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ChatGPT-4に漫画制作の進行管理をしてもらったレポ

こんにちは。ヒカリビタミンです!
あなたはAIのマネージャーが欲しいと思ったことはありませんか?

私はあります。客観的に自分のことを管理し、創作スケジュールを立て、励ましてくれる存在がいてくれたらどんなに良いか。

…ということを数年前からずっと言ってまして!

夢物語だと思っていたAIマネージャーですが、チャット型AI「ChatGPT-4」が登場したことで現実味を帯びてきました。

この記事では、「AIマネージャーに進行管理をお願いした」レポ漫画と、その方法を解説します。

AI進行管理レポ漫画

きっちり仕事してくれて、久しぶりにスケジュール通り創作をすることができました!

AIマネージャーを作るためにしたこと

1. 【ChatGPT-4】を使った

今回使ったのは「GPT-4」というチャット型AIです。
入力に対して文章を出力することが得意です。

会話ができる。複雑な話をスムーズに理解してくれる。膨大なデータをもとに質問に答えてくれる。これが誰でも使えるなんて最高すぎます。

2023年4月現在、ChatGPTの種類は無料で使えて回答速度が早い「GPT-3(3.5)」と、バージョンアップし有料でより賢くなった「GPT-4」が出ています。

無料の「GPT-3」でやろうかとも思ったのですが、作業時間2時間でスケジュール組んでもらうと13時間提示されたりして上手くいきませんでした。やはり「GPT-4」の方が最新で高性能だと実感して有料プラン(「ChatGPT Plus」という20ドル(2500円くらい)のプラン)を契約して今に至ります。

2. 自分の作業時間を知る

GPTへの入力は、具体的であればあるほど回答の精度が高まります。
そのため自分の作業時間を書けるようにしましょう。

自分が漫画を書く時にどんな工程を踏んでいるのか、1つの工程に何時間かかるのかを計測する訳ですね。
私の場合はこのように入力しました。

【ラフ工程】
1Pあたりの所要時間
・下書きと文字入れ:60分
※全作成枚数分描き終わってから作画工程に入る

【作画工程】
1Pあたりの所要時間
・ペン入れ:60分
・着彩(ベタトーン):30分
・見直して微調整:10分

以前ディレクター職の友人に進行管理をお願いしたことがあり、その時の計測データが残っていたので楽でした。(その時のレポもいつか描きたい)

時間計測は「Toggl Track」というアプリが便利です!

3. 入力を明確にする

曖昧な質問より、型にそって質問したほうがAIも理解しやすいです。
抑えておきたいのはこの2点です。

  1. 前提条件(何をしてほしいのか)を最初に述べる

  2. 日付や時間などは具体的にする

ちなみにAIに指示することを「プロンプト」と言います。
困ったらプロンプトで検索するとたくさんコツもでてきますよ!

4. 回答が間違っていたら修正する

高性能とはいえ、誤ることもあります。
回答をチェックし、間違っていたら修正しましょう。

特にChatGPTは計算が苦手だと言われています。
最初の回答は思うようにならないこともあるでしょう。

序盤は「ちがいます、もっとこうしてください」と訂正していくとその後のGPTによる適宜調整ミスが無くなります!
「AIは完璧ではない」ことを常に意識しておいた方が良いでしょう。

実際のチャット

さて、実際の入力と回答を見てみましょう!

▼入力者:ヒカリビタミン 

私は4ページの漫画を描きたいです。
開始日は3月23日です。
以下の手順と条件に沿ったスケジュールを作成してください。

【手順】
・最初に全作成枚数分のラフ工程を行う
・1P目の作画工程を行う
・2P目以降も順番に作画工程を行う

【スケジュールの表記例】
■3月28日(火)
3P目 ペン入れ:60分
3P目 着彩(ベタトーン): 30分
3P目 見直して微調整:10分
※ 1時間40分作業

作業が分割される場合は、作業内容の後ろに(1/2)と分かるように書いてください。

【ラフ工程】
1Pあたりの所要時間
・下書きと文字入れ:60分
※全作成枚数分描き終わってから作画工程に入る

【作画工程】
1Pあたりの所要時間
・ペン入れ:60分 ・着彩(ベタトーン):30分
・見直して微調整:10分

【1日に作業する時間】
・平日:2時間
・土日:3時間

【作業日から外す日】
・月曜日

最後に最終的な完了日を教えてください。
また、応援メッセージも付けてください。

▼回答者:ChatGPT-4

開始日が3月23日で、1日あたりの作業時間と休みの日を考慮して、以下のスケジュールを作成しました。

【スケジュール】

■3月23日(木)
4P分 下書きと文字入れ (1/2):120分
※ 2時間作業

■3月24日(金)
4P分 下書きと文字入れ (2/2):120分
※ 2時間作業

■3月25日(土)
1P目 ペン入れ:60分
1P目 着彩(ベタトーン):30分
1P目 見直して微調整:10分
2P目 ペン入れ:60分
※ 2時間40分作業

■3月26日(日)
2P目 着彩(ベタトーン):30分
2P目 見直して微調整:10分
3P目 ペン入れ:60分
3P目 着彩(ベタトーン):30分
※ 2時間10分作業

■3月27日(月):作業休み

■3月28日(火)
3P目 見直して微調整:10分
4P目 ペン入れ:60分
4P目 着彩(ベタトーン):30分
4P目 見直して微調整:10分
※ 1時間50分作業

【最終完了日】 3月28日(火)

頑張ってください!あなたの漫画が素晴らしいものになることを願っています!

▼入力者:ヒカリビタミン

ありがとうございます! これから毎日作業結果を報告をします。
作業のズレがあった場合、スケジュールを組みなおしてもらえますか?

▼回答者:ChatGPT-4

もちろんです!毎日の作業結果をお知らせいただければ、スケジュールを適宜組み直してご提案いたします。
作業の進捗に合わせて最適なスケジュールを提供できるよう努めますので、どんな小さな変更でもお気軽にお知らせください。

お手伝いできることがあればいつでもお声がけください。あなたの漫画制作が成功することを応援しています!

こんな感じで会話をしていきます。
↓チャット文は全部だと長いので、残りはブログ記事に載せました。

ChatGPT-4に漫画制作の進行管理をしてもらったレポ hikarium
https://hikarium.com/gpt-4/

hikarium.com

最後どう終わったのか知りたい方はどうぞ。
お次はどう入力するかを解説します!

進行管理の依頼文を書くポイント

最初に依頼内容を入力するにあたり、明確にしたいポイントがあります。

1. 自分の作業時間を明確にする

スケジュールは工程ありきなので、作業時間を明確にしましょう。

【ラフ工程】
1Pあたりの所要時間
・下書きと文字入れ:60分
※全作成枚数分描き終わってから作画工程に入る

【作画工程】
1Pあたりの所要時間
・ペン入れ:60分
・着彩(ベタトーン):30分
・見直して微調整:10分

2. 制作手順を書く

作業の手順にこだわりがある場合はそれを明確にしましょう。

【手順】
・最初に全作成枚数分のラフ工程を行う
・1P目の作画工程を行う
・2P目以降も順番に作画工程を行う

3. GPT-4の回答表記例

書かなくてもGPTは表記してくれますが、自分にとって見やすい表記方法を例として書けば、その通りに回答してくれます。

【スケジュールの表記例】
■3月28日(火)
3P目 ペン入れ:60分
3P目 着彩(ベタトーン): 30分
3P目 見直して微調整:10分
※ 1時間40分作業

作業が分割される場合は、作業内容の後ろに(1/2)と分かるように書いてください。

4. 抑えておいて欲しい予定を書く

1日にどのくらい作業したいか、できない日はあるかなどをきっちり書いておきましょう。

開始日は3月23日です。

【1日に作業する時間】
・平日:2時間
・土日:3時間

【作業日から外す日】
・月曜日

5. 応援して欲しい時はお願いする

マネージャーが欲しいので、一言やる気の出る言葉が欲しいじゃないか!という訳で私は書きました。不要な方は無くても大丈夫です。

応援メッセージも付けてください。

ちなみに毎日同じ応援メッセージが出る場合は「毎回違う内容で」と追記すると上手くいきますよ!

まとめ・さいごに

「ChatGPT-4」を使えば、漫画の製作進行をしてくれるAIマネージャーを作ることができます!

そのためには、自分のことを理解した上でAIに明確に質問することが大切です。私も勉強中なので、AIマネージャーもこれからレベルアップしていくことでしょう。
今からワクワクしています!

今後のAIマネージャー計画

今回スケジュールを作ってもらい、進行管理をお願いしました。
しかしAIマネージャー計画はまだ始まったばかりです!

いくつか願望があるので書いておきます。
うまく作れたらまたこちらで報告しますね。

  • 描いた漫画の読みやすさについてアドバイスを貰いたい(実行済なのでいつか記事にする)

  • スケジュールをLINEで通知がくるようにしたい(双方向のコミュニケーション)

  • 擬似的に感情を持たせてAI読者にし、反応をもらうことで公開への敷居を下げる

AIマネージャーってすごい。
やることがたくさんあったり疲れたりしていると、普段できていた冷静な判断もできなくなります。そんな時に常に性能が変わらない存在がいるって本当に素晴らしいのです。

AIに管理されたいのでこれからもGPT-4を使いこなしていきたい所存です。

以上、ヒカリビタミン でした!


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