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上位入賞リストで見る童話ビショップの変遷【エボルヴ】

こんにちは。ヒカソです。今回は第3弾「フレイム・オブ・レーヴァテイン」から登場した童話ビショップというアーキタイプのリスト変遷を見ていきます。自由研究みたいなものだと思って気軽に読んでいただければと思います。

注意事項

※全ての入賞リストをまとめているわけではありません。
※CSやGPなどの大型大会に限定しております。

12/16 第3弾発売

サービス開始初期から異常な強さを誇っていたドラゴンの「神龍」が制限され、環境はウマ一色になることが予想されていました。そんな中、最強デッキウマ娘を倒すために「童話ビショップ」というデッキは誕生しました。

12/17 ナツメCS ベスト8

「ハンプティダンプティ」を採用することで、ダスカウオッカに対する回答を手に入れました。カードリスト公開時点では手札全捨てというデメリットとイラストから見向きもされていなかったカードが採用されていることから、「卵入り童話ビショップ」の注目度は高まりました。しかし、この時点では「ハンプティダンプティ」の採用に懐疑的な意見も多くありました。

12/29 最古のnote公開

バハムートは自由枠だそうです

私が調べた限りで最古の童話ビショップnoteです。このnoteを読んで初めて卵ビショップを知った方も多いのではないでしょうか。「聖なる願い」や「その背中を越えて」を採用し、卵進化のデメリットを最小限に抑えています。また、トップドローへの期待値を高めるために「メジロマックイーン」が採用されています。

1/8 まあのエボルヴCS 優勝

「ホワイトスワン・オデット」や「ダークオファリング」が採用されており、長期戦にも耐えうるリストになっています。序盤にバーンダメージを飛ばせる「暗黒の御使い」が採用されていることも印象的です。また、「夢想の白兎」はアリス進化ターンの隙を埋めれる点が評価され、後の環境でもたまに使われます。

2/4~5 GP大阪 ベスト8

3弾発売から1ヶ月半後のGPは圧倒的なウマ環境でした。ウマ娘の使用率は驚異の38.9%です。一強環境と言って差し支えないでしょう。ウマ娘に次いで使用率が高かったのがビショップで14.1%です。明確なトップシェアを誇るウマ娘に大して有利であることが評価された結果でしょう。しかし、当時のカードパワーではウマ娘の猛攻を止められず、TOP8のうち7人がウマ娘という結果になりました。唯一TOP8に残ったのが上記のリストです。今では珍しい「メジロドーベル」や「破邪の光」が採用されています。当時の環境をあまり知らないので推測にはなりますが、「ライスシャワー」へのメタ的な意味合いがあると思われます。

2/18~19 JCS ベスト8

BO3で開催されたJCSはGP大阪と同様に圧倒的なウマ環境でした。ウマ娘を採用していない人はほとんどいませんでした。しかし、セカンドデッキは多彩でディスカドラゴン、ヒーローロイヤル、童話エルフなど様々なデッキが活躍しました。童話ビショップもセカンドデッキとして使われていた印象ですが、TOP8に残ったのは1人だけでした。構築としてはオデット3枚採用が印象的です。また、「白翼への祈り」や「エンジェルスナイプ」など後の環境で使われるカードが採用されているのは流石JCSといったところです。プレイヤーのレベルの高さが垣間見えます。

2/24 第4弾発売

第4弾「天星神話」で童話ビショップは最強のお供である「アンドロメダ」を手に入れます。このカードの登場によって盤面を一掃しながら盤面形成を行うことが可能になりました。そして、メタる側からメタられる側になったこの環境では、「童話ビショップ」というデッキがより一層考察されることになります。

2/26 ゲームアーク丸亀CS 優勝

4弾開始直後、童話ビショップは圧倒的なシェアを誇っており、各地のCSで多く入賞しました。上記の構築のようにミラーで差がつきやすいオデットやダークオファリングを多めに採用した構築が目立ちました。しかし、意外にも優勝報告は多くありません。この原因は2つ考えられます。一つは童話ビショップというデッキが持つ不安定性です。使ったことのある人なら誰もが頷く理由かと思います。もう一つは童話ビショップが苦手とする回復系デッキの台頭です。具体的にはランプドラゴンとコントロール(ヘクター)ナイトメアです。童話ビショップは打点が無限に出続けるデッキではありません。卵の進化先も童話カウンターの数も有限です。そのため、ランプドラゴンの「水龍神の巫女」、コントロールナイトメアの「パンクデビル・デモニア」などの回復カードが非常に苦手です。また、共通して採用されている「イスラーフィール」の対処が極めて厳しく、「イスラーフィール」1枚に20点出されて負けることすらあります。
これらのデッキと同時に不利対面のコンボエルフも環境に台頭したため、環境での立ち位置はますます悪くなり、使用者は減っていきました。

3/21 Gプロ黒崎CS 優勝

新弾発売から数週間が経ち、環境はウマ娘に収束しつつありました。
その環境の変化からか「アメジストレオ」や「白翼への祈り」を採用した前寄せの構築が増えていきます。「アンドロメダ」の登場により、1コストフォロワーや疾走を多く採用したアグロデッキとしての童話ビショップが完成したのです。上記の構築はまさにアグロデッキで序盤の盤面形成への意識が非常に高いリストとなっています。オデットが不採用となっているのも環境の変化を感じさせます。

4/8 ビデオ100徳島藍住点/flat-工房 秋葉原店CS 優勝

全く同じ構築で同日に2店舗のCSで優勝したこの構築は大きな話題を呼びました。優勝者が2人とも有名強者ということもあり、童話ビショップは再評価路線に突入しました。この構築の特徴は何と言っても「エンジェルスナイプ」と「鉄槌の僧侶」のフル採用です。この構築から童話ビショップの盤面デッキとしての一面が認知されるようになりました。また、「卵の大爆発」不採用の構築もこの時期に増えてきました。

4/28 第5弾発売

第5弾「永劫なる絶傑」では、「神弓の座天使・リリエル」の登場により、一時は存続が危ぶまれていました。しかし、「アンドロメダ」を回収できる「爆砕の傭兵・フィーナ」や最強カード「悪魔のエピタフ」の登場により、さらなる躍進を遂げました。

4/28シーガルCS 優勝

5弾開始直後から童話ビショップは明確なTier1でした。一時期は簒奪に追い抜かれたり、某公式アンバサダーによって広められたリーシェナがきつかったりしましたが、なんだかんだTier1の地位は譲りませんでした。そのため、上記の構築のようにリリエルやラプンツェルなどのミラー対策カードを入れている構築が散見されました。また、オデットは2枚以上入れている構築が多かった印象です。

5/20~21 千葉GP 優勝

千葉GPでも童話ビショップの勢いは衰えず、ビショップのシェア率は全クラス中1位の27.0%でした。不安定なデッキではあるものの、TOP8には2人残っており、パワーの高さを見せつける結果となりました。
優勝者の構築は世間での評価が低かった「卵の大爆発」をフル採用しており、今回の勝ち組デッキだったコントロールビショップに強い構築となっています。

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。環境とともに変化するリストとその変化の理由を考えるのが楽しかったです。
次の環境で童話ビショップが生き残れるかは微妙ですが、好きなデッキなので隙を見て使ってあげたいなと思ってます。アリスいつもありがとう。

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