AWS re:Invent 2023 参加してみた

だいぶ久しぶりの投稿になりましたが、、、今回は毛色を変えてAWS re:Invent参加レポートとなります。
2023年11月末~12月初頭、ラスベガスで行われたAWS re:Inventに参加して
きました!
一個一個のセッションの説明ではなく、全体的な印象や感じたことを残しておくための記事です。

受付

そもそも AWS re:Inventとは?

毎年ラスベガスで行われるAWSによる巨大技術カンファレンスのことです。全体で約1週間開催され、AWSの最新アップデートやスポンサー企業講演など大小2000以上あるセッションや、レクリエーションを見る/体験することができるイベントです。
セッションやレクリエーションって具体的に何をやってるの?、といった内容は以下の公式サイトをご覧ください。(2023年のものです)


日々の生活面

移動が大変

ラスベガスの中心地にあるホテル7つ?それぞれでセッションが行われるので(AWSがラスベガスをジャックしてるような状態)参加したいセッションに合わせてラスベガスの街を移動します。ホテルからホテルへの移動は30分~1時間30分(渋滞状況や会場移動慣れ具合による)その移動が本当に慣れるまで大変でした。。。また、ホテル一つ一つもとても広いので会場内移動でも10~20分くらい見ておくのが良いです。ちなみに移動手段は専用シャトルバス、モノレール(期間中無料)、徒歩があります。

シャトルバスからの早朝のラスベガスの街

そもそも日本のイベントで移動を伴うものに参加したことがないので初めての経験でした。
ハンズオン形式のWorkshop等は事前予約制なのですが、とれなかった人のために当日枠も用意されています(Walk-up という枠)。私は予約が取れなかった組なのでwalk-up列に並ぶためにセッション開始30分には待機していないといけませんでした。そのため、移動時間と待機時間を計算して移動せねばならず、食事をとる暇すらなく、初日は頑張りすぎてハンガーノックみたいになりました(笑)orz
最終日あたりにやっと無理のない移動を考えてセッション組んだり、動線を考えられるようになりました!(次回参加できたら移動は完璧だと思います…)

たくさん並びました、、、

そんなこんなで計画通りにいかないことのほうが多かったので
落ち込まないことが大事と感じました。
「初めてだししょうがないか~」と思い立て直すために休憩時間を取るなり、別セッションに行ってみるなり、臨機応変に行動できたので良い経験となりました。

時差ボケ

毎日が寝不足でした。。。
時差ボケも影響していましたが、せっかくラスベガスに来たのなら夜まで楽しもうということで深夜まで出歩いていたためです(笑)
早朝に起きてセッション参加準備をし、日中はセッションを受け、夜は街に繰り出す、という生活をしていました。
日本では睡眠が最優先だった自分にとっては考えられない生活でしたが、ラスベガスに居ることで出るアドレナリンと、"一週間だけなら、、、!"という思いで頑張れました!何より楽しかったです!

規模の大きさ

何もかもがとてつもない規模で終始圧倒されていました。
道路、会場、建物、食事、お金、全てがビッグサイズでした!!!
このイベント開催するのに果たしてどのくらいのお金が動いているのだろう、、、と疑問に思うほど羽振りがよく最大級です!

どのホテルにもカジノがあります
PARISというホテル。パリっぽい。
EXPO という企業がブースを出すゾーン

セッション面

<Workshopの参加>

ハンズオン形式のセッションです。手順書に沿ってサービスを組合せてモノを構築します。わからないことは近くのアドバイザーに聞いたら教えてくれます。
日本ではこういったしセッションは参加したことがありませんでしたがせっかくなので挑戦してみました!
初回は緊張しておりついていくことに必死だったのですが、マイペースに進められたので自分でもできたことに達成感を感じました!
分からないところはアドバイザーに聞いたり、隣にいた参加者から「ここわかる?」と聞かれた際にもアシストできて嬉しかったです。
何より、普段触らないAWSの環境でサービスを作ることが新鮮で楽しかったです。"こんなに簡単に構築できるのか"、"こんなアーキテクチャなのか"と感動しながら、納得しながら進めました。自分の業務に関わる部分では比較してみてどうか、実際に使えそうかといった内容をその日のうちに振り返りました。
また、時間が限られており事前にデータやパラメータが準備されているのでそこまでは理解しきれず、まだまだだなあと知識不足を感じました。これを機にさらに勉強頑張らねば!という気持ちになります。

<新たに発表された Amazon Q>

今回のアップデートの中でも注目のAmazonQ。
組織内の情報に基づいて業務の効率化をサポートする生成系AIアシスタントで様々なサービスに組み込まれ自然言語であらゆるタスクを実行してくれます。組織内情報をモデル学習には使用しない万全のセキュリティとプライバシーでした。


Keynoteでの発表

できることの一例↓↓↓

  • チャット形式で質問に回答、ドキュメントの要約

  • エラーに対するトラブルシューティング(Amazon Q Data integration in AWS Glue coming soon)

  • コードの仕様説明

  • ダッシュボード作成(Amazon Q in Quicksight Workshopにて体験済み)

  • 大規模言語モデルとAmazon Bedrockを用いて、SQLクエリを生成(Amazon Q generative SQL in Amazon Redshift)  etc.

業務と密に関わりAIがより身近になりました。
私の業務である、データ連携のIF開発においてトラブルシューティングやIF仕様の理解は時間がかかり工数が安定せず悩みの種。この業務をamazonQが代行またはサポートしてくれたら工数削減でき、私たちがお客様により早く安定したサービス提供が期待できるなと感じました。
この一年はAIを使う人と使わない人で分断がされていく、というような話をよく耳にしましたが、これからは使わない人も知らぬ間に使っているような状態に。誰も置いていかない、便利なものは全ての人に使われるべきだというメッセージを感じましたし、その恩恵にたどり着くまでの時間や労力は人によって様々あるので、そこの労力をならしてくれた素敵な機能だなとも思いました。

<Inclusion&Diversity と Sustainability>

データ活用によって社会課題を解決できたらと考え、まずどんな課題が存在するのかを認識する目的でこのようなトピックのセッションもいくつか参加しました。以下簡単なセッション内容です。

  • クラウド界で活躍する女性たち

  • LGBTQ+などマイノリティと言われる人の視点でAIを見る、差別をどう和らげられるか ”Building AI for all“

  • 障がいを持つ人のための生成AIサービス(眼球の動きを認識して文を生成、手話を認識して文を生成)

  • 気候変動対策(電力需要予測、IoTセンサーデータによるミツバチの保護活動、etc.)

  • NPO法人の活動 こどもを性的虐待から救う(AIモデルトレーニングにより疑いのある画像を摘発)

活躍する女性に焦点をあてたセッション

IT企業で課題解決、というと間接的なアプローチが多いとおもいますが、参加したセッションではAIを組み込んだテクノロジーで社会課題へ直接アプローチしているのが印象的でした。これを踏まえて身近でできることはないかと考えました。例えば、差別×AIという視点で何ができるか考えたときに以下のようなことができると考えました。

開発者
・差別が助長されないよう偏りのないデータを学習に使用する。
・思想を言わせない仕様にする。
利用者
・webサイトや情報の正確性、悪意のあるデータがないかチェックに利用する

番外編

レクリエーション

セッション以外のレクリエーションが豊富です!遊びも仕事のうちです!
BINGO大会、ヨガ、卓球大会、etc. 把握しきれないほどたくさんのレクリエーションがありました!私が参加したのは以下二つです。

・5K RUN 早朝に5kmのランニングをします。
ラスベガスの道路を貸し切って走るので爽快です!

走りながらなのでブレブレ

・re:play:最終日前日の夜に行われるパーティ
ドッジボール大会があったり、DJフロアで踊り狂ったりetc. みんな解放されてテンションMAXです!!!

今回はMAJOR LAZORというDJがゲストでした!

ごはん

最初はおいしいですが、飽きます!とにかくジャンキーです(笑)
濃い!多い!高い!(笑)

メキシカン
IN AND OUTという西海岸で人気のファストフード店
会場で出るビュッフェ形式のお昼ご飯
この日はホットドッグ

SWAG(企業ごとのお土産的な)

イベント参加するともらえるパーカー、水筒、ピンバッチ

自由時間

時間を作ればちょっとそこまで観光もできるかも、、、?!

シルクドソレイユのショーも観ました◎
世界のコカ・コーラ飲み比べ
雄大な景色

所感

刺激的な5日間でとにかく楽しかったです。非日常でこんな体験は二度とできないのではないかと思うくらい刺激的だったので機会があれば参加するのをおすすめします!私は現在業務でAWSを使うことはないのですが、最新情報やトレンドを知ること、AWSサービスそのものというよりは考え方やアーキテクチャを学ぶこと、自分の業務とどうリンクするか考える、という目的で参加しとてもよい経験を得ました。

今回は事前にテーマ設定をしてイベント参加し、帰国後の報告会のために内容を色々と振り返り整理をしていましたが、この整理が何よりも大事でした。英語で5日分のセッションなので一発で理解も難しいです。この時間のおかげで意味のある経験となったと心の底から感じます。
また、その振り返りを誰でもいいので聞いてくれる人、意見をくれる人に共有してみるのもより理解が深まるのでとてもおすすめです。
今後国内イベントに参加した際も振り返りの時間をたっぷりとろうと思いました。
(帰国後の休息の時間もたっぷりとりましょう!)

休憩~

長い文章になってしまいましたが、
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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