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16宇宙の館「我欲との戦い」

門番「今日は何を知りたいんじゃ?」

ヒカリ「みんなは、何を知りたいんだろう?」

門番「フンッ。愚問。他人の事を軸に考えるな。お前自身が知りたい事を追求していくのだ。その軸をずらすな。」

ヒカリ「はい・・・。私は、何を知りたいんだろう?いま、何を知る必要があるのだろう? 正直、今までも色々聞いて、知った部分は多いけど、まだ行動で実践している時間は少ないからさ。次から次へと、色々なことを知っても、まだ自分の事として落とし込めていない部分があるよ」

門番「一つ一つ丁寧にやる時期も、もちろん必要だ。しかしお前は、同時に進め。お前にはそれが出来る。だがそのためには、忙しいぞ。アレも、これもやるのだ。忙しいくらいが丁度いいだろう?その為に、お前には時間をあげているつもりだが?」

ヒカリ「確かに、時間はある。忙しくない。だからやるべきなんだけど、モチベーションというか、やる気が出ない。正直、これをやって何になるんだろう?という感覚が、まだ拭えない。実感がない。修行のような道に、楽しさはなくて、だったらゲームとか、空想していた方が楽だと思ってしまう。これは私の弱さかな?怠けかな?ここを手放せない。叱られるのを覚悟してるけど、どうすればいいのかな?頑張れない。モチベーションが保てない」

門番「フンっ。別に叱りはせん。それが地球人だからな。地球人でいながら、宇宙的に過ごすのは、簡単ではない事ぐらい知っておる。次元が違うからな。無理もない。ただお前は選ばれし魂を持っている事だけは忘れるな。自分でこの役割を立候補したという事も頭で覚えておけ。あとは、毎日もがけ。いつの日か何かのエネルギーが導いてくれるものではない。そしていつの日か必ず、報われるものではないという事を知っておけ。期待するな。それも我欲だ。報酬を期待するな。報酬など無いものだと思え。奉仕の気持ちを育んでいけ。お前にはまずそれが大事だ。」

ヒカリ「奉仕の気持ちを育てていくか・・。確かに、報酬を期待している自分がいる。そうではなく、奉仕の気持ち。報酬の為にやるのではなく、地球の未来の為、未来の子供達の為に、本気で取り組む気持ち。確かに、その気持ちはある。その気持ちをもっと大きくして行けばいいのね。わかったよ。

ヒカリ「最初に質問した「みんな何を知りたいんだろう」って、本当に、我欲が強い思考なんだね。みんなからの支持を得たい気持ち、優越感に浸りたい気持ちの表れだね。もっとみんなに有益な情報を伝えたいな。そのためにも、己の欲を捨てないとね。私の成長にもかかっているんだね。とりあえず、前に進もうと思うよ。ありがとう。」

門番「フンっ。初めて礼を言ったな。成長したな」

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