見出し画像

4:26:21-

私に写真があってよかった。

今日の夜は1人だったから、ちょっと怖かったんだけど、
歯止めが効くのは、もう自分自身でしかなくて、

どんな音楽も映画も言葉も響かなくなった瞬間、
自分の写真に掬い上げられることを知った。

主観でしかない自分の写真だからこそ、
自分が一番救われることを知った。

そんなのしか撮れないから、
もっと綺麗な写真とか美しい写真とか明るい写真とか
どうやったら撮れるんだろ、むずかし、って思っていたけれど、

やっと、この写真たちでよかったと思えた。

いろんな写真を撮れるようになることが目標ではあるけれど、
今だけは、これでいいと思った。

4:26:30


写真に初めて救われた日のことを思い出した。
2年前のことだから、あまりはっきりとは覚えていないことも多いけれど、
この感覚だけははっきりと残っている。

短期留学をしていた高1の夏休み。
と言ってもニュージーランドは冬だった。

寂しい、という感情はそれまであまり感じてこなかった。
と言ったらちょっと嘘なんだけど、そのレベルで久しぶりの孤独を感じて、
息ができなくなりそうなくらい泣いていた。

そんな時、会ったことはまだ無くて、でも存在は多分お互い知っている、
という関係性の写真家が載せている写真を見ることにしていた。

あったかくて、どこか冷たいその写真たちを見て、
言葉にはできない、初めての感覚がした。

ああ、私は今この写真に救われているんだ、と確信した。

4:30:04

このことは、多分誰にも言わずにここまで来たのだけれど、
今更直接言うのも何だか恥ずかしいし、
でも愛おしい時間の記憶を思い出してしまったから、
書いてみた。


4:48:19




また今日が始まる。
涙と呼吸と眠った記憶の境目がわからなくて、
なんか、ほんとに大丈夫かなって笑えてきます。

好きな人がいる好きな場所は、
もう行きたくないくらい大好きです。

その感情がある限り、きっと生きているんだろうな。



4:49:29


写真をしていてよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?