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リーダーの試験本。

元々はハロルド・ジェニーンの著書であり、柳井正さんの解説本である「プロフェッショナルマネージャーノート」

ユニクロ柳井さんが人生最高のバイブルだとおっしゃっていて、ボロボロになるまで読まれたという伝説的な経営の本。

元の本が書店に無かったのもありますが、柳井さんの解説も読みたかったのでこちらを購入しました。

柳井さんが経営者とは何かを聞かれた時に、必ずと言っていいほど答えていらっしゃる回答「経営者とは実績をもたらす人間のことである。」はここからきているんですね。

とにかく読めば読むほど背筋が伸びるし、それを実践できているのかと、胸をグサリグサリと刺されます。

「見せかけの事実か、揺らぎのない事実か。」
という「ケベックの杉」の失敗談も、「大きな経営判断のときにそんな分かりきった間違いをする?」と思いがちだけれど、どんなに優秀な人が集まっていたとしても、どんなに慎重に分析を重ねて決断したとしても、ミスとか失敗ってそういう根本的な見落としで起こるもんだよなぁと。後から考えたら、また外野から見たら、「何でそんなこと分からなかったんだろう」ということが沢山起こる。

とにかく根源的な金言が満載で、経験なしに読めば「何て当たり前のこと」と思うかもしれないけど、経験を積んだ人になればなるほど、この言葉が身につまされるんだと思う。だから一番経験を積んだ柳井さんが一番刺さる本なんだなぁと。

つまりこれを読んで、心に深く刺さるほど、沢山の経験をしてきたことになる。そういう意味では何かリーダーの試験みたいな本だなぁ。

以下、心に刺さったところ。

「たいていの人は失敗の意味を考える以上の時間をかけて成功の意味を考えようとはしない。その結果、謙虚な人たちが前進するのをやめ、いい気分で日向ぼっこを始めてしまう。」

「成功は失敗よりずっと扱いにくいものだ。」

「お前は追従者のへつらいや称賛を適当な距離を置いて眺めることができるか?
会社でのお前の地位の快適さを、お前が直面させられている不快かもしれない現実的な問題のために放棄することができるか?
お前はエゴチスムウィルスに対して自分を守ることができるか?
そしてお前は成功を上手に扱うことができるか?」

「企業家精神とは、他人が気づかない何かを自分だけが知り得るということ。」

「リーダーシップ、人を導く能力というものは、教えられて覚えるものではなく、自分が生きて仕事をした結果として育まれる。」

「言葉は言葉。説明は説明。約束は約束。
しかし、実績は実在であり、実在こそが実績なのだ。これこそが不易の大原則なのだ。」

「実績のみが君の自信、能力、そして勇気の最良の尺度だ。実績のみが成長する自由を君に与えてくれる。他のことはどうでもいい。マネージャーとは実績をもたらす人間なのだ。他人や自分にどんな言い訳をしようが、この事実は変わらない。君が立派な実績を挙げたら、全て忘れ去られた時でも世界はそれを覚えている。何より君自身もその実績を覚えている。」

#ハロルドジェニーン
#柳井正
#プロフェッショナルマネージャーノート

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