【第5話】「価値観を築き上げていく2」
またあなたの両親が創り上げた価値観や普通や常識を、大人になった今でも、大切にし守りながら、生活をしている人が実に多い。家庭内ではそのルールが必要ということだけを覚えておけばいいのだが、大人になり、社会人となってもまだ、その価値観で生き続けなければならないと思っている。
学校では学校のルール、会社では会社のルールがある。そして家庭では家庭のルールがあり、その場に応じて、守っていく必要はある。
例えば現代では、大人になってから、改めて大学で学ぼうとする人も増えてきた。これは、とても良い傾向だ。いくら大人だからと言って、その学校では学生のルールというものがある。例えば、校内では「学生は禁煙」というルールがあれば、40代でも守らなければならない。「私は40歳だから、タバコを吸っても問題がない!」では、学校のルールが乱れてしまう。独り立ちして、自分の価値観やルールを築き上げていったとしても、場のルールに従う。これが正しい。
同様に、両親によって築き上げられた価値観や家庭のルールがあり、それは家庭の中だけで守ればいいのである。独り立ちしても、親の価値観を厳守しようとして、苦しんでいる人がいるのは、ここが問題なのである。
社会人として独り立ちしたなら、自分のルールや価値観を築き上げていかなくてはならないのだ。ここをやらず、大人になっても、今までの価値観を引きずっている人が多く、しかもその価値観に苦しめられ、縛られ続けている人も多い。独り立ちしたのであれば、自分の価値観を、0から築き上げていきなさい。
これは本人も努力が必要であるが、親自身にも、子離れをする努力が必要という意味である。いつまでも、自分の価値観やルールに、子供を縛り付けてしまうと、真面目な子供ほど、大人になってもその家庭内の価値観やルールを守り続けてしまい、生きづらさを抱えながら生きていくことになる。
親子であっても、魂の性質は、全く異なるものである。親の価値観やルールで生き続けることは、困難なのである。
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