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読書記録

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私が読んだ本の記録です。
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2018年8月の記事一覧

幡野広志著『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』

カメラマンの幡野広志さんは、昨年34歳で、息子さんが1歳の時に多発性骨髄腫を発症。余命3年と診断されます。 恐らく、息子さんが大きくなるのを見届けられないであろう自分が、将来の息子さんの役に立つ言葉を残したいと、Twitterやブログで発信を始めます。 幡野さんは、以前狩猟をしていたことで、狩猟の是非の論争に巻き込まれたり、ガン治療にまつわる様々な勧誘を受けたり、心無い言葉をつきつけられながらも、ご自身の真っ直ぐな想いを発信し続け、瞬く間に大きな反響を呼びました。 私は

堀江貴文著『すべての教育は「洗脳」である』

まあ、もう殆どの人が、気づいてはいると思うんですけどね。子供の頃言われていたあれ、なんだったんだろう?って思う機会は人生で無数にありますからね。 私は36歳ですけれど、今だったら即社会問題になりそうな体罰って、小学校時代ふつうにありましたからね。 私の兄(42歳)が中学生だったときの髪型の校則、男子は坊主で女子の髪は肩についてはいけない(まとめるとかじゃなくて、ボブより短い長さしか認めない)って相当やばいですね。田舎の公立中学です。これは私が入学する直前くらいになくなった

角田光代著『三月の招待状』

角田光代さんの作品は殆ど読んでいますが、その中でもこれは何度も読み返しています。 角田さんの作品は、長編小説やかなり重い内容のものも多いのですが、『三月の招待状』は、そこそこにライトで、かつ人間模様が面白いので、気軽に手に取りやすく、繰り返し読んでも飽きないので好きです。 主な登場人物は、大学時代からの仲間女3人と男2人と、その恋人たちなど。 こういう小説を読んでいると、「私はこのキャラに近い」とかよく考えたりするけれど、角田さんの作品は、それぞれのキャラひとりひとりに

『夢を叶えるゾウ』を久々に読み返して。(後編)

先日こんな記事を書きました。 ガネーシャの教え、続きを振り返ってみます。 ・自分が一番得意なことを人に聞く。 これも、改めて聞いたことはないかも。ちょっと恥ずかしいですけど、近々誰かに聞いてみようと思います。 ・自分の苦手なことを人に聞く。 普段から言われているような気がしますが、上と一緒に「改めて聞く」という状態で聞くと、ちゃんと心に響く気がしますね。 ・夢を楽しく想像する 昔持っていたワクワク感というものは、なくなってしまったなあという気がします。ワクワク感と現実

『夢をかなえるゾウ』を久々に読み返して(前編)

最近メルカリでは、発売したばかりの本なら、ほぼ定価で売れていたりするんですよね。 たとえば、1,500円の本を発売1ヶ月以内にメルカリで見てみると、1,400円とか1,200円とかで売れていたりするんですよね。 中には定価そのままで売れているものもあったり。 いや、定価のままならAmazonや楽天で買ったらいいでしょって思うんですけど、メルカリは使うけどAmazonや楽天は使わないっていう人が一定数いるのかなあとか。 いつも代引だけど、メルカリなら送料込で買えるからお

こだま著『夫のちんぽが入らない』

一度聞いたら忘れないタイトルと、可愛らしい装丁からは、やや前向きな諦め感が漂っていて、軽いタッチの作品かと思っていたら、想像の10倍ぐらい重く暗く深刻な話だった。 著者は夫婦で教師である。二人とも真面目で仕事熱心だ。 世間一般で言えば、「安泰」「安定」「堅実」そんなふうに評価されるような夫婦ではないだろうか。 私の友人知人にも、夫婦で教師・公務員という組み合わせは多く、忙しそうだけれど安定しているんだろうな、そんなイメージだ。 でも、この作品を通して最も感じたことは、