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[ジャズギターレッスン]ペンタトニックで弾くJazz standard,jazz bluesの基本的なアドリブの考え方-rockやpopsで5弦rootと6弦rootのpenta一発のアドリブはできるんだけれどジャズは難しいと思われ方には朗報です。- ペンタトニックだけでもかなりjazz standardが弾けます。 jazz=chord毎にscaleが異なるから難しい‼️と思っている方にもfitするかもしれません。     

当ギター教室ではrock,pops経験者の方が何人かマイナーペンタ一発から抜け出してjazz standardのアドリブもかなり弾けるようになりました。            
最初は少し頑張らないといけないかもしれませんが、やはり弾けるようになったご本人は楽しそうです‼️
jazz=chord毎にscaleが異なるのが難しい‼️😓と思っている方にはfitするかもしれません。
実際僕自身もjazz standardもコード進行をかなり大きく捉えて弾いています。
12bar Jazz bluesなら本当に感覚的にrock bluesみたいに弾けるようになりますし、minor penta1発から抜けだせます。(笑)😸

(但し、
5root6rootpenta tonic弾けない方は先ずペンタトニックを弾けるようになって下さいね。)期待させてごめんなさいね。こちらにペンタトニックの弾き方を説明しています。↓

American popular musicの大きな特徴の一つにbluesyな雰囲気、音が入っていることが挙げられます。
bluesyな音の一つは、blue noteになります。
諸説ありますが、♭3,♭5,♭7の音がblue noteと言われています。
他のクロマティックな音もbluesyな音になり得ると思いますがそれについてはまたの機会に譲るとします。

ですからbluesyな音、blue note jazz standard,jazz bluesを演奏するときには欠かせない要素になってくると思っています。

Academicな考え方の中ではこのblues modeについてはあまり語られていないと思っています。
当時バークリー音大で頂いたジャズセオリーの本の中でもあまり多くの記述はありませんでした。

その理由の一つはコードやコード進行は所謂ドレミファソラシドの7音スケール、ダイヤトニックスケールを元に構成されているのが普通なのですが、blusyなフレーズを弾く時に良く使うpentatonic scale、所謂5音スケールを元に作られていないのにもかかわらず、そのpentatonic scale blue noteのフレーズが色々な曲の中のメロディやアドリブソロで沢山使われることが頻繁にあるのでアカデミックな方法でこのコードやコード進行はどのペンタトニックスケールが使えるかをダイレクトに導き出すことは難しい訳です。そういう矛盾が生じてしまった歴史があるのでアカデミックな方法では説明し難い訳です。

アメリカのポピュラーミュージックはアフリカ系アメリカ人がアメリカに持ち込んだ音楽とヨーロッパ系のアメリカ人がアメリカに持ち込んだ音楽、アメリカンインディアン、ハワイアンなど現地の方々の民族音楽などがmixされて1900年代初期のアメリカンポピュラーミュージックの骨格ができていってやがてその一つがjazzに発展していったのではないかと思っているのですが、
アフリカ系アメリカ人が持ち込んだ音楽はアフリカの民族音楽から生まれた音楽の一つでペンタトニックスケールをメインのスケールとして使用していたのでないかと思っています。
ジャズで使うコードやコード進行はヨーロッパからきたアカデミックな7音スケールを元に作られています。
しかし、実際に使うフレーズやメロディの多くはペンタトニックが含まれています。
ここでもの凄い矛盾が生じてしまった訳です。
アドリブはコードやコード進行を元にスケールを導きだしてそれを使い演奏しますが、実際に使うスケールは5音スケールのペンタトニックもかなり含まれていますのですが、ダイレクトにどの7音スケールを使えるかは導き出せますが、どの5音スケールであるペンタトニックスケールが使えるかを導き出すことは難しいのです。
こういう大きな矛盾が生じているのがジャズやアメリカのポピュラーミュージックなのです。
だから逆に色々ハプニングがあって面白いのではあります。

成り行き、歴史を紐解いて行くともっと理解が深まると思うのですが、今はより実践的な方法、どうやったら簡単にjazzのアドリブがとれるかということに視点をおいていきたいと思います。

実際レジェンドの方々の演奏をトランスクライブすると非常に多くのbluesyな音使い、blue noteを含むpentatonic scaleが使われていると思います。
 
ですから、それを分かりやすく自分のものにしてしまおうというのが今回のメインテーマになります。

今までは

コード→7音スケールで考える

でしたが、毎コードごとにそれを考えるのは大変です。
ですから、

コード進行曲のkey(調)→5音のpentatonic + blue note (♭3,♭5,♭7)→blues mode(そう呼ばせて下さい)で考える

ことをメインにしていきます。

未だ少し理論的なお話しになってしまいますが、

一般的なコード進行を作る時には基本はトニック、サブドミナント、ドミナントの3つのファンクションがあるコードからケーデンス(終始感)を作ります。

これを12小節の12bar Jazz Bluesで考えますと、

さらにkey Fに移調します。


次に 12bar jazz bluesで使われるスケールを考えてみましょう。主要なケーデンスがでるコードは、

F7 ,B♭7 ,C7になります。

🔹F7→F mixolydian

🔹B♭7→B♭ mixolydian→Fm7→
F dorian

🔹C7→C mixolydian→Gm7→G dorian(→ F ionian)

のスケールの使用が可能です。

次に使えるペンタトニックスケールを考えてみます。

🔸F minor penta ♭5,add3


🔸D minor penta ♭5 (F penta ♭3)

🔸A minor penta ♭5,no5th,add F
(F7,F mixolydianに近いサウンドになるのでF mixolydianと呼んでも良いかもしれませんがギターはminor pentaで考えると弾き易いので無理やりこのように表記させて頂きます。)

次にこれらの多くのスケールを含むスケールを考えてみます。

F mixolydian + blue note(♭3,♭5,♭7)

🔹F minor penta ♭5,add3
🔹D minor penta ♭5 (F penta ♭3)
🔹A minor penta ♭5,no5th,add F

🔹F dorian (B♭ mixolydian)

を含みます。
これで、bluesの主要コードのF7,B♭7で使うスケールは含まれています。

あとは、

🔸C7→C mixolydian→Gm7→G dorian→ F ionian

ですが、

いわゆる、bebopの基本のコード進行である、Gm7 C 7 の 2-5 modeで考える分かり易いと思っています。

Gm7 C 7
G dorian ,C mixolydianのフレーズで考えます。

そうしますと、

Jazz bluesを弾く時に、

F mixolydian+blue note→

F minor penta ♭5,add3
D minor penta ♭5 (F penta ♭3)
A minor penta ♭5,no5th,add F

・F dorian (B♭ mixolydian)

Gm7 C7→
G dorian
C mixolydian

を使って弾くことが可能です。
これらを使って弾くmodeを自身はBlue modeと呼んで分かりやすくしています。

これらはこのようにもなっていてバランス良くblue noteが散りばまれています。

🔸Dm penta ♭5→
key:Fblue note ♭3 が含まれます。

🔸Fm penta ♭5,add3→
key:Fblue note ♭3,♭5,♭7が含まれます。

🔸Am penta ♭5,no5th,add F→ key:Fblue note ♭7が含まれます。

何故くどくどと長い理論的な説明をさせて頂いたかというと、また元々は何から派生してどう変わっていったかを知っておくと、全体的なサウンドイメージが作り易いと思うからです。

それでは、具体的にフレーズにしてこのblues modeのフレーズを弾いてみましょう。
先ず、F 12bar jazz bluesの進行で考えてみますね。

6st root solo1


音源は↓
からどうぞ


6st root solo2
音源は↓からどうぞ


6st root solo3
音源はこちらからどうぞ↓



F 12bar jazz bluesでの具体的なフレーズ例になります。
取り敢えず今はほぼpentatonic+blue noteでF mixolydianをちょっと足してフレーズを作ってみました。
2-5のフレーズは難しくなるのでもう少し後で触れたいと思います。

フレーズは、音が高くなる時は所謂上降形は、

🔸D minor penta ♭5 → A minor penta ♭5,no5th,add F→
D minor penta ♭5 →
A minor penta ♭5,no5th,add F

若しくは、

🔸A minor penta ♭5,no5th,add F→
D minor penta ♭5 →
A minor penta ♭5,no5th,add F

というローテーションでフレーズを組みます。 

そして、音が低く下がるとき、所謂下降形は

🔸F minor penta ♭5,add3

にします。

🔸↑ascending →
major penta+7th penta

🔸↓desending→minor penta

で組みます。
こうすると不思議にどのコードでもサウンドし易くなります。

12bar jazz bluesのどのコードから弾き始めてもだいたいサウンドします。


元々Bluesは掛け合いになっていたことと、元々コード楽器があまりなくて、マイナーペンタがメインのスケールだったように思っています。ですから、最後のフレーズを暗いマイナーペンタにするとblues感が出て終始感も出て上手くサウンドが落ち着くような気がしています。
楽譜のフレーズはそんなフレーズになっています。

明るいkeyjazz standardでも転調が無ければ、割と上手くいきます。
ⅴ 7(♭9,♭13)など暗いドミナントセブンスが長くあるとサウンドしにくくなります。(例 All of meE7はサウンドし難いのでE hp5を使いたいですね。)
暫くは取り敢えずそのコード進行が少ない曲を取り上げていきたいと思います。

次回はjazz standard での例を挙げてみますね。
こちらでも色々書いています。


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