【朗報】灼熱カバディ、あの名作スラムダンクを超える。【灼熱】

というわけで、タイトルに「スラムダンクよりおもろいとかありえないやろw」と騙されてしまったみなさん! クリックしてしまったついでに、騙されたと思って読んでみませんか灼熱カバディ。

とりあえず7話まで読んでいただいて、何かひっかかるものがあれば15話まで、欲を言えばまずは289話まで読んで頂いて……。


最新話まで読んで1ミリも面白くなかったら「こいつに騙された!!! 詐欺師! 人類の敵!」とこの記事のコメント欄でボコボコに殴っても全く構いませんので。
その際は「なぜ面白くなかったか」を書いていただければ読んでいて楽しいですしそれを書かないと騙されたという主張に納得しないので、ぜひ「ちゃんとした」コメントをお寄せ下さい!



現状の僕の灼熱カバディに対する評価を言うなら、シーンにより一長一短あるけど、全体的には「めちゃくちゃ好きなスラムダンクに余裕で並ぶ」漫画です。
(スラムダンクも)大好きです。今度は嘘じゃないっす。

ただ、それでも、灼熱カバディがそれと同じくらいに大好きな漫画という話!


灼熱カバディの作者さんはもともとバスケ漫画を書きたいと思っていたそうですが、「スラムダンクを超えられるか?」を編集さんに問われてカバディ漫画に舵を切った経緯があります。
つまり、作者さんがそれほどのスラムダンクファンであるがゆえに、それを意識した展開もあり、スラムダンクを読んでいると「あそこへの回答か~!!!!!!」となれるため、一粒で二度美味しいですよ!

布教おわり。

それでは良き灼熱カバディライフを!
今なら冒頭に貼った「裏サンデー」に加えて「マンガワン」でも全話無料で読めるよ!

アプリをインストールして、トップ絵からでも今なら飛べるし、トップ絵にない場合は下にある「連載」→「火」にあります。








というわけで、以下289話(最新話)含む灼熱カバディのネタバレあり感想。
こんなもの読む前に、本編が無料なので、まずは全話読もうね♡

その後で、「アチー! 灼熱!!!」となった熱を共有したいので、本編読後を強く推奨。っていうか本編読めばもう読まなくて良いよ。




というわけでネタバレゾーンです。

既に旧Twitterでは散々バレてますが、熱が収まらないので語ります。

このツイート。
リプ含めてちょっぴり語っています。

ここから漏れた「語りたいところ」を語る。




①不破さんもカバディをアイしていてよかったね!

「スポーツと言うモノが大嫌い」
なーんて言ってたヨイゴシがスポーツを全力で楽しんでいるように……

「カバディは使命」
そんなことを言っていた不破さんが、最後の最後には笑顔で「カバディ」とアイをつぶやき、チームに笑顔を振りまくの、「結局みんなスポーツ・カバディを楽しんでるじゃん!」となれるため大変に熱い。

「心から楽しむ人は強い」というの、割と灼熱カバディで一貫して描かれてきている芯のひとつですが、きっと不破さんはこれを経験してより強くなるだろうし(まだ強くなるの!?)、宵越もまた然りだと思います。

彼らが「楽しんでいる」ことに自覚的になれたことが、この試合の一番の収穫だったんじゃないでしょうか。


ちなみに、僕が宇宙一好きな漫画に「エアマスター」という作品があるんですが、そこにこんなセリフがあります。

この世界は基本的にはくだらないさ
そしておまえの人生がもし最悪になったとしても、おまえの場合は"エアマスターだ!"という誇りを持って……
生きていけばいい。
弱いおまえならなおさらだ

そしたらな…。

楽しいぞ

エアマスター27巻212話

これ、不破さんのことを言っているような気がするんですよね。

この「弱い」というのは肉体的にではなく、「脅威に負けそうになる」心のことを言っているわけですが。

宵越にタックルを決めた時に「優勝(旗)」が視野に入るわけですが、それでも宵越にカウンターを喰らい「それをひっくり返される」という流れを経て、逃げ帰る宵越のカカトをつかめない「絶望」。


言葉に出すことでしか不安を払拭できず、「頂点は星海だ!」と叫ぶわけですけど、宵越に逆転を許すわけですよね。

ちなみに言葉を尽くさず、ただ「やるべきこと」を黙々とやり続けるような不破さんだからこそ、この叫びは願い以外の何者でもないのが良い。


「おまえの場合は『みんなが支えてくれる、星海のエースだ!』という誇りを持ってキャントすればいい。
 弱いおまえならなおさらだ。

 そしたらな、(カバディは)楽しいぞ」

というフカミチのセリフが聞こえてくるようでした。

そして不破さんも、きっとそんな思いを自分の中に感じ取ったがゆえに、カバディの楽しさに気付き、笑顔になったのでしょう。

222話、英峰vs星海において、絞首台の最上段で待つような孤独を抱えていた不破さんの「救い」があったって話ですよね。


②不撓不屈の能京

似たような部分の感想をツイッターにも書きましたが、「仲間やスポーツが嫌いな『不倒』の宵越」が、能京の仲間とともに"不破"さんを破って、ぶっ倒れてガッツポーズするの、あまりにも「灼熱」カバディらしい宵越の勝利シーン。

能京のメンバー全員が「主人公」になる話がありましたが、それでもやっぱり灼熱カバディという物語の主人公が宵越竜哉で、能京が主チームで良かったなぁという万感の思いがありますよね。


スラムダンクが(バスケというスポーツの制約もあるけど)「ボール(得点)という祈りをパスというカタチで託す」終わりだったのに対して、それは「攻撃」で終わらせて「チーム」として「全員でボスに言葉通り立ち向かう」という構図が、「カバディ」じゃなければ、「不撓不屈の能京」でなければ、成り立たないよなぁ。



③奏和戦が宇宙一面白い漫画

灼熱カバディで一番好きなバトル発表ドラゴン「奏和戦」

別に最新話を腐す気はないですが、奏和戦を読んでいるとき「宇宙1おもろい漫画」と思っていました。(最新話では「銀河1おもしろい漫画をありがとう」くらいの感じ)、あまりにも宇宙一面白すぎるだろ……と思っていた。

167、168話とかいう「こんなにおもしろい漫画、読めちゃっていいんすか?」からの176話、177話というコンボな。
宇宙一面白い以外の感想わかねーだろここ。

メガネ君、引退が伸びたな、この天才のおかげで

SLAM DUNK 21巻 185話

という桜木花道のセリフがありますが、これもまたカバディでのオマージュにつながっていると思っていて。

井浦先輩というメガネ君、(灼熱カバディの中では)凡人だけど「必死な自力」だけで引退を伸ばしたわけですよね。


そして177話の「お前は、奏和の誇りだ」で泣かない人類いねーだろ。

ここも同じくSLAM DUNKにおける陵南との戦いへの対となっている展開だと思っていまして。


勝利に涙するゴリ(キャプテン)を気に掛ける後輩(桜木)という展開は、「SLAM DUNK」という物語の主人公と主人公以外という力関係だからこそ「こう」なったと思います。

でも、灼熱カバディの場合、奏和は脇役(主人公とそのチームではない、程度の意味合い)。

そんな脇役の中の主役(高谷)が「エースたる自覚とプライド」を持って敗北を宣言し、「ちゃんとしたキャプテンがちゃんとキャプテンをやって、キャプテンではないエースがチームのために泣く」というのは点数が明確な「バスケ」ではできないこと。


なによりSLAM DUNKって電子化されてないんですけど、(ソースはみつからないですが)理由は「電子化による1ページずつしか見られない制限で、見開きの魅力が落ちる」というもっともらしいものです。

なんですけど、逆に奏和の「奏和の誇りだ」のシーンは、電子化による表現の「ページをめくる驚き」を活かしたことにより、作中屈指の名シーンになっているように思います。

僕が記事冒頭で「一長一短」と言ったのはこういうところで、「見開きとしての魅力」はたしかに間違いなく紙のコミックにあるものですが、「電子書籍としての魅力」を描くという挑戦と、その魅力を正しく引き出した戦いであるという完成度。これが読んだ時に「宇宙一面白い漫画」と感じた一因です。

というわけで、もともと練習試合などでの因縁も強く、過程も落ちも最高な奏和戦が僕は一番好きです。

……という前置きの上で、これもまた今回の289話につながってくるわけですが、奏和戦は自我丸出しの宵越が「部長がやる」と「攻撃」に関しては託すに値するという敬意があったわけですけど、289話を含めて星海戦は「チーム戦である防御」を通じて、チーム(能京)への敬意が見えるのが、「主人公の成長」の表現として完璧に収まっている美しさがあるんですよね。


というわけで語りたいことはだいたい語ったのでこのへんで終わり。


灼熱カバディ、神漫画なので本当に読んでほしいですね。

ワイはリアルタイムで追っていて、20話くらいで「えっ、これ全国決勝とかじゃなくて、練習試合? マジ? これ以上面白く書くの無理やろこんなんw」と思っていたら、延々と熱くて気が狂いました。
みなさんも(ここまで読んだということは既に気が狂っている可能性が高いですが)万が一未読であれば、そうそうに熱で脳がやられて下さい(懇願)



ちなみに以下余談ですが、僕が他に好きな漫画をまとめてる記事のリンクです。

完全に灼熱カバディを書き忘れていたり、2022年以降に読んだ漫画で面白かったものを追記してなかったりと手入れし忘れ記事となっていますが、気が向いたらどうぞ。



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