木頭十日目

今日は朝早くから、お祭りで使う松明を作りました。

くくられた材木の束に、柱となる一本の木を、木槌を使って差し込んでいきます。
力任せに叩くのではなく、台を使って高さを調節し、腕を伸ばして木槌を打つようにアドバイスをいただきました。
ここでもまた、要領の大切さを実感。


次はなたを使って木をとがらせていきます。
この作業、非常に難しく、全然思ったように先を削っていくことができません。
今日はあきにいも手伝ってくれていたのですが、私が一本なんとか削り終わる間に、あきにいは10本以上完成させており、これが熟練の技か、と見事な手さばきに感動しました。



削った木は、はじめに纏めた木材の間に突き刺していき、どんどん高くしていきます。
最後の方は、松明を軽トラックに立て掛けて、自分も荷台の上に乗って、金槌を使って残りの木を積めていきました。
支柱を中心に、綺麗な円形になるように、ひたすら打ち込んでいくと、まるで唐傘お化けのような姿に。


余分な部分を切り落とし、完成したものは小学校のグラウンドへと運ばれていきました。
自分が作った松明がお祭りで火をつけられるのかと思うと、楽しみでしょうがありません。


午後は、兵庫自然教室の人たちが遊んでいる川に行って来ました。
一緒に遊びたかったのですが、松明作りで思った以上に体力を消耗していたので、断念。
子供たちの弾けるような笑顔が眩しかったです。
余談ですが、途中、植木さんたちに水切りの方法をレクチャーしてもらい、人生で初めて水切りを成功させることができました。

夜は、偶然農協であったあきにいに誘われて、焼き肉に。
野菜もお肉も美味。
途中、あきにいが私たちと同じ年に漬けた梅酒を持ってきてくれました。
自分たちと同じ年月を、この梅たちは瓶のなかで過ごしてきたのかと思うと、少し不思議な気分。

あきにいの小屋の横の大きな道路に寝そべって、自分と同じ年の梅酒を片手に月を見るという贅沢な時間を過ごせました。


あきにいからはこんなお土産までいただきました。
一つとして同じものがないそう。
ここでの思いでとして、帰ってから、大事に大事に使いたいと思います。

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