TC electronicsのBrickwall Limiterを1.0.02にした時の音の感想

こんにちは。
マスタリングシステムの音を見直しながら調整していました。

システムと言っても、ハードの置き位置やケーブル、電源の調整などもありますが、信号ラインは全てソフトウェアなので、それらのメンテナンスです。

ソフトのメンテナンスを何をするのかというと、インストールのし直しとオーソライズのし直しです。

ずっと使っているとなぜか音がぼやけてきます。
同じバージョンのインストーラーを新しくダウンロードし、インストールし、オーソライズを一度無効にし、再度オーソライズ認証します。

そうすると音のキレが戻ってきます。なぜかはわかりませんがそういうものなのでしょう。耳で確かめます。いい音が出ていて再現性があれば私の中では問題がないです。

OzoneやT-racks、weissなどをやっていくと、最後にTCのプラグインになりました。

TCは元々音が飛び抜けていいので、しなくてもいいかなと思いましたが、音がいいものがどのように変化するのかを体感指定おくべきだなと思いやりました。

新しいバージョン 1.0.02が出ていましたので入れました。
バージョンが変わると内部の仕様が変わる部分が少なからずあるため、音にも変化が出てきます。

今回は1.0.01から1.0.02へ変更しました。
音の感想としては、全体的にマイルドになり、聞きやすく、多くの音が聞き取りやすくなる傾向でした。

音のきっちりさやガッツは1.0.01の方がありました。
私は正直1.0.01の方が好きですし、扱いやすいので一旦戻してみようと思います。(すでに戻して音を確認しました。)

リリースノートを見ると

バージョン1.0.02での変更
 ・リミッターサイドチェーン検出器が更新されました
 ・DAW開始時のメーターと記述子値の自動リセット
 ・一般的なパフォーマンスの改善
 ・TPレベルでの互換性を向上させるために、リミッターサイドチェーンのレガシー(オールパスベース)検出器がFIRベースの検出器に置き換えられました
 ・EBU / ITU互換性のための追加の工場プリセット

バージョン1.0.01での変更
 ・初回リリース

という感じでした。
詳しいプログラムはわかりませんが、TP(トゥルーピーク=インターサンプルピーク)のレベルを検出する箇所の方式が別のものになったようです。

その影響が音に出ているとみると、大きな変更があると私には感じられます。

どちらも違う風味で、マスターの仕上がり目的によって使い分けしてもいいレベルのクオリティだと思います。

なめらかな音で全体の広さを求めるなら1.0.02がよいと思いました。
音量と時間に対する解像度では若干1.0.01が高く、はっきりと音の音像が出てきてクリアさがあると感じます。
ただ、今風な音といえば1.0.02のほうがよさそうです。さらっとしてた音が合う感じがします。

TCの理性は本物だと思いますので、そのチームが問題をみつけて改善したというのなら、きっと必要なことだったのでしょう。
音質よりもシステムの健全性を優先するのであれば1.0.02を使用するのがベストと言えるかもしれません。

気になる方は音の違いを試してみるとおもしろいと思います。



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