太陽

今日もこの時間に仕事が終わる。
厳密に言えばやるべきことはまだ終わっておらず、煮詰まったから帰ることにした。
私が働いている会社の定時は17:30。
気づけばとっくに20時を過ぎて、家につけば21時を過ぎている。

残業をすると「今日も頑張ったなぁ」と思う。
疲れたというよりはマシなのだが、脳みその中で「残業する=頑張った」の方程式が出来上がっていて、自分に少し引いた。

私の中の別の方程式で
「頑張る=偉い」
というのがあるから。
いやねぇ。ほんと。
残業することが偉いなんて絶対に思わないし、むしろ害悪でしかない。
残業をしなきゃいけないこともあるから、
ザンギョウ‼︎オレ‼︎ザンギョウ‼︎コロス‼︎
とはならない。
もちろん考えはするけども。

「○○するから偉い」
「○○してるから偉い」
なんてことはないんじゃないかと思う。
みんな偉いんだよ。
みんな頑張ってる。
ただ、その頑張りが当たり前だと思っちゃいけない。
相手の頑張りも、自分の頑張りも当たり前じゃない。
当たり前なんてことは何事もないだろうし。


だから成瀬瑛美はでんぱ組.incから卒業したんだよ。

あなたは成瀬瑛美をご存知だろうか。
秋葉原にあるディアステージというアイドルがステージの合間に接客してくれたりするお店発のアイドルグループ、でんぱ組.inc。
(ざっくりでごめん)
このグループを初期から支えた太陽だ。
初めこそ、オタクによるオタクのための感があったが
徐々に一般層にも認知されて、誰もが知るアイドルに、唯一無二のアイドルグループになっていった。

当たり前だと思っていたあのグループの中で輝くあの笑顔は、当たり前じゃないんだよ。
ユニゾンパートでもすぐ見つけられるえいたそのあの声は、当たり前じゃないんだよ。

えいたそがでんぱに残していった曲も、
えいたその卒業LIVEの模様も、
まだ聞けないし見れない。
卒業ってこともまだ正直受け入れられていない。
だいぶ前から告知されていたのに、卒業してしまった今もまだ。
彼女が彼女じゃなくなるわけじゃない。
ただ、ただ
でんぱ組.incを生きる成瀬瑛美がいなくなったことが寂しくて、これを打っているバスの中で泣きそうになっている。

W.W.Dを聞いて何度泣いただろうか。
初めてえいたそを生で見た時、そこには太陽があったんだ。
比喩なんかじゃなくて、本当に輝いていて。
その輝きを見つけた瞬間、涙が溢れて止まらなかった。
あんな感情は初めてだった。

感情と脳みそはまだまだ追いついていないけど、
改めて誰かを元気に、笑顔にするってすごいことなんだなと思った。
やっぱり、自分のやったことで目の前の人を笑顔にしたい。

私は成瀬瑛美さんへの一方的な恩返しとして
24日の大ライブに挑もうと思う。
どんな結果でも全力でやることの楽しさ、大切さはえいたそが教えてくれたこと。

ありがとう。
あなたのおかげで、
もうちょっと頑張ってみようとか
うまくいかないと憂うだけの自分を変えようと思えたんだよ。
ありがとう。

いつか、いつか
一緒にお仕事ができたらうれしいです。

私がでんぱ組.incで一番好きな曲は、
「kiss+kissでおわらない」です。

いつかを夢見て。
私はこれからポトフを作ります。

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