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受心 Life Episode

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わたしは幼いときから受心体質だったのかもしれない
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2021年2月の記事一覧

ひろってはいけない心のおとしもの⑥

朝からセンセーショナルなことばかりでスタッフみんなも驚きの連続だった。 店にくる客がみん…

unico
3年前
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受心者(jushinsha)の苦悩

  前回、脳ドックを受けた話を書いたけれども、実は"裏話"がある。 わたしは、じぶんのこと…

unico
3年前
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ひろってはいけない心のおとしもの⑤

「ぇ?   まだ確か、救急車はきてないようですよ…」 「いや、さっきこちらに向かって歩い…

unico
3年前

ひろってはいけない心のおとしもの④

救急車を今か今かと待ちわびながらたびたび確認に行っていた主任が言うには、その場所は、バス…

unico
3年前

ひろってはいけない心のおとしもの③

店が開店して1時間くらいたったころだったと思う。 パステルピンクの配色が可愛らしいこじん…

unico
3年前
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ひろってはいけない心のおとしもの②

毎日いつもどおりに朝の出勤でデパートとビルの間の裏道を歩く。距離にすれば6,70mそこそこか…

unico
3年前
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ひろってはいけない心のおとしもの①

もし「なぜわけもなく自分は死に惹き付けられるのか」と悩んでいる人がいたとしたのなら、これから話すわたしの体験談は、解読書の一例になるかもしれません。ただあくまでも個人的な体験からの解読書のひとつです。 若い頃、わたしの働いていた美容室は、にぎやかな都会のビルの1階にあった。 バス停から徒歩5分。 老舗のデパートとビルのあいだの裏道を入る。そこは一通で、ビル関係者の車がたまに通行するくらいだった。そして朝はデパートとビルで働く人たちが歩いていた。 そのころのわたしは『9

受心した青年のこころ⑩ 理解者

わたしが『受心』していたのが、夫のアルバイト先である会社のご子息のこころだとわかった。 …

unico
3年前

受心した青年のこころ⑨ 告白

その夜、夫がいつものように帰宅。 「ただいまー」と言って2階にあがったきり降りてこない。…

unico
3年前

受心した青年のこころ⑧別れ

夜の散歩の人影を感じ始めて1週間くらい経ったころだったか。 その日は、珍しく昼間に『受心…

unico
3年前

受心した青年のこころ⑦「ありがとう」

真相を、まだ、夫から知らされないままだったころ。 夜中の散歩の人影を感じはじめてまがなく…

unico
3年前

受心した青年のこころ⑥ 伝心

あとから聞いたのだが、そのとき夫は深く事情を知っていた。 けれども、わたしが毎日夜の散歩…

unico
3年前

受心した青年のこころ⑤ 夫

人影を感じて2日めくらいのときだったか。 夫に人影のことを話した。 ちょうどアルバイトか…

unico
3年前

受心した青年のこころ④アルバイト

夫は専門職の会社に勤めている。 お給料は残業込みの固定給。しかし普段から残業が多く、残業は社員によってかなり差がある職種だった。人のいい夫はつねに他人のぶんまで働いて残業してきた。 そのかわり、というわけではないけれど、週に2日まで(土、日も含めて)、休みの扱いにならずにアルバイトが認められていた。これも、行かない人もいれば2日ぶんきっちりとアルバイトに行く人もいる。 夫は平日1日と週末の数時間をアルバイトに行っていた。これはほんとうに家計的に大助かりだった。こどもたち