演劇記録0-2

地獄の半年の始まりは正直なところ結構急だった。大会が秋にあるから夏までに俺らは台本を決めないといけない、そのために4~6月を使うのだが。5月の中頃だったか、ひとつの台本が俺らに渡された。役者の人数は7人、俺らの人数は舞台に上がれるか不明な3年を除いて10人、そして裏方は最低2人はいるので8人。その中から役者を決めることになった。
この時点で察した人もいるであろう。
俺は人数不足が原因で役者として舞台に出ることになった。
しかも、する役は俺には到底不可能なテンションを持っているキャラ。この時点で俺は意識が飛ぶんじゃないかと思った。
でも、まだまだこんなのは序の口だ。
地獄の門はまだ開いたばかりだ…

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