると思います。

・いや、でも、(この後の展開含めて)地獄から自力脱出できる藍しゃまはやっぱりすごい、で良い気がする。

溢れ出る「鬼神がごとき戦いをしていたが、戦いに疲れて身を引いた強キャラ」感

・まぁ、上の発言のあとに「言うてイデオロギー最上級に居ますやん」とチクリと尤魔ちゃんに刺されるあたりかなり執着が見え隠れするような。

・妖々夢っぽい会話をする藍しゃますこ

一方尤魔ちゃん、普通に謝罪。

・ところで! やっぱり! 強欲な獣のメメント! 最高じゃないですか!!!!???? ちょっぴり話はそれて詳しくは本ブログで書きましたが、マジで剛欲異聞のサントラ「強欲な獣のムジカ」が最高だし、それに収録されている強欲な獣のメメントのアレンジ、最高すぎるので、全東方厨に聞いて欲しいです。
原曲は原曲で「なぜこんなに神主のメロディラインは枯れることを知らないのか?」というデキで本当に素晴らしいんですよね。
尤魔ちゃんとSTGで戦えて、さらにこの良曲を聞けたということだけで素晴らしい体験です。

・とは言え戦闘としては他のボスと比較し輪をかけて歯ごたえがなかった感じ。まぁ、いきなり巨大化して操作不明のりんご投げが始まるよりは全然いいけど(そうはおもいませんか!)

・エンディングのゆかりんハウス「?」扱いされててちょっと笑った。原作者ちゃんと書いて!

・ゆかりん、おうちでめちゃくちゃくつろいでて笑う。ゆゆ様はエンディングでドリキャス外してないけど、ゆかりんは普通に帽子脱いであぐらかいてる(足をクロスして片膝を立ててるだけ? それをあぐらというのでは)まったりさ。

・(一通りプレイ後思い直してみて)「自然現象とすることで、幻想郷に対しての黒幕の影響力を減らせる」という台詞、ゆかりんはまぁそこそこ把握している(していた)感は強いなぁ。
異変(のごとき騒動)は起きていて、それを利用する人(≒黒幕)は居るけど、「異変を起こした黒幕」は居ない。
というややこしすぎる言い回し。
んで結果的に霊夢(と萃香?)はそれを上回って「自然現象の自然な収束ではあるが、巫女が解決したとする」という黒幕の思惑ムーブをぶち壊すという流れ。いつも以上にややこしすぎるぅ~。

・なんやかんやそこまで本筋に絡むストーリーではなかった……というか絡まないからこそ藍しゃま周りの色々が見え隠れするストーリーでとてもよかった。

あうんちゃんストーリー

これ、魔理沙のストーリーで語られていた「未知の魔力」に誘引されてるってことか。

・ここまでで既に「あれ、たぶんあうんちゃん(とかナズとか清蘭)が絡む余裕どこにもなくない?」の気持ち。

・あうんちゃんいつのまに電波さんに……?

本来の意味での電波系

・本質的にはストーリーと関係ないからがほぼ10割だと思うけど清蘭の「探しもの枠」で寅丸星さんが割食った感じは若干ある。

・性能がよわよわで1面からしんどい。2チャージで巻き込めば火力出そうな見た目だけど、霊夢のチャージ1にも満たない感じだし使いづらいという。

・茨歌仙で結構楽しそうに守矢神社のお手伝いしていたと思うけど、こと異変となると「巫女は理不尽」な印象になるのちょっと笑う。

霊夢さん、呼ばれてますよ

・この時点ではあうんちゃんの耳がどうにかしちゃったのかと思ってました。

それはそれとして巫女も耳?がおかしい

・早苗さんの趣味といえば……巨大ロボット……?

どんな趣味を持っているのか、私、気になります!
茨歌仙でさんづけだったかわいい狛犬あうんちゃんが呼び捨てにするほどの巫山戯た趣味があるとしか思えないが……

・あうんちゃんほんと悪いやつにすぐ騙されそうと思っていたら想像よりすぐ騙されてて笑った

管狐ェ! 純真なあうんちゃんに何やってくれとんのやワレェ!

・(孫美天に移って)犬猿の仲かと思ったけど、やっぱり犬猿の仲だったよ……

・「くだばれ、神社の犬め!」(ダブルミーニング)

・何回聞いてもBGMが良い。

・八千慧さんの思惑通り行ってなかったためにテーマソングが汎用曲に切り替わるの笑った

ここでトータスドラゴン、タイマーストップ!

・(エンディング)臍(へそ)を噛むかと思ったら臍(ほぞ)を噛むだった。でも意味は「へそを噛もうと思っても噛めないように悔しがる」という意味らしく、へそだった。

ナズーリンストーリー

彼女は「毘沙門天から使わされた星の監視役」じゃないんですか!?
改めて考えると、「破滅的な魔力」は地獄への移送の魔力ってことで、地獄出身(?)の多数の獣キャラには「懐かしさを覚える」ものであるってことかね。

・藍しゃまのストーリーでも出てきてたけど、お燐の「幽霊大放出祭」とかいう謎の祭り概念笑う。

ダブルエンガチョガール
この「フシャー!(ドリャー!)」なドット好き。

・いやだから新規設定の大洪水~

そろそろ溺死


・「もうかりまっか?」「ぼちぼちでんな」の返しは本当に儲かっていたらそこに目を付けたハイエナから身を守るためのライフハック説ある

チョロねずみなので隠し事が下手すぎる


慧ノ子「ねんがんの つきのほうぎょくをてにいれたぞ!」
全然関係ない後々の萃香ストーリーから「殺してでもうばいとる→な なにをする きさまらー」的な流れの台詞を引用


ジョークのつもりがジョークになってないねずみ

・あまり引用する部分もなく、ストーリーはかなりどうでもいい話だったような……?「獣王園」のタイトルのために引っ張り出された感ある。

・エンディングのたぬきのおねえさん、メガネかけてない!

・「キー!」言うナズかわヨ

・まぁストーリーに絡んでは居ないけど「トレジャー」の存在をプレイヤーに認識させるための立ち位置だったか?


清蘭ストーリー

苟且(こうしょ)=一時の間に合わせ、かりそめであるさま。……ということで、そのまま「地上はかりそめの住まい」ということ?

・あれ、なんか勝手に「普通に地上在住」かと思ってたけど、「(穢の多い地上を指して)こういう所で暮らしたい」と言ってるということは、月の都から出向というか借りぐらし的な感じだったのか。
ところで僕は穢のない月がいいなぁ、と思ってるんだけど、ZUNさんも確か言ってた通り息が詰まるようなところなのかね。

・と思ってキャラ選択時のストーリーを読んでみたら、住んでは居るけど、心地よく暮らせては居ないって感じみたいね。というかさらっとめちゃくちゃ書いててちょっとウケた。「月の都から持ち出した宝玉の力を使い、地上に月の兎の楽園を造ろうとする」とかめちゃくちゃだろwww

・儚月抄を読んでいた時、玉兎たちは訓練や戦いはあんまり好きそうじゃないし得意にも見えなかったけど、けど清蘭は「好戦的な妖怪が居るのもよし!」という気持ちらしく、そういう違いで清蘭は「フツーの玉兎」ではないのか?

・とは言え月人(玉兎)の教育としては「好戦的であること」を恥ずべきものであるというふうなのは戦闘後会話でわかるなぁ。

・でもその直後の魔理沙との遭遇時には好戦的であることが即時わかる。

もう地上に染まっちゃったねぇ(ねっとり)

・魔理沙の嗅覚はすでに妖怪並なのか、清蘭が顔にでやすいのか。

・どうでもいいことで話をそらそうとするの、幻想郷だと悪手だと思う。現実でもそうかも。

・ウオオオオオ!!! ドスドスアレンジな待ちわびた逢魔が時!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 全体的にアレンジがとても良い。

・でも清蘭、そいつ多分頼ったらダメなやつだよ。

・「お金ならきっと何とかなります!」って、鈴瑚屋より売上は低くてもそれでもバカ売れしてるってこと? それとも典のキャラクターを知らず「言うてたかが知れてる」って甘い見積もり? それとも鈴瑚に金を借りるスタイル? ヒモ清蘭概念?

・仕事を受ける時に「拷問されたとき口を割りそうかどうか」という基準、大いに笑った。
「弱いやつのしごとを受けない」という典の発言に「お、いつもの幻想郷の『喧嘩ふっかけテンプレ』か?」と思っていたら……

これだよ。
めちゃくちゃ典のことを好きになった1シーン。

いやこれ、本当に面白く「依頼がバレたら拷問される程度ヤバい情報を扱う」仕事を多数受けてきたってことであり、事実拷問されて口を割られてきたのに「のうのうと生きている」という事実がまた「典」で本当にとても良い。

ここまでニコニコ聞いていた清蘭も、思わず驚愕の表情で笑う。

・「移送の罠が月の宝玉と似ている」って何か伏線なのかね?

・ここすき

弱々しい声で言ってそうでかわいそうでかわいい
このやりとりすき

・エンディングのキツネおねえさんの「え!? そんなに大きい奴落としたの?」笑う。それはそう。

・寅丸星さんの悪口はやめていただけますか?(被害妄想妄想)

・「穢れ」が本当に「汚れとか匂いとか、ばい菌とか」なら、イメージと全くちがくて笑う。
なんというか「地上(あるいは地獄)にはびこる奪い合いの生命消費に伴う、生命体全ての呪い」みたいな、そういうものかと思ってた。

・典の「消臭機能付き空気清浄機」という発言は笑う。
個人的には幻想入りした首掛け除菌用品(コロナ全盛期に流行った、消費者庁に注意されたやつ)を想起した。

・でもエンディングはめちゃくちゃ含蓄ある気はする。
そのまま引用するけど
「清蘭は高い依頼料に見合った結果を得た。
 それは地上に住む覚悟が出来た事だ。
 正直、宝玉が無くたって苦しくないし、平気だと判ったのだ」
って話。
なんというか、それはまさに現代社会にはびこる「呪い」でして。
実は本当にやらなきゃならないことなんて「ない」んですよね。
ただ主に世間体から「やらないと真人間だと認められない(と押し付けられること)」ことを「やらなきゃならないこと」と定めているだけ。
でもその実「真人間だと認められなくたって苦しくないし、平気だと判る」ってこと、結構あると思います。

・エンディングの名前が「廉価版の月の宝玉」ってやっぱり玉兎が入手できる程度の「宝玉」はたいしたことないんやなって。


お燐ストーリー

「幽霊大放出感謝祭」ってなにのなににたいする感謝祭なんだよwwww
しかもそれが噂になる謎すぎ界隈、笑う。
なんか「数奇な運命に巻き込まれていく」の感じ、ジョジョっぽいよね。

・と、言うか、「死体を集める」のは妖怪の性質(程度の能力)で「幽霊を集める」のは趣味・仕事なんか? 妖怪の性質=趣味みたいなところあるけど、明確に地霊殿の主から仕事として割り振られて……いや、ていうか、そもそも地霊殿ってなんのための施設なんだ?
今ぱっと調べた感じ、「旧地獄を管理するために建てられた建物兼古明地姉妹の住まい」なのか?
ずっと「さとりんのわんにゃんテーマパーク」くらいのイメージで居たんだけど、冥界における白玉楼のような建物の「旧地獄版」という認識でええんかな?
話はそれたが、そこでさとりに割り振られていた仕事が「旧地獄の幽霊(≒怨霊)の管理」であり、彼岸における小町の仕事の、地霊殿(旧地獄)版って感じなのか?
んで、「怨霊の管理」転じて地上の幽霊の跋扈を喜んでいる?

なんにもわからない。俺たちは雰囲気で東方をやっている。

「大好物」って言葉通り食すということ? なんにもわかんね~~~。

・まぁでも、「管理」=「仕事」を「大好物」ということはないだろうから、やっぱり趣味的な意味合いで「幽霊集め」を楽しんでるってのは間違いなさそう。

・でも今色々調べ直すために見た地霊殿キャラ設定テキストでお友達思いということだけはわかって泣いちゃった。いい子じゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(いや、昔も読んでたはずなんだけど、改めて見ると印象は全く変わるもんですね)

・というか昔の東方的な思考ならばネコの大好物がネズミというダブルミーニングはありそう。

・やっぱ「幽霊」は普通に「食料にする」ぽいね。

生きている鼠は食べない=死んでるネズミ(これは死骸という意味でなく、幽霊ネズミということかと思われる)は食べるってことでしょう。


・地霊殿のキャラ設定テキストからも読み取れるけど、お燐ってめちゃくちゃ友達思いの良い子なのかもしれない。
お空は「親友」と名言されてるわけだけど、「久しぶり」と言ったちやり(つまりそこまで頻繁にやりとりするほどの友人でもない)にまで忠告するあたり。

「巫女が来たらマズい」という認識。


・なんか異変の原因が饕餮扱いされてるけど、なんでなんだ?
血の池地獄のあたりから幽霊が大量出没してるからってこと?

・尤魔ちゃん強キャラの風格があってとてもよい。

「火車ギャグ」をバカにするでもなく「ふ」と笑うの強みある。


・霊夢ストーリーで一応触れられてたけど、そのときはマジの「種族:人間」だと思ってなかったからお燐の発言で「えっ!? 人間!????!!!??!?」となった。

地獄をのっとった「人間」ってマジ!!!??

・エンディングでちやりが「I ♡ OLD HELL」Tシャツ着てて、やっぱ「ラブ ヘル」Tシャツ、地獄の流行り物なんだなぁと気づいた。
地獄の感性は地上人にへ「変なTシャツ」としか思われないんだけど、地獄のナウなヤングには好かれてるのかも。

・地獄の既得権益とはなんぞや……同じような社会なのかね。


菅牧典ストーリー

早速言いたいことありすぎてきつねのおねえさんさぁ……

・そもそも、僕が「菅牧典」というキャラクター像をイマイチ把握していない問題がある。
というのもあり虹龍洞のキャラ設定を読んでるけど、なるほど相当な曲者であることが(今回のゲームでの立ち回り含めて)理解できる。

・「いち早くキャッチできた彼女は、いち早く動くことにした」って文章、なんか違和感ある。「いち早く」を2回使ってるからか? それほど拙速を意識しているということ? でかい儲けの匂いを嗅ぎつけ、着手する「才」に秀でているという表現?

・まさに「死の商人」で、幻想入りしてなさそうな感じはある。
けど、まぁ、その「死の商人」という「固定の誰か(団体)」像が生まれるまえに「管狐」という妖怪の仕業とした概念としては幻想入りしているだろうから、これはこれか。

・んでそのキャラクター像を思い返すと、早苗さんには(ちゃん付けというのも含めて)「本気でそう思ってはいない」というか、「出来たらもうけもん」くらいの温度感であることがわかるよね。

・左右後ろにショットをばらまくというのも「四方への警戒を怠らない」というキャラクターの表現でもあるだろうし、本質的に兵法的な話としての一点突破と真逆なことをやっているから「戦闘は専門ではない(東方ではよくある「隠れた実力者」とかじゃない)」=「諜報専門」という捉え方もできる。

・というような考えを持った上で改めて藍しゃまとの会話を読むとその対比が際立つね。「力はあるけど嫌気が差した」藍しゃまと、「力がないからこそ『ヤクザのちから』をフル活用するために組には入っていない」典。

・マジでどうでもいいけど、藍しゃまの服のマーク顎のでかいジョルノジョバーナに見えますよね

言うほど顎のでかいジョルノジョバーナか?

・(美天会話に移り)さらっと「貴方の上司に仕事を依頼されたものです」とか言い出すのマジきつねのおねえさん。

・「管狐(スパイ)、って奴かな」に対して「ええ、貴方にも挨拶をしておこうと思いまして。何でも、サル山の集団から追い出されたはぐれ猿が聖域の幽霊を喰らって覚醒したとか……」という圧のかけかた、多分一番ヤクザ。

・これで焦ってる時点で美天が(少なくとも情報戦で)勝てる要素ないの笑う。

・ヤクザ適性が高すぎて各種「組」に馴染めなかった説すらある。「えぇ、おまえ、そんなことまでやんの……?」みたいなドン引きされる感じ。

・どうでもいいけど、絶対美天ちゃん組の人たちに(あっ、西遊記のパクリだ)って思われてる。

・弾幕勝負は純粋なチカラの差ではないことを間違いなく理解しているであろう上で「ふふふ、私が口ばっかかどうか試してみる?」の煽りは強みしかない。

・結局弾幕勝負は古のヤクザと一緒。ビビったら負け……ってコト!?

・ほんとに管狐(にまいじた)で笑う

戦闘前
戦闘後

言ってることがちがーう!
二枚舌は地獄に落ちる時、ちゃんと二枚とも舌を抜かれるって花映塚の魔理沙ストーリーでの四季様も仰ってたから、もう地獄一直線……なんだけど……あれ? 冷静に考えると、藍しゃまもそうだけど「畜生界(=地獄の一部?)」から地上に上がってきたってこと? 既に地獄経由済みなんか? 6枚くらい舌があったけど、3枚くらい抜かれた?(あまり3枚)

・あまりにも立場的に強すぎるキツネ

これは実際「スパイではない人」の態度なんよw

このキツネの強いところは、「二重スパイであるとともに、全くスパイでもなんでもない」ってところで。
スパイって本来は「どこかの勢力に属して、敵の同行を探るための」ものでしょう。
つまり、勁牙組あるいは鬼傑組、ないし剛欲同盟の一員であるという前提があってこそ「二重スパイ」がなりたつんよな。
なのに動きとしては「全ての組織に自己利益の為に唾を付けている」という状態で、多重スパイであるとともに、どこの組織の利益が目的でもない(スパイという立場とは異なる)という不思議な立ち位置なんよね。
まぁ、結果的に典の利益が大きくなるような動きをした結果、どこかの組織がその煽りを受けて弱体化するあるいは利益を得るってことは十分にあるだろうけど、別にそれは「典がどこかの組織に組みしたスパイだったから」ということではないんだよね。
だからこそ、めちゃくちゃ強い。フッ軽というか、「泥船と一緒に沈む必要がない」上に、美味しいところを持っていける。

あーーーーーーー……。今、そこそこ合点が行って、だからこそ天狗組織の味方という立場を取りつつも、守矢神社(というか少なくとも早苗さん)とも仲良くしているんかな。
軸足を何処に置くか、というわけで、戦争しているところのど真ん中(ヤクザ組のいずれか)に居たら逃げ場がないわけで。天狗組織も守矢神社も基本的にどこかと敵対しているわけではないからこそ、幅広い情報提供を「してもらえること」に価値を感じる組織であるわけで。
もちろんそこに利益を渡すことが目的ではなく「典という富の源泉」を守ってもらえる可能性が高い場の維持を目的としていて、結果としてそうなっているだけというか。

そう考えると、「管狐」という妖怪の「破滅を呼ぶ」という結果以外はあまりにも誰の役にも立ちすぎるという強さが見えてきますね。
もちろん典自体の手腕(といってもそれこそが管狐としての能力なのかもしれないけど)も大いに重用される理由になっているとは思うけども。清蘭のストーリーとかの「戦闘中に情報収集が終わった」みたいなの、とてつもなく優秀な仕事人のムーブだし。

・でもあまりに優秀すぎるがゆえにやぶ蛇つついちゃうところが東方らしくてとても良い。

このあと「あ、といっても地獄は関係ないか」と誤魔化して多分「それでは失敬!(ドヒューン)」しようと思っていたら、ナスビちゃんに「こんなにも早く地獄と異変の関係に気づく者が現れるなんて」とまさかの「正解」を運悪く引き当ててしまったという。

いや、運悪く……と言ったけど、だからこそ当たりを引いてしまったのかも知れない。
「外れを引く」ことが今回のキツネの目的であったはずなんだよね。変なやつに絡まれて、それから逃げる為に。
だから「絶対に外れる」と思われる予想を口に出した。
一方でボス(残無)の思惑からすると、「当たらないところ(異変としてでっち上げる)」を「当たり(霊夢が退治した)」にする「異変」にしたかった。
だから他のキャラと違って、逆に「当たりを引いてしまった」というキツネさんスタイル。敢えてハズレを引きに行くことが今回の異変では「まさに当たり」になってしまった、残無様が有能が故に予想もつかない選択肢を選んだように、キツネも有能が故に当たるはずのない選択肢を選んでしまったが故に当たってしまったという。

戦闘後。流石にどうしようもないときはあざといボイスをあげるしかないキツネ。

・まぁ、この戦闘後の会話からわかるけど、「地獄に堕ちた者は自分の力では帰れない」そうなので、藍しゃまとかはどうやって地上に出たんだろうね? 全体的に日狭美の許可を得たとは思えんし。旧地獄が現役地獄だったときはそういうルールがなかった?
それとも「地獄に堕ちる」の定義が曖昧? 魔理沙も地獄から往復してるはずだし、純粋に「閻魔の裁判で地獄に落とされたものは」という意味か?

・最終戦、結局茶番というかボスからすると「なんとなく面白そうなやつだからちょっと戦ってみるか」程度の感じ。だけども、典からすると「まさに地獄から抜け出せる瀬戸際」であり、やっぱり会話が素敵。

さすがのげせんなきつねも困惑。
できるっちゃできるんかーい!

・ここ、本当に典で最高。
「無理です」or「やりません」or「できません」なんよ。博麗霊夢を殺すなんてことは。二つ返事なのはせいぜいみずちーくらいよ。
でも、相手の力量を瞬時に見定めて、そんな回答は無意味と理解した典は「やる」という前提にたった上で困難さを相手に伝えようとしている。(まぁ本音からかはわからんけど。一応できる前提で会話を進めないと地獄から出られないからそう「言ってるだけ」の可能性もあるけど)
この振る舞いが、本当に素敵。この適応力の高さというか、生存するための行動・思考の最適化の速さというか。
そこまで戦闘力の高い妖怪ではないからこそ、こういう考え方を瞬時にできるというキャラクター性が、最高。

・その上でやるのが「背後からソーッと」なフィジカルよわギツネ、めちゃくちゃ笑った。

・これは妄想ですが、バレットフィリアの時の典の「服が汚れるのは嫌い」というの、実行犯にはなりたくないというか「自分の手を汚すのは嫌い」という意味も含まれていると思っていまして。
だから、弁は立つけど(普段から自分の手を汚していないから)実行力は低いって弱みが見えてめちゃくちゃ萌えますね。

・もしかしたら「(『処分』する時に返り血を浴びることが多いという経緯があり)服が汚れるのは嫌い」かもしれない。単純に白い服で1枚繋がりだから、汚れたら全部洗わなきゃならないという意味かもしれないけども。

・「本当の搦手視点」というエンディングのタイトル(?)、もちろん搦手さいつよな典の視点を差しているのが第一、霊夢の背後から襲うというのが第二、一歩引いて典が残無の視点(典を掌に乗せてる)になっているという意味で第三、と複数の意味でとれるのも東方らしくて良い。

・こういうあらゆる勢力が絡み合う形式のストーリーだと、げせんなきつねの暗躍っぷりが遺憾なく発揮されるわけで、典というキャラクターの魅力が最大限引き出されていて大変良かった。


マミゾウさん

「幻想郷の親分」「自分の幻想郷」ってのゲラゲラ笑ってた。お前いつのまにそんな立場になったんよ、と。

・が、改めて考えると、今まで僕は様々な書籍で顔を出すマミゾウさんを「たまたま機会を貰ってるたぬき」だと思って。
あらゆる勢力がマミゾウさんと同じようなムーブをしているけど、漫画の都合でマミゾウさんにその役割を担ってもらって出番が多くなっているもんかと思ってた。
でも別にそんな描写どこにもないわけで、純粋に「マミゾウさんしかその役割を担っていない」から必然的に人里周りと絡むことが多く、結果的に漫画での出演回数が多いのか、と。

・マミゾウさんのC2,ゲームとして偉くて、ただ「ボムが3分の1個増える」のにも効果音を付けてるのが大変偉い。なんか普通だとつけても「ボムが3/3個増加した時」にしか鳴らさないとおもうけど、こういう画面を見る余裕がないゲームだからこそしっかり音での確認を意識しているのが偉い。さすZUN

・あとバリアがないときにゲージにC3以上あったらギラギラひかりだすのも良い仕組みだよね

・ここでちょっぴり触れておくと、花映塚のころからそうだったわけではあるけど、チャージ溜まったときの「ガコン」の音も偉いよね。最終的には感覚でやるわけだけど、画面を見る余裕がないゲームであるというのをちゃんと認識して、その対策を取っている。

・さらに言うなら今作ではないけどボスの位置が画面したに出るのもめちゃくちゃ偉いと思っていて。
こういう細かなプレイヤーへの配慮が見えるのが東方というゲームが好きな理由のひとつでもあります。そして何百人何千人で作ってるであろうコンシュマゲーでこういうプレイヤー目線にたった配慮が見られないのに辟易とし続けている理由でもある。

・話がそれまくりましたね。

・典が「守矢神社の加護を受けている」と名言されているから、やっぱり博麗神社のあうんちゃん的な立ち位置であるとともに、(恐らくすわかなにとって)強力な情報収集役である説はかなり濃厚。

・vs典、バチバチで笑う。
結局キツネもタヌキも「強者の立ち回り」には敏感でそこに合わせていくけど、「商売敵の立ち回り」にはぶつかっていくしかないってことよなぁ。

・「管狐を走らせすぎじゃないかのう」というマミゾウさんの発言を聞いて(書籍を読んでいる立場からすると)タヌキを走らせまくってるお前が言うことか? と思ったら典にも突っ込まれてて「やっぱそういう認識かー」となった。

・ん? なんかふと気づいたけど、vs典のBGMが佐渡の二ッ岩なのなんでなんだぜ?

・「ここは一つ、休戦にしません?」って、(もちろんこの場の戦闘に関してもだと思うけど)ここまで散々キツネvsタヌキで戦争してた驚愕の事実で笑う。

・いや、というか、

・マジで典の情報の駆け引き力高くてほんとすこ。
「このまま殴り殺される」と思ったときに「ここは一つ、休戦にしません?」という提案を出す。利益の貪り方が上手いんよ。本当に休戦の意図があるなら本来「戦闘前」に提示すべきなんだよね。逆に言うなら「戦闘で打ち勝ったら別に自分有利で物事を進めていく」という前提の動きなんよ。
まぁ、当然といえば当然なんだけど、それを堂々とできるのが強い。
そして当たり前だけど、不利側が「休戦」を打ち出すなら、相手になんらかのメリットのある提案がないと成り立たないわけで。つまり、マミゾウさんから「んで、お前を殺す以上のメリットがあるの?」と出られることは完全に想定しているわけで。
んで、そこの提案の仕方も上手い。
マミゾウさんが「知ってなかったら」勁牙組と鬼傑組の情報を引き渡して終了。そこで「知っていたら」別の手段(情報)を出す、というカードを1枚1枚切っていくスタイル。
上手いよなぁ。

・逆にマミゾウさん、眼の前のキツネに勝った直後だし、人里の掌握がそこそこうまく行っているからか口が軽すぎるんよね。「マミゾウさんが恐れている存在がある・そこについての情報を知らない」という情報をキツネに渡してしまえば、そこの情報に関してはあることないことキツネがふかし放題なわけで。

・そして典が「視察」の体で地獄にブチこまれたように、軽い仕返しとして地獄にブチこむのも「あいつは血の池地獄に居ますよ!」とかで簡単にできるけど「嫌味なほどに正確な情報」を与えるのも立ち回りがわかってる。

・なんかタヌキの親分の話なのに、典のコトばっかり喋ってますね。

そんな地上に出てないはずなのに「化け狸の親分」という認識を持たれているのは、親分の知名度が高いのか、尤魔ちゃんの情報収集力が高いのか。

ただ畜生界あたりに「タヌキ霊」が居ないとも限らないので、そのつながりで把握していた可能性は微レ存。


・尤魔ちゃんの懐の深さがイケメンすぎる。

ここらへんも親分の浅ましさが出てるんよね。

親分、結局このあと尤魔ちゃんに「いいよ!」されて驚いてるんだよね。
多分この後の展開、親分の想像では「組まねーよ!」→「ならば死ねい!」の流れでボコして「フフ、お前、なかなかやるじゃねーか! 剛欲同盟って組織、面白い所だ! 協力してやろう!」ってやろと思ってたはず。
でも別に「自分にメリットがあるなら戦闘は最終手段」な尤魔ちゃんの性格を知らず、「好戦的なヤクザ」と決めつけて動いているわけで。
ここらへんの相手を下に見るのも小物感出てるんですよね、親分。
もちろんパワーがあるのはあるから他人を見下すのは仕方がないんだけど、尤魔ちゃんや典のような「したたか」なキャラクターを見せられたあとだと、一人勝ちみたいなムーブをしていこうとしている浅ましさが目立ってしまう。結果的に「ただし弱いやつはいらん。」とか言って逆に試される立場になってるわけだし。

結局ここらへんも詰めの甘さが出てる感はある。尤魔の動向を追っていた典が知らないわけなくないですかね。相手を侮らず、ちゃんと詰めてれば至ったであろう答え、そしてそれを知らなかったがゆえに後手に回っている感じが強者の放漫という感じはある。

・そして、上でも喋ったような気がするけど「同盟」の強みがここでも発揮されていて、「何でも吸収する程度の能力」を遺憾なく発揮してるんだよね。「組」だとどうしても序列みたいなものを強く考えざるをえなくなって優秀な人員をトップの近くに置く、ということが難しい。
でも「同盟」であり、そもそも「同盟」の行動スタンスが「各々自由に動く」ことで、優秀な人材を活かしやすい。
強者特有の欠点はあれど、それでも地上に詳しいタヌキの親分はめちゃくちゃ役立つから抱き込む価値は高い。
「タヌキ組織」のトップであるマミゾウさんは「組」だと「組長」にならんと部下タヌキも多分納得行かないだろうけど、「同盟」であれば特に序列も厳格ではない「一員」として力を持てるから「剛欲同盟」は寧ろ幻想郷向きだよなぁ、と思わされる。

この懐の深さ、最高。

・まぁ、そもそも尤魔ちゃんの「本質的に一人でなんでもできる」パワーが大前提ではあるけど。
上手く行けばプラス、上手く行かなくても「プラスにならなかっただけ」という立ち回りができるの、強すぎるんよね。

・いや、っていうか、全然話変わるけど、フランドール、おっきーなの助力もあれど、やっぱり饕餮を破壊したの、とんでもなくない?


・結局ちやりにもバレてる。

自己紹介かな?

・余談ですが、マミゾウさんをプレイするタイミングで「ノーマルだとぬるいなぁ」と思ってハードにしたんですが、ちやりちゃんに全然勝てなくてダメでした。
つよキャラなら普通に行けそうな雰囲気はあるけど、それでもやっぱりちやりの壊れ具合はしんどみがある。「チュパカブラ」の(現実世界での)認知量・信仰から強さバフがあるんかな。

・そしてここで気づく「敗北時台詞」の存在。自分で調べるのはだるいので誰かまとめてくれませんかね(他力本願寺)

・うーん、「一人プレイだから」で許される強さではない……というか、不快感がでかい。対策らしい対策が存在しないのがクソなんだよね。東方というかSTGにはそもそも「避けられない」場合の「ボム決め打ち」があるわけだけど、ランダムなわけでその対策すらできず「攻撃出現位置が避けやすい位置にある」お祈りしかないというのがクソ。

・祈祷力が試されるまさに東方向けのボス……?

・勝ったあとに褒めるのも、小物感あるよね。「こいつは別におだてといたほうが何か良い動きをしそうだし、調子づいて寧ろ御しやすい」みたいなのが見え隠れする。

・やっぱマミゾウさん、イマイチ強キャラ感ないんだよな。
この「抜けてる」感じが愛され要素ともとれるけども。

「くそぅ」でも「くっそー!」でもなく「……くっそ」ってのあまりにも心からの悔しがりでちょっとかわいい。

・そして移送の罠を途中脱出できる実力があったからこそめんどくせ
ー女(豫母都日狭美)と遭遇したのちょっと笑う。

・そしてこの小物感!!!!! 大物界の小物ですわこの親分!!!

さっきまで褒めてたのに実は「チュパカブラ風情」と下に見ている!

・日狭美、改めて考えるとここでも残無に会う口実づくりしてるだけなんよね。
マミゾウさんがボロ絵になってるのも含めて、「勝てるけど負けて残無の案内を任される役割を担っていく」というスタイルなのは間違いない。

「地獄から出せる権限のあるやつに会いにいかんと」→「その通りです」のスムーズすぎる流れで「あっ、こいつ残無に会うために『敢えて負けた』な」ってのがわかる

・っていうかここで割りとデカ目なテーマが見え隠れしてきて。
「愛」は思い通りに行かない。AI(機械)は愛を生めない。みたいな。そんな感じ。
omakeで「AIに対して人間ができることは」というテーマに対して獣王園を創った、みたいな話があったけど、掌の上で踊らされているやつらが「プログラミング通り」であるとするならば、「残無しゅき♡」だけでめちゃくちゃ身勝手に動くという(まぁ形は色々なのでそれは一旦置いといて)愛はAIとはかけ離れた存在、っていうのを意識して豫母都日狭美というキャラクターを動かしている感じはちょっぴり感じた。

・もう僕にはマミゾウさんのキャラがさっぱりわからんのだよ。

どういうネタなんだよw

・「地上の王だと思っている化け狸」という実績からも分かる通り、やっぱり井の中の蛙というか、あくまで「自分の認識の範囲内では王のような立ち振舞が許されている」というだけな気はしますねぇ。逆に言うと「幻想郷に大きな悪影響は及ぼさない程度の悪巧み」しかしていないというか。

・っていうかあれ、ED絵で妖怪の山から煙が出てるけど、活火山だったんだっけか? それともお空が生み出すエネルギーの煙突になってる?

・このEDで触れられてる「説明下手で独善的な行動が、知り合いの鬼とそっくりだったからだ」というの、萃香の今回の暗躍を暗示しているというか、残無の行動原理の一旦に触れられる伏線のようなものというか、結構意味深な感じはあるよなぁ。

吉弔八千慧ストーリー

このストーリーも振り返ってみると残無に「そう思うように動かされていた」ということではある。んだけど、まぁ、結果的に喜びである戦争が出来たのだから結果オーライという見方もできるか。

・ここにきて漸く「ケモノ」側の争いに踏み込んできたなぁ。ここまで10キャラ。この歩みの遅さが多分漫画だと悪い方に発揮されてるんだろうなぁとわずかに遠い目。

・やっぱおサルさんのBGMよい。なんならこの会話をもとに曲を創ったんじゃないか? くらいメロディがぴったりに始まる。

・とりあえず勁牙組の手先を潰しに行ってるけど、実際手駒を先に潰すってやり方は有効なんかな。試合後の会話から考えるに「ボスをおびき寄せるため」の手ってことか? その割には自分から早鬼さんのところに行ってるようだが。

・というか今更だけど、地獄が黒幕の居場所として、地獄の番人(ケロベロス)をモチーフとしたキャラが居るのはそういう意図が込められてるんかね。
チュパカブラと猿はなんやねんというのはあるけど。

・早鬼さんとお互いに部下を殴ったあとに本人のところに行こうとしてるの、非常に好戦的で良いと思います。それこそ畜生ヤクザ。

・多分バグかと思うけど、敵対ヤクザのチャージショットでレーザーが消えるっての、戦闘上での相手組織への理解度を示しているようでちょっぴり面白い。

チャージショットでレーザー消失!(多分バグ)
ついでに逃げようとして画面の外に引っかかる早鬼さん。

・本気になれない相手を気づかう感じ、やさしい

この仲の良さを感じる会話、意外。完全に敵対してると思ってたけど、わりと普通にやりとりしてる雰囲気出てる。
このあたりもなんというか「敵の情報の視察による結論との齟齬」という捉え方より、単純に「友達の趣味なんか変わった?」くらいな感じな気がする。

・チュパカブラといえば(東方厨としては)レミリアのペットのツパイを思い出す。よね。

すでに狸の親分が噂を広めまくってる?

・チュパに「尻尾の艶が良い」みたいなことを言われそれに対し「尤魔に似てるなぁ」的なコメントあったから「なんか深い意味が……? いったいやっちぇと尤魔ちゃんにどんな曰くが……?」と思っていたら単純にゆうまちゃんが尻尾掴んでジャイアントスイングするの大好きで尻尾大好き繋がりでしかなかったの笑った。
っていうか八千慧さんジャイアントスイングされてたの面白すぎるだろw 気弱娘が乱暴な幼馴染に無理やり引っ張り回されている(物理)っていう展開、東方らしくないけどだがそれが良い!

・尤魔ちゃん、ほんと「上の物」ムーブが僕の理想でしゅき♡

これは切に思う。出来ないやつに「出来ない」というのも優しさだと思うんスよね。

・そしてそれに対しての八千慧の理解度の高さもまた組織の長。

全然どうでもいいけど(立ち絵の都合で)しっぽが目の前にあって尤魔ちゃんウズウズしてそう
ほら来た
マリオ64はまだまだ幻想入りするにはほどとおい。

・ちょっぴり話は飛ぶけど、あうんちゃんや妖精などの雑魚組とはやはり一味違う八千慧さん。

「騒擾」なんて言葉しらんわ。(さわぎみだれること。さわぎたてること。また、そのさま)

妖精だとそのまま狂乱コースだけど、八千慧さんは自省できるというか、自己認識力が高いというか。ここらへんが雑魚とは違うのだよ、雑魚とは。

・ちゃんと三勢力の同士討ちまで考えられて、常識の範囲では聡い。(相手がクソ面倒なこと考えている鬼でなければ)

・19キャラ居る中でだいたい半分ちょいの時点で「ようやく獣たちの闘争(土地争い)が黒幕の意図ではない」と判明してきてる感じだね。

・「解決しない解決」の意味がやっとわかってきて、結局ヤクザ三人衆が潰し合ってくれれば「ヤクザが地上を取り合う」という異変が自然解消されるということ?

・逆に言えば「力が拮抗していた」という評価であり、「本当に戦うと本当に全滅が回避できない」くらいのパワーを持つし、それだけ闘争心があるというのも恐ろしい話。

・まとめると結構ヤクザの3人仲よさげでめちゃくちゃかわいい(???)

・(エンディングで)24時間働けることに感謝しなければならない……というの、畜生界のつらみある。

・「なーんにもやる気せん」のなんにもやる気しない顔面とポーズ、しばし笑った。

・しっかり残無様の術中で、(まぁストーリーの出現キャラ数的に予想はできるけど)まだまだ続きそうだなぁ、などと

早鬼さんストーリー

まっすぐで良いバカ(褒め言葉)

・チャージショットがイマイチメインショットより強さを感じないキャラが多いけど、早鬼さんもその傾向があり使いづらさある。

・戦闘後会話で慧ノ子ちゃんが「連日戦ってる」とのことだが、大地の所有権を得るためにゴリゴリ前に出てるのか、「大地の所有権を奪いに来ている相手」と戦っているのかは謎。

・早鬼さんも結構他人を見る目があるというか、個性を重視できる優秀なボス感はある。

なんとなくワンマンなイメージあったけど、普通に敵対組織含めて性格をしっかり把握して気遣いまでできる素敵組長。


・ゆゆ様は「友人の使いは友人ではない」とか言ってるけど(それが良い)、コミュ強おりんちゃんはそれすら友人扱いしそうな雰囲気あって、ちやりのお空との友人感はお燐からの繋がりな気はする。

キャラ言うな。

・そういえば書こう書こうと思いつつ忘れてたけど、ちやりのテーマソングのメロディ、若干エニグマティクドール感あるよね。特に繋がりは無いと思うけど。

・早鬼さん、筋肉大馬鹿だけど、他人への配慮はしっかりしてて非常に出来た人(妖怪)だなぁ。

早苗さんなら「変な住まいヤロー!」と言ってる

・やっぱ尤魔ちゃん良すぎる。

捕食者の貫禄

・でも「今夜は馬刺しと焼鳥だぜー!」って、あんた同盟の霊を食おうとしてるでしょ!

・早鬼さんの強がりの人間らしさ、可愛い。

たぶんあんまりわかってないだろう早鬼さんにアドバイスする尤魔ちゃん
(あっ、たぶんこの「ふっ」はわかってないやつ……)
うわー! やっぱわかってない!!!wwww(かわいい)


・そして何度も繰り返しだけど、「他人の良いところを活かそうとする思考」も素敵。

まぁこれに関しては結果的に戦闘技能が高いがゆえに搦手メインの鬼傑組としても「地上侵略の足がかり」として重用しているわけだから、活かされてないわけではないけども。

・自分の弱い所を認める「強さ」もあるよなぁ、早鬼さん。

敵対組織のトップにこういう相談は普通プライドが邪魔して出来ない。ここらへん藍しゃまの典に対する相談もそうだったけど、「自分が足りないところ(相手が持っていること)」をどのように補うかという強かさがあるキャラクターは素敵に感じる。

・まぁ、残無様に関しては、八千慧三と同じような展開なので特に目新しい発見もなく。

・(エンディングにて)残無様がケモサーの姫(王子?)扱いでちょっと笑う。早鬼さんの可愛さマシマシ。


尤魔ちゃんストーリー

ちょっと自虐的に「ガラでもない」って言ってるのかっこよくて好き。


・剛欲同盟コンビの駆け引き、ちゃんと東方らしいギャグで好き。
「なんすか、こんな時間に」
「こんな時間て、今何時だと思ってる」
「何時なんすか?」
「そんなもんここで判るもんか」
っていう、まぁそりゃそうだよというやつとお前が言ったんだろという笑い。

このアホヅラと脱力感のあるポーズも妙に笑いを誘う。


・尤魔ちゃんのショット、なんか死霊の手みたいでちょっと怖くないですか……?

ゾットするような白い手に見える。

白い手って、なにか怖い感じしますよね。
僕が好きな東方二次創作アレンジというか動画の一つに「夢と現の境界オルゴール」という動画があるのですが、それを見たときもただの白い手にゾッとした記憶があります。

「何処か」に誘う真っ白い手。

尤魔ちゃんのショット、尤魔ちゃんが地獄の者であり、なぜかゆらゆらしているのも含めてただの先割れスプーンではない、別の恐ろしいものに見えますね。

・ちなみに最近ゆじゅぴー(@YuJuP)さんの二次創作の原作解像度の高さとイラストの素晴らしさと原作要素の咀嚼と反芻した結果の解釈一致具合に感銘を受けつづけているんですが、その絵でも妖夢が引っ張っていこうとするゆゆ様?の手の白さにゾッとしました。妖夢も別に色白だと思うんですけど、それを超えるような、不健康な白さというか、血の気のない感じというか、原作リスペクトと言うか(これはそうではない…)、それが非常にゾッとする。

・結構色々な怪異で手は「異界に引き込む」ものとして描かれていたりするので(まぁそもそも「引き込む」物で連想しやすいものが「手」という事情もあるとは思うけど)、もしかしたら尤魔ちゃんの先割れスプーンは「手」もイメージされてるのかも。と、ふと思いました。

・チュパカブラが1面の敵で良かったというやつ。

・吸霊範囲が鬼広くて尤魔ちゃんだなぁと思った。

さすが何でも吸収する程度の能力。

・美天との会話で「目覚めたての妖怪は血気盛ん」みたいな発言あったけど、そうなのか?

・尤魔ちゃんから八千慧の評価が辛辣で笑った。ただ言うほどサイコパスか?

畜生界イチのサイコパスヤロー呼ばわりは笑う。

・尤魔ちゃんの会話、ほんと東方キャラらしくなくてそれがシンプルにつよそうに見えるんだよな。

サイコパスの異議あり
異議を認めます。

こう、一言目に謝れる東方キャラってほんと貴重で(失礼)。さらに相手のツッコミをそのまま飲み込むのも貴重で。
普通だったら「剛欲同盟にとって旧血の池地獄は表舞台」みたいな屁理屈を返すところだと思うんですよね。東方だと。
ここらへんの余裕が本当にイケメンで尤魔ちゃん大好き♡(それはそれとして他の東方キャラも大好き♡)

・どうでもいいけど、尤魔ちゃんのボスドット、サルゲッチュのトビトンボの効果音が聞こえてきそうですね。

ファンファンファンファンファン(効果音)

・そして試合後も尤魔ちゃんの有能さが出まくり。

「キー!」って悔しがり方おもろい
狼霊「は? うちの組長ディスってんのか?」
あまりにもイケメンな死体蹴り

・話は変わるけど、「幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ。」っていう台詞、なにかめちゃくちゃ深い台詞のような取られ方してるけど、個人的には(勝利ゼリフというシチュエーション込で)「負けを素直に認めろ」と言ってる説濃厚だと思っていて。
で、この遠回りな言い方の困ったちゃんと、尤魔ちゃんたちシンプルヤクザたちの対比が「東方だなぁ」って感じです。


・同盟長好き好き同盟の同盟長になれそうなくらい尤魔ちゃんすき

お、雑魚の台詞か?
それすら認める尤魔ちゃん!!!!!!!!!!!!!!! かっこよすぎる!!!!!!!!!!!!!

・これはゆうまちゃんと関係あるようなないようなですが、結局「何でも吸収する」って、(戦闘での防御力的な面の話は一旦置いといて)「成長」という意味でもとてつもなく重要なんですよね。しかし組織運営の立場でみればそれは放置ともとれる。
同盟の運営(と言っても尤魔ちゃんのワンマンなので実質「尤魔ちゃんの個人行動」の一貫ではある)にもそれは生かされてるからこその(スパイでもあったにもかかわらず)ちやりへの待遇。
なんだけどそもそも孤独が好きという特性でそれをほんとうの意味で活かせてないってのが面白いよなぁ。
本当であれば、八千慧も早鬼さんも尤魔ちゃんが(組織の一員として)吸収してもおかしくないと思うんだけど、それそのものに興味がないから血の池地獄でチャプチャプ遊んでいるだけで済んでいる感じ。
全てを下に見ている八千慧さん、実力者を認める早鬼さん、認める認めないでも上下でもない尤魔ちゃん、と、本当に面白い生態系になっている。

・というかそれで考えると全てを受け入れる能力を持つ尤魔ちゃんは実質幻想郷……!?(激しめの妄想)

・剛欲異聞のエンディングで、おっきーなとゆうまちゃんが「良いバトルだったぜ! 拳を交わしたお前とは友(ダチ)だ!」みたいな雰囲気だしてたけど※、しっかり疑われているおっきーなにゲラゲラ笑った
※剛欲異聞のエンディングで「隠岐奈に対しての信頼を取り戻し」「お腹と背中を通じた戦いの中で奇妙な信頼関係を築いていた」という文がある

やっちぇはまだしも「ふたりで血の池、管理しようぜ!」と言った矢先にこれである。どんだけ胡散臭いんだよww

・そしてその後「まさか、残無、お前とはな」という台詞もある通り、マジで誰にも疑われるような動きを今までしていなかったというわけで。
……いや、まぁ、あとから考えれば、この異変?(起きてすらいない)の性質上、それはそうなんだけどさぁ。
それも含めて他人に「恐れ」を植え付けるムーブが、やはりつよつよ妖怪感はあるよね。

・っていうかゆかりんが胡散臭いというか、逆説的に「妖怪としての格が高いということは即ち恐れられているということで、恐れられているということは不確かな部分(胡散臭い)が多い」という話なんじゃないか。

・この尤魔ちゃんとの会話における残無の行動原理、多分他のつよつよ妖怪とも共通なんだろうなぁ。
結局「お化け屋敷(や、ホラー映画)を作る」のが恐れを集める最も優れた手段であり、未来を作るとは手段の一つというか。
ゆかりんも結局それが上手くいって儚月抄のように月人に「恐れ」という住民税を払わせたわけで。

でも、作られたもの(完全にコントロールできるもの)は「未来」ではないわけで、そこに自己矛盾があると思うんすよね。

・「本命の剛欲同盟長」という実績……僕も剛欲同盟長が本命です!!!(聞いてない)

・(エンディングにて、残無とのつながりを隠して近づいたことをちやりに謝罪されて)「そんなん、どうでも良いさ。むしろお前のお陰で真相に近づいたし、こっちが感謝してるくらいだ」っていう発言、もうイケメン過ぎてしんどいわ。

・一方のちやりの「じゃあもっと感謝して」の盗人猛々しい感じ、嫌いじゃない! むしろフェイバリット!

・「血の池より広い懐と胃袋」っていうエンディングタイトルも、まさに尤魔ちゃんのストーリーと彼女自身を表していて、とても良い。

・いや、もう、尤魔ちゃんの魅力をたっぷり味わえて最高のストーリーだった。


孫美天ストーリー

偽りの大聖(直球)

・除霊オーラの形状と移動速度の合せ技でチャージが早い利点はあるけど、全体的に火力不足な印象。

・戦闘後の会話で明確に残無とのつながりを示唆し、いよいよ物語も終盤だなあと予感させられる。

・清蘭の好戦的であることをよしとする幻想郷適性の高さ、いいよね。

・内緒にしてほしいことを「内緒にして」という素直さが「良い子なんだなぁ」と思わされる。

・早苗さんは幻想郷の住人からすると(基本的に新参かつ実年齢も若いので)「ちゃん」付けが多いかも。お孫さんのような扱い説はある。

キツネからも「ちゃん」だったし。
それはそれとして猿も新参だしかわいいペット扱いなのかもしれない。


・早苗さんのバトル曲、「少女が見た日本の原風景」のアレンジであるの、ここで初出かな?
個人的に、花映塚での咲夜さんのフラワリングナイトが、メイドと血の懐中時計よりも「咲夜さんだなぁ~」という解像度の向上が行われたように、流石に「信仰は儚き人間の為に」をテーマにしているやつが「変なTシャツヤロー!」は無いやろw という印象を払拭するような新曲を期待していたので、ちょっぴり寂しみがある。アレンジ自体を悪いと言っているわけではないよ。

・他のキャラもそうだし、花映塚時点で妖夢の時も思ってたけど、道中曲をキャラのテーマとする意図を知りたいところ。
いや、そもそも分類上そうしているというだけで、戦闘曲道中曲合わせて「キャラのテーマ」としているから、どちらを引き出しても(ZUNさんてきには)おかしくないってことなんだろうか。

・それは、それとして、早苗さんの、新テーマが、聞きたかったです!!!!!!!!!
……いや、ふと考えると地味に「ぼくらの非想天則」、もしかして早苗さんのテーマの一つと考えられるのでは……?
どう考えてもあの曲は「巨大ロボット」をイメージした曲だし、非想天則を「巨大ロボット」と捉えるのは早苗さんくらいなもので。
そしてそのテンションというか勢いは、まさに「変なTシャツヤロー!」と言うキャラを示すものであって。
まぁそれはそれとして、ZUNさんが今の早苗を考えて描く曲が聞きたかったです!

・この禍々しい気と赤いリボン……

ミコだー!

・「あら死んだの?」が「今から殺す」にしか聞こえない。

・早苗は「ちゃん」だけど霊夢は「さん」なの、「格」が違う。

・今更ながら、魔理沙のストーリーで既に出ていたけど「畜生調伏の巫女」がまさにこのゲームに置ける霊夢の代名詞だった。「ぜんぜん畜生調伏してないやん」とか思ってすみませんでしたー!

キャラ紹介や魔理沙ストーリーで見かけた「畜生調伏の巫女」。
ここにつながる!

・勘で動いたらなぜかこおにのアシストももらえて黒幕に一直線に進んだわけだけど、異変への観察力も実は一級品という(黒幕からすると)ただただ恐ろしい存在。

自分の商売は俯瞰できず博麗ランドを創った奴とは思えん!!!!

・この時点で何かを悟ってそうな霊夢

こんな意味深げにつぶやくのは、通常の作品だと見られない。


・とうとう「渡る世間」も幻想入りしたということか……

(そうではない…)

・あいかわずこおにのテキトーな物言いに笑う

そうならないために映姫様(お説教)があるんでしょうが!

・とは言えここに萃香が居る理由がよくわからんのだよな? 残無を探してた? となると、豫母都日狭美には萃香もウソ案内されて適当な場所に誘導されててちょっと笑う。

・(エンディング見て)うーーーーーーーーん……どこまでが残無の掌の上かはわからないけど、「捨てた」と明示した(された)ことも残無の「優しさ」なのかもしれないなぁ。
(エンディングには)結果的に美天が八千慧の元に落ち着くところまで残無の掌の上と書いているけど、確実にそういう結末になるためには「残無が捨てた」というところまで明確に美天に理解して貰わなきゃならないわけで。
「まだ残無を信じるべきか?」という気持ちが残っていたら、八千慧の元に落ち着くかどうかもまた不確定なわけで。
「すっぱり切れる」ってのは、案外難しいからね。

三ツ頭慧ノ子ストーリー

また不死とか重めな設定をさらっと出してくる!!!

・の割りには、(役割としてそれはそうなんだけど)雑にそこらへんのやつを襲っていくストーリーで東方だなぁ、という感じ。

まさに「殺してでもうばいとる」→「なにをするきさまらー」の展開の雑さ。

・C1,C2の火力が相当高く、除霊オーラの展開場所と展開速度も優れているため、C1,C2連打してたらゴリゴリ削れるかなり強いキャラ。

・魔理沙の泣きながら森に逃げ込んだ背景を知っている唯一のキャラだからか、魔理沙のシーフの手もゆるい。

ちゃんとお願いしてるの偉い
いつもの東方

・パチュリーさんも森に逃げ込む魔理沙を見ていたらよかったね!

・ここらへんからの展開は概ねお猿さんと一緒。だけど、萃香戦では慧ノ子のキャラクターが見えたりもする。

(ぽかーん)じゃないんかいw
これ、地味にとんでもないことしてない?

・エンディングの魔理沙宅、なんかだまし絵みたいになってるなぁ。三角形っぽい家の形なんか?
そしてなぞに木の上で湯気が立っている鍋。魔法使いのふしぎ。

・魔理沙の手がI Love Youになっていて、慧ノ魔理の薄い本が厚くなるな……

・普通に魔理沙への信頼感がすごい。
泣きながら森に来た女の子が、立派な魔法使いになっている成長過程を恐らく目にしているからこその信頼なのかもね。(もちろん持ち時間が実質無限というのもあるだろうが)

・魔理沙の地獄シャトルランのバイタリティすごすぎない? そのたびにあの面倒くさそうなナスビちゃんの許可得てるってことでしょ?

・この獣王園というゲームで、異変の本筋に絡んでいないからこそ見える魔理沙の色々な側面があったように思えるね。(慧ノ子ストーリーなんだけど)

天火人ちやりストーリー

なんとも言えないストーリー。

・ちやりは「秘密ごとを持つのがうざい」という感性があるからこそ、「秘密ごとを持たずに済む」ように、血の池地獄という他人の存在とは遠く離れていたところに居たんだろうね。

・敵プレイヤーへの攻撃性能もさることながら、自画面においての火力も全体的に優れていて、あまりにぶっちぎりで強くて笑った。一生C2打ってればCPU戦勝てるんだけど、まともにゲーム性をもたせるならデメリットとして「攻撃できない」とすべきところを、なぜかコイツだけ微弱に攻撃できるとかいうわけわからん性能になってて笑う。

・怨みは生きるための糧で何でも利用して手に入れなければならないものだから、ぶっ壊れ性能を相手に押し付けて怨みを買う……ってコト!?(妄想)(現実と幻想の区別がついてないタイプのゲーム障害)

・マジで通常ショットも継続ダメージとかいう優遇仕様で意味不明。最後に作って調整時間なかった? と邪推するレベル。

・こんな変なTシャツ来てるのに、案外恩に報いるような真面目なというか義理堅い性格なんだよね

面倒でも約束はちゃんと守る。

・ナズの律儀さと取るか、小馬鹿性能の高さと取るかw

「結局同じですよね?」と突っ込まない鼠。

・なんでおめー自分が大人気だと思ってるんだよwww

この面の皮の厚さ、どこか旧地獄の管理人を彷彿とさせる……

・マミゾウさん、地獄に送られたこと根に持ってて、ここまでのヤクザの親分や、ボスに捨てられた妖怪たちを見たあとだと「ちっちぇ~!」と思わされるんだが?

マジでC2連打してるだけで敵ライフを削りきれるヤバい性能。まぁ、若干バグっぽい挙動もあるけど。一度ヒットした弾を無いものとして扱って、連続ヒットしてそう。

・地獄通常攻略ルートは……

彼岸の先には閻魔様(と審判)が待っていて、その結果次第で地獄に行ける……のであれば、結局自由な往来は(閻魔が許可しないのであれば)不可能では? まずこの地獄の行き方の認識が間違ってる?

・血の池地獄に居る=ひきこもり扱いなのちょっとおもろい

ということはひきこもりのワイは血の池地獄に住まう妖怪……ってコト!?(そのりくつはおかしい)

・見る度EXアタックがえげつなくて笑う

可哀想に……強く生きて……
イエス、斬り捨て御免。
どうでもいいけど、神を「ネ申」とするような表記、幻想入りした気もします。っていうかなぜ古のにちゃんねらーはあのような独特な言葉遣いをしていたんだろう?

・ヨモツシコメという存在をしらなかったけど、ぐぐったら、なるほど。

髪に巻き付けていた黒御縵(くろみかずら)という蔓草(つるくさ)を醜女(しこめ)になげました。すると蔓(つる)が生い茂り葡萄(ぶどう)の木となり、実がなったのです。

https://www.wabito.jp/kojiki-yomimokuni02/
ヨモツシコメは本来は地獄(黄泉の国)にてイザナギを追いかけ回していた、それを地獄の案内ガールとする舵の切り方が面白い。
ついでに蔓と葡萄をモチーフとした見た目になっているのも古事記が元ネタだと思うけど、別にヨモツシコメがそれを武器としていたわけではなく、イザナギの攻撃(?)手段だったものを、食らったがわに取り込んでいるのも面白い。

・弱肉強食という原始的な世界観だからこそ、残無の「不必要になれば捨てる」という鬼らしい動きが支持されるってことかね。
新地獄への移行に反対したのは既得権益を得ている側と書いてあったけど、それを貪れるという体制に先が無いということを理解して前に進んだ結果が「切り捨て」ともとれるよなぁ。

鬼らしい行動と、その結果が「弱肉強食界」で指示される理由かも。

・どころでふと脳裏をよぎったんだけど、「地獄」が「弱肉強食の畜生界」ってのが皮肉だよね。つまりこの世は地獄ってことじゃないですかー! やだー!(だからこそ幻想郷が美しいともとれるので、この世が地獄でよかったー!(ポジティブ))


・萃香の煽りが誰一人効いてないのちょっとおもろい。

慧ノ子→肩の荷が降りた。美天→残無の一枚うわて具合に納得。ちやり→昔からそうだったと納得。


・ちやりのエンディングの博麗神社が血の池地獄になっててちょっと笑った(多分画像表示の設定ミス)

・「やっぱ旧だよね!」Tシャツ着てるし、やっぱ地獄お土産所の名物Tシャツ感出てきた。ちやりというひきこもりのパジャマとして使ってるのはわかるけど、なぜ地獄の女神が着ているかはマジで謎わよん。

・このエンディングでも「残無の裏切りの先の破滅」とかではなく、寧ろさらにその先の希望みたいなところを見せてる。


豫母都日狭美ストーリー

おもしれー女感が山盛り。

・「ヤマブドウの蔦は割と精神ダメージがあるぞ!」からわかる、ちょっぴりイザナギの攻撃?が効いていた感。

・性能的には見た目が派手なナズーリンという感じ? 火力不足を感じるというか、どうでも良い敵に座れすぎてボスに全然攻撃が届かない感じ。

・めんどくさいが限界突破してて良い。

お前が言うな選手権優勝です!!!
詳しくは後述するかもしれないけど、AIに対して愛をぶつけんだよ! という強い意志を感じる。


・やはり地上は地獄というちやりちゃんの見解。

この世は地獄だぜー!

・残無の同僚さん!?(違う

やめとけやめとけ。

・えっ、あなたも自分勝手な真似をしていないか監視されるべきでは?

お前が言うな選手権略

・やっぱ豫母都さんさぁ……

むしろもう正しいよお前は。

・先にコイツが出ていたら天子のキャラがドМに寄ることもなかったのではなかろうかの気持ち

萃香の「やれやれだ……」がほんとうにやれやれ感でてて良い

・息を荒げるな息を。

(;´Д`)ハァハァ

・地獄のストーカーエンド、もうちょい何か物語の本質まで近づくかと思ったけど、そうでも無くておもろい

・けど、宴会を開こうとする残無の「霊夢っぷり」がわかるよね。

萃香ストーリー

「掌の上から出ること」が目的になっているの、実にこおに。

・マミゾウさんさぁ……地面を見ているだけのこおにに難癖つけるの止めなさい!(地面を見ているだけってなんだよ)

・萃香の攻撃は……なんだ? 針的なものを投げてる?
チャージショットはそれなりに集中攻撃になっていて、つよそうな雰囲気はある。

・事件の収束の予感と、不甲斐ない人間の動向を探る物語?

絶妙な脱力感

・戦闘中の子鬼の操作は、魔理沙などのレーザーへの反応が重視されるキャラこそ辛い。

・考えてみると早苗さんもとくに何もやってなかったような。

美天との結託で争いを収めたように見えるような結末を見せられた巫女。


・霊夢もまぁ、なんというか、神獣と戦わずガノン直行したみたいな感じだよなぁ。普通の異変だとそれでも6ボスをぶちのめせばだいたい終わり、みたいな感じだけども。

みんななんでこう間抜けな反応なんだよw


・しかしやはり霊夢。まさに霊夢。

萃香も驚く霊夢っぷり。

・異変が解決してないっていうか、貴方がスッキリしてないだけですよね?

おこおに

・結局、はた迷惑な萃香ではあるものの、ライバル心というか「別に鬼が勝手してる」のが気に食わんだけなんだろうね。……「勝手してる」て、お前が言うな甚だしいけどもw

・(エンディングで)残無の口から「牧歌的な幻想郷」という言葉が出てくるのは意外だよなぁ。牧歌的であることは即ち理想郷(ユートピア)……だけど、管理されてればディストピア感は出てくるよなぁ。
だからこそ霊夢という「空を飛ぶ程度の能力」によって、ディストピアたる幻想郷が「ユートピア」になってるまである。

・まぁ、でも、予想通りというか、利他的な行動はしないのは、それはそうなんよねw

日白残無ストーリー

最後に博麗霊夢の名を上げるのがニクい。

・萃夢想での「内から出るものも見張れ」という冥界の教えが、地獄にも浸透していてニヤりとする。
残無様、ひねくれ者度はゆゆ様並なのでは。

(しゃあないけど)地獄を出させる気なくて笑う。蜘蛛の糸もこのストーカーの手にかかれば一瞬でちょん切られそう。

・攻撃範囲が広いだけで、対ボス火力はイマイチ感ある。EXアタックも「悪くない」程度。敵を霊にすること自体は火力不足にちょうどいいけども、ちょっとまわりくどいというか、火力十分なキャラにその時点で一歩劣っている感ある。

・日狭美さんは愉快だな~♪

まさに愉快犯

・一人で過ごした時間が長いからか、残無への尊敬の念はあまりなさそうな尤魔ちゃん

「様」は後付。
からの嫌味。八千慧や早鬼さんと違い「おめーなんかもうどうでもいいわ」という態度がありありと。

・尤魔ちゃんはそんなにもう地上にはそもそも出る気ないような気もする

この台詞メチャ良い。まさに「あほくさ」なんだよねぇ。
地獄の改革(=旧地獄の切り捨て)についていけず(いかず?)、旧血の池地獄に住まうようになったからこそ残無のことは他2人の組長より冷静にみている。からこそ、残無の掌の上であることに「あほくさ」という台詞が出てくる。

・塒=ねぐら

・口癖が霊夢であり魔理沙

あー? ……だと?

・「無為を愉しむ」というのもZUNさんが語りたいことのひとつな気はする。

やってることはめちゃくちゃだが、めちゃくちゃだからこそ意味がある。


・残無様、ここでネタバラシ!

えっ、なんで?
うむ
それはそう。
まさに手の上ダンス。
仮に萃香の入れ知恵が無くてもこの提案は断りそう。
残無様の「えぇ、断るの!?」の顔笑う。

・結局「空を飛ぶ程度」の巫女の異質さが浮き彫りになるオチだった。
異変解決をしないという異変解決を描くために「残無が主人公」になる。
プレイヤーが主人公になってしまうと、結果的に「異変を解決してしまう」から。

・妖怪神社が妖怪神社のエンディングになっている「バッドエンド感」が今回の異変の「グッドエンド」ってのが、非常に面白いよなぁ。

・発言そのまま引用するけど……
「頂点捕食者が食い潰していく野生の幻想郷を見るくらいなら、管理された動物園にしてしまった方が安心できると思ったのだ」
「霊夢がいれば、管理せずとも野生のままの動物達でバランス良く暮らしていける、そう思ったのだ。」
ってところ、弱肉強食(≒生態ピラミッド)という枠から外れた、霊夢という幻想郷にとっての異変解決という機能(作用?)が備わっているという判断であり、その機能が一個人に依存している歪さもあるけども。
つまり霊夢は「頂点捕食者捕食者」という役割であり、それがあるからピラミッドが歪になるのを防いでくれるだろうという予見だろうね。


・さらに引用。
「自分に正直で、相手を選ばない所。
 人間にも妖怪にも信頼されている所。
 何より、人間だった頃の自分にそっくりだったのだ。」
……ってところは「あなたちょっと自分を盛ってるのでは?」という気持ちは少しある。
1行目→そうだね。
2行目→うんうん、そうだね。
3行目→うんうん、う……ん? うん? 待った!
の気持ち。

三月精で魔理沙が霊夢のことを「仙人みたいだぜ」と言ってたけど、仙人だったという過去があれば納得してやろうの気持ち。

・エンディングタイトルが「獣の王達が住む楽園」であるのは、霊夢の二つ名である「楽園の素敵な巫女」にかかってそう。


一旦ゲーム全体に対して雑感

獣王園のゲーム形式とその素晴らしさ

深秘録や憑依華なんかをプレイしたときに思ったけど、「こういうストーリー形式でSTG東方をやりたいなー」という願いがまさに叶った作品だった。
僕が「東方厨」を名乗ってる理由(東方オタクを名乗らない所以)の一つに、「原作STGを全装備全難度プレイする気力が持たない」というのがありまして。
少なくとも「全キャラノーマル」はやるんですが、「全装備」までは(やってる作品もあるけど)できないんですよね。「オタク」なら「全装備全難易度やる」という僕にとっての理想像がある。
でも、「プレイヤーキャラの挙動が少し変わる(≒装備違い)」だけでは、ゲームプレイのモチベーションが持たないんですよ。いくら東方と言ってもそれ以前に「ゲーム」として遊んでいる視点で言うと、同じような景色を同じようなストーリーで何度も追うことへのモチベーションが保てない。

だからこそ、「装備」がなくただ「キャラの違い(≒ストーリーの違い)」がある深秘録形式でやりたかったということでもある。そしてそれが獣王園で叶った。

もちろん、いちいちキャラごとにストーリーを作るというのは作者としては大変だとは思うけど、イチ東方厨としてはこれほどありがたい作りはないわけで。
最後まで心から楽しんでプレイできました。

今作で何を描きたかったのか考察

深秘録なんかは顕著だけど、今までの「東方Project」は「霊夢の異変解決物語」としての側面が強かった。
深秘録って、最初霊夢でゲームスタートして、霊夢で締めるわけだから。

でも、その構造だと霊夢そのものが「異変解決AI」になってしまう。
もちろん剛欲異聞など「霊夢が物語を解決しない」ゲームもあったわけだけども、言葉通り「異聞」であり、本筋ではない。

だからきっと今作では、整数作品であり霊夢主人公でありながら異変を解決"しない"(黒幕を霊夢が主人公として倒さない。むしろ黒幕を主人公として、霊夢を返り討ちにさせる)という「ハッピーエンド」を迎える、という話の流れにした。

んじゃないかな、と思います。

そこから昨今流行りの「問題解決の最短ルートを把握する程度の能力」であるAIを、どう人間が克服するかという話を描きたかったのかなぁ、と。

まぁ考察でしかないのでどうかはわかりませんが。

ざっくりストーリーラインの認識

だいたい合っていると思われる、僕が獣王園に対して認識したストーリーをまとめた。

①過去作品のちまたんの動きの余波で、地上(土地)が誰のものでもなくなった。(つまり自然現象)

②大量の霊が誰のものでもなくなった土地に居着くために湧いて出た(異変に見える自然現象)

③それに乗じて地上を奪うため畜生界のヤクザと動物霊も地上進出

③' という誘導を、「仲間も増えたことだし……」とヤクザ達に踏み切らせるために残無が行った。そしてヤクザたちが抗争だなんだとウダウダしている間に自然と幽霊が土地に居着く「自然現象」の時間稼ぎを行っていた。幽霊が居着けば土地争いも発生しなくなるため。

④ ヤクザたちが地上の奪い合いをするが、残無はヤクザたちを掌握しているから、地上を支配できると思っている。(ここが多くのキャラクターが想定している黒幕としての残無の動き)

④' ただ残無の思いとしては、(結果として地上が自分のモノになるだけで)つよつよで幻想郷をホンモノの地獄にするような鬼たちの手から庇護する動きをするつもりだった(本物の地獄になるくらいであれば、自分の手が入った管理された地獄にしたほうがマシと思っていた。結果的に異変の様相ではあったものの、本物の異変というか幻想郷の崩壊は食い止めようとしてた) ただ「③'」の時間稼ぎが上手く行ったため、今回は残無がコントロールした結果自然現象に収めるつもりだった。

⑤幻想郷の自然現象とはつまり、「異変は巫女が解決する」ということ。だから④までの動きを「異変」とし、残無自ら巫女にやられて「異変解決」とすることで幻想郷の平和が守られたことにしたかった。

⑤' という体で、残無は幻想郷に自分の影響力を誇示したかった。(妖怪の動力源たる「怖れ」を幻想郷に植え付けるため=自分のため。これが本来の残無の目的)(利己的にしか鬼は動かないと理解しているのは鬼である萃香であるため、今回は萃香の要所での活躍が目についた)
つまり、巫女に退治されるというやられ役を演出するところまで込みでの「地上に残無の影を残すため」の異変。

⑥「異変解決手段(≒霊夢の勝利)までコントロールされる」という「『幻想郷残無の掌の上』異変 = 獣の王が幻想郷を『園』にする異変」は「霊夢の負け ≒ 残無の掌の上から逃れる」ことで終幕。

「空想」は残無が思い描いていた「巫女に退治される」というストーリー。
「未来」は不確定なものであり、残無の掌の上ではないもの。
つまりここでは「どんな未来がやってきても、私のことを覚えていてね」というプロポーズです(?????????????????

⑦結果的に自分に似ている人間、「博麗霊夢」という幻想郷のバランサーが居ることに気づいた残無は幻想郷を「獣王園」にする必要がないと気づいたため、博麗神社で動物 ヤクザたちと宴会をすることで今回の異変?の精算とする。


プレイ後、改めて触れておきたくなった各キャラの色々

魔理沙の普通さと美しさと虚しさ

魔理沙のストーリーで「未知の魔力を感じている」というの、多分地獄に転移する魔法(≒宝玉)の魔力を感じてるってことで、間違いなく異変解決(把握)の一歩目を踏み出せてるんだよね。

「未知の魔力」という根拠がある。
騒動を観察した中の類似性から、考察もしっかりしている。

と、めちゃくちゃ愚直に黒幕に近づいて行ってるだよね。

でも、ブレる。「霊夢も言っていた」という盲信と、目の前の事象(ヤクザの出現)を結びつけてしまい、真実と思ってしまった。

それは魔理沙の自信の無さ。「勘だけどコイツが黒幕」でシバき回る巫女との違い。

この対比は、まさに魔理沙が「"普通"の魔法使い」たる所以で、異変解決の主人公として立たされるのは少し残酷だなぁ、と思わされた。

とは言え、だからこそやっぱり魔理沙は魔法使いであって。
上の自信の無さは、自省ができるということでもある。
自分の何かが間違えているという所に「立てる」という特性。それは魔法使いだからこそできなければならない必需品であって。

酔蝶華での「伊吹瓢?」に対する姿勢。本当に珍しい姿(魔理沙というキャラクターのイレギュラー)かと思っていたら、実はこっちが「素」なのかもしれない。
愚直に努力ができる、ということは過去でも結構描写されていたけど、なんとなく図書館への泥棒などもあり「ラクをしたがる」性格かと思っていた。それができない場合の代替案としての努力家かと。

でも最近の描写を見るに積み上げた思考すら崩してゼロベースで思考できる、真に学術的な魔法使いとして美しい姿勢が備わっているのではないか、と見直しました。

……しかしだからこそ今回の異変のような場合、真実に一生たどり着けない。
論理をたどるとはつまり答えへの直通運転だから。
「ヤクザの手下に宝玉(罠)を仕掛けていた」→「ヤクザ問題を解決させないようにする立場」→「ヤクザの同士討ちからの漁夫の利を狙ってるな」……で、論理が止まる。
万一全てを解決するためにヤクザを全員たおして、残無を倒しても、地上を狙う鬼畜生の侵略を止められない。「悪人たちのセーフティネット」たる残無を倒すことこそが本当の異変、幻想郷の危機につながるから。

つまり論理で解決する魔理沙には、今回の異変は「どれだけ力を持っていたとしても」解決できない。萃香が語っている通りまさに「残無の掌の上」なわけだから。まぁそれが残無の「虚無を操る程度の能力」の影響なのかもしれないけど。
そういう虚しさがあるよなぁ、という魔理沙の動き(ストーリー)への感想。

omakeテキスト

言うまでもありませんが、僕の発言のおまけという意味ではなく、ZUNさんが書いた「omake.txt」の内容について触れていくところです。

「AI生成がやっていることは、効率化の延長線上に存在する一つの答え」
「突如、AIが爆発し始めた昨年ごろ、ひねくれ者の僕は
 『AIが世間を席巻するのならば、相対的に自作の価値が高まる』
 と思い立って、とにかく作業量の多い作品を作ろうとしたのが今作品です。」
「AIの象徴する、完全性、無機質性、結果論に対し、不完全性、有機質性、
過程の重要性とは何か、それは簡単に言うと生き物である、と言う事です。
 人間がAIにかまけているうちに、獣たちの方が精神的に豊かで生を実感
できる世界を築いている、そんな幻想が詰まったのが、今作品のテーマです。」

一部中略、獣王園 omakeテキスト

「生き物である」ことは「霊夢が敗北する」ということ……?
異変解決AIである霊夢の「敗北」はAIからの脱却?

このあたり深く考え語っていきたいが、続きは後日予定。



他にも音楽についてとかも語っていきたいが……既に信じられないような文章量(4万文字近く)になっているので、どうするかはいずれ考える感じで


音楽について

所感

あのさぁ、毎回思うんだけど、なんでこんな神曲しか作れないんだ? さっぱりわからん。

とりあえず一番好きだったのは世界は可愛く出来ているとタイニーシャングリラです。(一番とは。 ……トップタイということで)

世界は可愛く出来ているは、体験版で聞いた最初のピアノが耳に入った直後に直後にボロボロ泣いて「なんでこんな神曲作れるんだよぉ~~~~(泣)」となって、タイニーシャングリラも最初のちょっぴり不穏でふわふわしたところからピアノへのスピード感の落差で「なんでこんな神曲作れるんだよぉ~~~~(泣)」となった。し、数日ぶりに聞いてもそのスピード感、魂を曲に引っ張られる感じがたまらなく涙を流してしまった。

タイニーシャングリラ、「対戦曲」としてほんとよい。繰り返しになるけど、スピード感の落差が本当に対戦にあう。じわりじわりと距離を詰めて、戦闘射程圏内に入った! みたいな感じが。ピアノのメロディがかっこいいんだよねぇ。

ZUNペットならぬZUNニッコ(二胡)、こういう中華なキャラじゃないと聞けなさそうなのであまり聞く機会がなさそうで残念だ。
と、なると、逆に、美鈴を引っ張り出してきて上海紅茶館をCDでアレンジのりアレンジする説……!?!?!?!?!?!!??!?!?(錯乱)

一方の世界は可愛く出来ているは、まさに「かわいい」曲で、跳ねるようなピアノが東方世界の華やかさ、そして霊夢が捉える幻想郷像をあらわしているようで、泣けちゃうんですよね。
過去の二次創作の一部共通認識的な「フランちゃん垂涎の霊夢」から、茨歌仙などを挟んだ霊夢の変遷がこの一曲に詰まっているような可愛らしさ。
そしてまさになんやかんや言って「こういう幻想郷」が好きで、異変解決をしている、という意志も感じられる。


ここから各曲について思うことを語っていくだけのやつです。
超絶お気に入りの曲には☆を。好きかもな曲には◯をつけてます。

獣の知性

ただのタイトル曲だというのに、2分くらいからの盛り上がりがアツすぎる。
東方厨はこのいつものフレーズを畳み掛けられるとそれだけで熱くなるわけで。

タイトルとして無難でありつつも、しっかり東方の始まりを思わせる良い曲。

会話曲1

花映塚のような、全体的に神主らしくない静かめな曲を予感させる会話曲。……という先入観があったからこそ、次の曲でボロ泣きしてしまった。

世界は可愛く出来ている ☆

なんというか、春色小径を想像してたんですよね。静かにドラムから始まり、割と淡々としたメロディがずっと続いて、曲の後半にむけて、どんどんどんどん盛り上がっていくような曲。

と、思ったら、まさかの序盤からめちゃくちゃかわいいピアノがにゃんにゃかにゃんにゃかにゃかにゃかと鳴り始めて、良い意味での裏切り。
その温度差に脳がついていけず、感情が限界突破。泣いてしまいました。

大吉キトゥン、妖怪フックオンとなんとなく猫っぽい曲が続いたせいか、なんとかくこの曲にも猫っぽさ感じませんかね。結構騒がしい感じとか。2分40秒くらいのは楽器もあってほんとミケみを感じる。

「霊夢のテーマ」と言われて、曲としてはちょっとしっくり来てませんが、それでも「世界は可愛く出来ている」というタイトルの霊夢感、そしてそのタイトルでこの曲っていうのには納得感があります。

で、まぁ、神主の曲の良さって、「良いフレーズをこすり続ける」ところにありまして。この曲でいうと、最初のピアノのフレーズがやはり気持ちいわけですが、その気持ち良いところを一生コスり続ける神主の手腕が味わえますね。

で、曲の感想ではなくタイトルの話になりますが、まさに「霊夢」でめちゃくちゃたまらんです。
何をもって霊夢と取るかですが、バレットフィリアの魔理沙曲との比較が個人的にはわかりやすく対照的であり、キャラクターの違いが浮き彫りになった結果「これが霊夢」と感じるに至ります。

魔理沙の曲は、そう、解釈で分かれるところはあるかもしれませんが「ワクワクする見慣れた幻想郷」です。
この「ワクワクする見慣れた幻想郷」と「世界は可愛く出来ている」は二人のキャラクター性をこれでもかと示しています。

「見慣れた幻想郷にワクワクできる」というのは、幻想郷で発生する何か(主に異変)が、興味の対象として機能している、ということです。「何か面白いことがあるかもしれないぞ」という気持ちは自分以上の何かに対して芽生える気持ちです。
一方で「可愛く出来ている」というのは、明らかに自分より下の何かに対して芽生える気持ちです。興味の対象として探るものに「かわいい」は生まれません。つまり「異変解決(が発生する幻想郷=世界)」にたいして「かわいい」と「思えてしまう」のが霊夢なんですよね。

このキャラクターの差。
挑戦に値する場であるところの幻想郷と、愛でるべき対象である幻想郷。
その「幻想郷」への思い、接し方の違いが、そのままそれぞれの曲のタイトルとして表れているわけです。
という、タイトルから感じた霊夢と魔理沙の幻想郷に対する姿勢の違いから解るキャラクターの違いの話でした。

で、ちょっぴり曲の話に戻ると、まだ獣王園が出ていないタイミングでは「ワクワクする見慣れた幻想郷」というタイトルに対し「魔理沙らしいなぁ」と思っていましたし、テーマソングとしても素晴らしいものでした。

そして無意識下で「魔理沙に素晴らしい魔理沙らしいテーマソングが与えられたのだから、霊夢の新しいテーマソングも素晴らしいものだろうな」と寄せた期待をさいしょのピアノの数音で乗り越えたところも最高ポイントのひとつだったのかもしれません。

と、Music Roomのコメントを見て……
「このゲームの雰囲気を決定する曲」と、いうのは、含みがあるように感じます。
前述の通り、霊夢の異変解決というか幻想郷に対する姿勢でありながら、残無に関しても「可愛く出来ている幻想郷」を焦土にさせないために掌の上で踊らせているのもあり、そういう意味で残無のテーマでもあるのかも。

魔獣スクランブル

「世界は可愛く出来ている」をかなり熱く語ったわけですが、この曲は魔理沙のテーマ感はあまり感じないです。

「調伏すべき畜生的な立場の敵に対しての曲」な感じ。

鬼は悠久の山に

美天ちゃんストーリーのところで書きましたが、早苗さんの新しいテーマ、ちゃんと聞きたかったよね。

タイニーシャングリラ ☆

良すぎる。とにかくイントロから二胡の音色が入る当たりまでの流れが最高過ぎる。
単純に曲としてもう非の打ち所がない。

イントロのじわじわ戦闘感に関しては最初に書いたので、ピアノが入ってからのところについて語ります。

てーん てれれーてれ てーてー てーてー♪

の「てー↑てー ↑てー↑てー」の音の上がり方、本当に狂おしいほど好き。

最初の流れからの開放感、テンションの上がり方が異常。これが神主だ!

これ、普通ならというか、僕の中で想定してた音の流れとしては1:20秒からの同じフレーズだったんですよね。
「てー ↑てー→ てー↑てー→」
というやつ。
いや文字で書く伝わりづらさがヤバイ。聞けば解ります。

それこそ1:20秒くらい、曲としてめちゃあつい時に駆け上がるように音を上げていくってのは解る。
んですが、それを最初に持ってきて心を一気に掴む感じ、本当に神主ならでは。

あとは35秒くらいからのピアノも良い。
タラララん タラララん
と刻んでからの
45秒からの
たらららたらららたらららたららら
になるところめちゃよくないっすか!!!!!!!!!!!!??????

美しい曲。
あまり今までの神主の曲には抱いたことがない「美しい曲」という感想。美麗といったほうがニュアンス正しい感じ。
二胡のパワーがすごい。
んだけど、やっぱりその根っこにはZUNさんお得意のピアノが流れてるんだよなぁ~。最高。

勇敢で有閑な妖獣 ◯

けっこうすき。
魔獣スクランブルより、曲の可愛らしさに魔理沙っぽい感じある。

しっかりZUNペットが響いているのが良い。4ボス感ある。
基本力強く可愛らしいのに、1:53からの突然大人っぽくなる展開もとても良い。

吸血怪獣チュパカブラ

メロディがエニグマティクドールっぽいよね。
エニグマティクドールにはなんとなく「呪い」を感じるわけですが、こっちは怪獣感ある。

「チュパカブラをイメージして曲を作りました」っていうコメント、イメージできるんかいというツッコミがある。
イントロや全編通したギターのおどろおどろしさとは対称的に可愛さもあるんだよね。



他の曲などなどはおいおいゴリゴリ語っていきたいんだけども。だけども、ちょっとほんとに追加数万文字追加しちゃいそう。いったん保留。とりあえず上記2曲は人気投票にブチこむぞい! って感じで。

妄言

「考察」と言うには烏滸がましいやつ。原作に書いてないことを読んで、根拠のないことを喋る、(めちゃくちゃ良く言えば)ある種の二次創作。

・藍しゃまの出演は、(地獄とのつながりのある獣であるということももちろんあるけど)「力を持つものの虚しさ」を間接的に表現しているのではないだろうか。
何百回も言われている通り、「式神はコンピュータ」。命令がなければ何もできないともとれる。逆に言うならば命令は忠実にこなす。AIの最も基礎的な動作原理。今作の「異変調査頼むわ!」というゆかりんのガバガバ命令に対して答えるというのは非常に昨今のAIらしい優秀さはある。

藍しゃま(式神)が「コンピュータのようなもの」と名言されていて、その役割が強調されているから代表例として出したけど、過去作品のボス(力を持つもの)の側近はすべて、それと同じような感じ。
ボス側の立場にたてば「プログラム(異変)の実行のために動いてくれる便利な式神」。「霊夢」というバグ潰しを手伝ってくれるウイルス対策ソフトである側面が強い。

そう考えると、思い通り動きすぎた結果で残無様が虚無を抱えたように、全てのボスは霊夢に退治されない限り本質的に「結果に即時アクセスできる」という虚無を抱えるわけで。

霊夢という予想外のバグにプログラム(異変)をダメにされたことが自由でありプログラムにのっとったゲームキャラクターの「救い」なのかもしれないですね。
もちろん、その「救い」までがプログラムではあるので、本当は何からも開放はされていませんが……それでも少なくとも異変を完遂しようとしているだけの存在よりも、未来の可能性は広がっている。

・今作、なぜストーリーが難しいかって、「何もストーリーがないから」なんですよね。厳密に言うと「ストーリーが無いというストーリー」と言うか。「各々の動き」があるだけ。「霊夢が何もしないということをする」ストーリー。
元凶とおもわしきキャラが「地獄の勢力が地上で土地の奪い合いをする」という異変(というか問題というか)が発生するはずだったのを「ヤクザを使って自分が管理できる範囲に収める」という異変の被害を最小限に押さえるムーブをしようとしていたわけで。そもそもが「黒幕が異変を起こす」ストーリーではなく「異変を起こさない」ように動こうとしているのがスタート地点。
omakeテキストにある通り、残夢は地獄のバランサーでありつつ、幻想郷が好きだから。
でも、霊夢と出会って霊夢に幻想郷を任せても良いという思いに至ったから、「異変」を止めた。
代わりに妖怪の本分としての怖れの回収。各人に影を残すという目的に変わったけど、それすら巫女の「首謀者を倒さない」という手によって行えなかった。
つまり、何もしていない。霊夢からすれば「何もしないという異変解決」を行ったという話。



一旦ここまで。語りたいことが尽きるまで(あとは飽きるまで)内容は更新予定。

【その他何処かに組み込みたい独り言】

・剛欲異聞やバレットフィリアという「霊夢主人公」じゃない話が続いていたから、その反動で霊夢主人公というか「幻想郷においての異変解決の巫女」の異質さ……異常さが浮き彫りにする作品にしたかったのでは、という気がする。他作品だとそれこそ魔理沙とかでも「同じ敵」と戦うから異変解決ニアピンまで行けるけど、獣王園という特殊な環境ではほどとおいわけで。もちろん行動原理が実は全く異なるというキャラクター性の示唆でもあり、「可能性のありそうな違う方向に向かわせる」ことで、「それは異変の解決に繋がらない」とプレイヤーに伝える役目でもあるんだけどさ。

・あまりにも神社を宴会場として使われ放題すぎるので、霊夢vsらんしゃまの「紫のやつは元気にしてる?」が「おまえ(紫)ほんともう少し管理しろよ」という皮肉に聞こえる。まぁこれに関しては純粋に会って無くて様子を伺っている説や、「(対戦相手である藍しゃまが弱いから)飼い主、調教サボってんじゃねーよ」の煽り説もある。

・チュパカブラの影響力の強さから「強い」のであれば、シーサーに関しては普通に現実世界の信仰(というほどでもないけど、それでもよっぽど浸透している)があるから割りと強い気がする。
実際あうんちゃんの居るところに繁栄ありみたいな描かれ方を各種漫画でされている感ある。戦闘面はイマイチではあるけど、守護神としてのスペックはとてつもない。

・ゲームバランスのことを少し触れると、アビリティカード的なものを回収するのはキャラバランスの平坦化のためな気はする。物語上あまり意味はない気もするけど(ちまたんが関連した異変の余波とはとれるが)、たとえばあうんちゃんが補助火力なしに先に進んだらそれこそ地獄だから、それの解消の一助になっている気もする。が、それならそもそも「ショットの威力を上げろ」という話はあるが。
まぁ、でも、ゲームとして「先に進むと強くなる」というプレイ動機は生めてる……かなぁ。

・ところでマニュアルに戦闘後2枚からランダムでアビリティカードの入手みたいな話あったけど、多分固定だよなぁ。

・現在連載中の漫画、(僕は楽しく読めてはいるけど)批判の声を結構見かけていて、その批判も「このゲームのような形式なのであれば」出てこないだろうなぁという気持ちが湧いてる。
ゲームもまぁそうだけど、ゲームではなく「東方Project」を味わう気持ちでプレイするように、漫画も漫画を読むというよりは「東方Project」を味わう気持ちじゃないと批判もあるだろうなぁ、の気持ち。
もちろんこれは「東方Project」という「作品群」の味だとは思うしそれを楽しめる人が東方にハマるんだろうなぁという思いもあるけど、それはそれとして「ゲーム(漫画)のストーリー単体での評価」としては「遠回り」であり、即物的なエンタメ性は低いという評価にもなる。
んで、「自力で解答にたどり着く速度」を「ゲーム」という形式であれば自己でコントロールできるわけだけど、「漫画」という形式だとそれすら難しいので、批判も多い、と。

・今作品、たぶん過去一でルナクリアのハードルが低い。強キャラ(で敵にちやりがいなければ)性能ゴリ押しだけで勝てる。魔理沙初見ルナで十分クリアできるレベルで、ルナほぼ未クリアの僕のようなにわかシューターでも「ルナクリアしたことあるぜw」とドヤれる良作(陰キャ)
それはそれとして、ノーミスクリアは普通に事故るので取得できません!!!! キレそ~!!!!

・ちょいちょい「昔は地獄で尤魔ちゃんとダブルなヘッドでした。地獄卍最✞強卍」みたいなやつみかけるけど、個人的にはヴィンランドサガのトールズとかそういう感じの「地獄という戦わざるを得ない環境であるから戦ってはいたけど、ブイブイ言わせていたというのとは少し違う」感じの心境かと思っています。
イデオロギーに嫌気が刺したという言葉からも分かる通り、「真人間になるぞー!」という感じよりは「この地獄での奪い合い、殺し合いの螺旋から逃れたい」と思っていた、というか。
……殺し合いの螺旋という言葉がナチュラルに出てきたけど、バガボンドの宍戸梅軒的な感じかも。
と言ってもあちらは結構戦闘狂的な部分もあるけども。家族のようなものを得て、指を失い、それでやっと殺し合いの螺旋から降りたように、藍しゃまもゆかりんの「式となる」という手段を用いて、家族のようなものを得つつむき出しの牙を失い、殺し合いの螺旋から降りたのかも。

・地獄転移の宝玉、なんか既視感あるなぁと思ったら華仙ちゃんの腕だ。霊夢が地獄に移送されたやつ。
地獄転移の技術、地味に華仙ちゃんの腕が初出なんだよなぁ。
鬼である以上華仙と残無は間違いなく知り合いで、華仙から地獄転移の魔法?を教わった?(もちろん異変前にという意味ではなく、はるか昔地獄で鬼の四天王と呼ばれていた時代のはなし) それとも鬼の力があれば案外造作もないことなのか?
あるいは鬼が作れるマジックアイテム的なものなのかも。ナズの宝玉を探すお宝センサーが残夢の下の石に反応したように、「ワープ」能力を持つマジックアイテム作成はある意味鬼の十八番? 残夢の尻の下の岩は、絶賛ワープの魔力を込めている最中の「ただの岩」であり、それを磨いていくと美天たちが持っていた「移送の罠」になるのかも。
あるいはもう一歩引いてみると、「地獄を構成する地形(地質?)そのものがそういう物質である」とも考えられるか?
地獄は無限の広さなのではなく、ある一定の範囲で特定の場所に戻される地形に囲まれている……とゲーム脳だから考えることもできる。
それが氷山の一角のように表層化したのが「残夢の尻の下の岩」なのかもしれない。そして地獄の「地形」をえぐり取ることができるのが「鬼」という考え方。

・下手すりゃ幻想郷が地獄・焦土と化す異変?だったわけだけど、ゆかりんが動かなかったのは霊夢と萃香と残無でまぁどうにかするでしょ、くらいの感じなんかな。
藍しゃまの報告の結果「自然現象と報告するということは、『何も起きていない』と思わせるために残無がもう動いてる」みたいな。
地霊殿のキャラ設定テキストでも「地底とは余り干渉したがらない」とあるし。
あと萃香と友人ということを考えると、残夢様とも友人である可能性も高く、両方と普通に会話してる(萃香からも残無からも「(ちまたんの諸々の余波で)めんどくせぇ事になってる」くらいの雑談はしてるかも)説はある?
いやでも残無様は地獄から出てないからそもそも会う機会がない? と言ってもスキマ(を実質どこでもドアだと思っているわけだけど)があるから距離なんかはあってないようなものだし、なんか変なことが起きているってなったら、(すでに知り合いなのであれば)関連してそうな大物にちょっと話を聞くくらいはしてそうなんだけどね。
その上で「自分が動くべきかどうか」という判断は地霊殿での霊夢であったり、今作の藍しゃまであったり、影響の小さい人を動かした上で判断するということ?

ほかにも色々書きたいことはあるけど、一旦公開。

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