見出し画像

胸郭は不安定!まずは安定性を作るのが大事

胸郭は一見、体幹の大部分を占め、安定しているように見えますよね。
なので、臨床的にはこんな悩みを抱えているのではないでしょうか?

・胸郭が硬く、胸椎が後彎(orフラット)で動かない方が多い
・呼吸時に胸郭がほとんど動かず、呼吸介助するがあまり可動性は変わらない
・胸郭の大きさと重さから、姿勢・運動制御が難しく、バランスを崩しやすい

そもそも、安定していると思っている胸郭には以下のように多くの関節が関わっています。

・肋椎関節(肋横突関節、肋骨頭関節)
・胸肋関節
・胸鎖関節

こうして並べると3つですが、肋椎関節と胸肋関節はそれぞれ左右合わせてかなりの数の関節になります。

関節が多いということは、それだけ運動の自由度が高く、可動性が高いと捉えることができます。

つまり、安定していると思いがちな胸郭ですが、実は構造的に不安定になりやすい部位なのです。

なので、可動性が悪いと思って可動性を出すような介入をしがちですが、反対に安定性を高めるような介入が必要と言えます。

では、具体的に胸郭をどう捉えるべきか、どう介入するのかを解説します。


胸郭の安定性に関わる筋肉

矛盾するようですが、関節が大きな動きを出すには、可動性の前に安定性があってこそです。

ここから先は

1,699字 / 1画像

¥ 390

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?