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梅雨入り 2021/06/14

梅雨入りしたらしい。という話をこの日だけで3度ほどした。
お天気の話題はつねにアチだ。雨だけど。

お届け物

ついに発売日即完した人気商品「匿名ラジオ」のCD「炎の章」をゲットした。
小型犬でも入っているのかというくらい大きな段ボールで届いたので、はじめ心当たりがなく、シールを呼んで内容を把握してもあまりにも大きいので、そういうギャグなのかと思ってしまった。

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好きなコンテンツにお金を落として、「好きな人いますよ~」とアピールできることは、お財布と健全に折り合いがついてさえいれば至上の喜びだ。

匿名ラジオにハマったのは社会人になってからだ。
中学くらいの時に今も仲の良い友人Kから「『ARuFaの日記』がアチい」という発言があったものの(今思うとつくづく先見の明のある子だ)、私はなんとなく「ふ~ん」という感じであまりハマらず、その後なんとなくTwitterをフォローしているけどねくらいの温度感で過ごしていた。
ざんちについても、Twitterを同じくいつからかフォローしていた。たぶん、「ミッドサマーについて気の利いたことを言うマンガ」を見て、なんとなく”捨て置けない抗えない止まらない”のスイッチが入った気がしている。(このスイッチは無自覚に入り一晩を経て推しが爆誕する前兆である。)

そういう人気のラジオコンテンツがあることは、周りにも好きな人たちがいたので認知していたけれど、そもそもラジオというものがあまり肌に合わないと思っていた自分は、手を出すことがないまま月日が過ぎていった。
そこへ、COVIDちゃんである。

一人っ子なので、在宅ワークとおうち時間とかマジ余裕だし的なテンションでいたのだが、どうしても人間は作業していると耳寂しいという状況に陥るらしい。
好きな曲も聞き尽くしたし、新しい曲もたいがい漁ったし、NETFLIXもほんとに見まくったし、なんかこうコスパ良くいい感じに空間を埋めてくれるモンないかね~~と思っていたところ、匿ラの存在がサジェストかなにかで思い出され、そこからはあれよあれよ…
作業中、無作業中、寝る前、散歩中、シャワー中、孤食中。ありとあらゆる生活の無音の隙間に2人のトークを垂れ流し、衣食住に寄り添ってもらった。
今ではすっかり全作聞いてしまい、優に2週目に入り、毎週木曜日になると「聞くのもったいねえ~」となりながら楽しみに拝聴している。

自分たちでもラジオの内容を「”あるある”か”ないない”しか話してない」と言っていたが、まさにその通りで、ニッチで限定されたシチュエーションでの”あるある”と”ないない”を駄弁り続けているのがメイン。
その中でも「ちびまる子ちゃんのクラスメイトと無人島に漂着したらどうする」とか「マリオの立食パーティーに呼ばれたらどうする」みたいな、”ないない”の中での”あるある”を語る会はとくに人気がある。
2人がこれまでインプットしてきた大量のコンテンツが、種として類稀なる土壌で育まれ、誰も見たことがない花が咲くのだけれど、それが奇跡的にバイブスの合う2人が共鳴することによってアツくラストまで駆け抜ける時の熱量はすごい。一度でもあれが自分に訪れたら、絶対その飲み会の帰りに何度も反芻してニヤニヤし、日記に書き、Twitterに匂わせ、翌週周りの人にこすり、擦り切れるまで大事にしてしまいそうなほど、達成感があって面白いのだ。

そこまで濃度が高くなくても、実に愉快なオタクトークとして「理想のOP演出を議論する」みたいなこともあれば、最近の悩みや面白かったことを吐露しているうちに話が逸れていって‥!?みたいなのとか、ゲストが来てトークしてくれるなどのわりかしオーソドックスなものもある。

前に友人とも言っていたのだけれど、「じゃあ俺なぞなぞ出すから答える子供やってよ」とか「新しいグルメ漫画考えたいんだよね」とかはふつうにコント…だよね?と思うものもたくさんあり、誰もそう思っていないけど、生き様としての芸人?ラジオそのものがネタ?みたいなところがあるから、インターネットの人って不思議だ。

2人のパーソナリティもかなり掘り下げ甲斐がある。
奇想天外な発想と冗談みたいな実行力を兼ね備えたポップな黒目線男子ARuFaは、実生活でもオモシロに取りつかれるあまり感覚がバグってしまっていて、心配性も祟ってなんだか人が逆に引くくらい笑いを準備してきてしまう狂人だ。破天荒なやんちゃボーイに見えてもしっかり者で、忘れ物が心配すぎて荷物巨大になっちゃうタイプ。
ハッとさせられる鋭い視点と唯一無二の皮肉のセンスに溢れた覆面男子恐山は、細身の体型や眼鏡もあいまって『女の園の星』の星先生のような知的萌えな支持者もつきそうなものなのだけれど、かなりおっちょこちょいで、よく忘れ物をしたり手続きをミスったりしてあわあわしている場面も多く見受けられる。

コンビってそれだけで計り知れない”萌え”が兼ね備えられたものだけれど、コンビよりももう少し”同僚”的な距離感もあり、組織のなかの1組のパターンという感じもあって、なかなかどうして素知らぬ顔で全力で応援してしまう。
ピッタリかつ正反対の2人のchemistryは筆舌に尽くしがたい効果を生んでおり、べたべたしていないんだけど信頼しあっていて、そういう言葉にならない(怒られそうだけど言ってしまえば”エモ”い)関係性がたのしくて、たくさん聞いてしまうのだ。

私にとって、匿名ラジオは理想の関係なのだなと感じることがとても多い。多いあまり、友人に「あなたがARuFaで私がざんちみたいだと思わないか」と迫ってやや引かれたこともあるくらいだ。
お互いがお互いの長所短所を理解していて、引っ張り出してくるコンテンツのストックが似通っていて、創り上げたいトークが完成するほどどうしようもなく楽しくなってくる。近況も大事だけど2の次になることもあって、こういうの好きなんでしょを加速させるうちに「うちら天才じゃね!?」となって最後満足して薄ら笑いして解散するみたいな感じが超絶好きだ。

私がとりたてて好きなエピソードは、そんなただでさえ面白いラジオにたまに狂気じみた構造的フィクションが入ってくる時だ。
※超絶ネタバレ含みます

匿名ラジオ/#218「前回はごめんなさい!先週分『第217回』の反省会をしよう!」
…ある回が削除された前提で、その回がいかにヤバかったかを語らう回(実際にはそんな削除回なんてなかった)
匿名ラジオ/#187「自分たちのドッペルゲンガーに会っちゃったらどうする!?」
…ドッペルゲンガーの話を普通にしていたら、実は話していたのはドッペル側の2人で、最後にいつもの2人と邂逅してしまうという回
「祝一周年!忘れもしない、あの日起きた大事件を振り返ろう!」
…といってランキングが発表されるものの、1年通して聞いていた人も一度も記憶にまったく無いエピソードしか語られない回
匿名ラジオ/#134「パラレルワールドっていいよね~~!!」
匿名ラジオ/#39「もし自分が主人公になったら、きちんと物語を回せるのか?」
…どちらもひぐらし回というか、エンドレスエイト回というか、ラジオと呼ぶには勿体ないくらいの作品×2本

いやはや、マジで書くことがなかったので半端に好きなもの語りしてしまいました。もっとちゃんと分かりやすく伝えたい気がする…けど日記なので…自分語りで…おしまい。

おことば

CD早く聞きた~い( ´・ω・)!

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