君は脈を打てるか

羽を伸ばすこともできないで
人混みの中に埋まるだけ
気づいたら何もなく
自分の情けなさを
見て見ぬ振りして歩く

僕じゃなきゃいけないなんてこと
こんなに世界は広いのに
どこを見渡したって必要とされてない
ただ鼓動を無駄にしてる

でも生きてる限り
海の底から這い上がれる
力はきっとある

君は脈を打てるか
自分だけの打ち方で
時間に身をまかせて
風に吹かれるだけの
葉になっていないか

君は脈を打てるか
ありたい自分の姿に
今はなっていなくても
決して目はつむるな
ただ信じて
愚直に今を生き続けろ

夜中歩道を歩いていると
破れた雑誌が落ちていた
街灯に恥を晒をされているようだった

同じ存在に思えた

一人は今も怖い
傷がついてしまっていても

僕は強く生きよう

君は脈を打てるか
思うまま走り続けろ

暗い暗いトンネル
小さな小さな光に夢を見ながら

僕は脈を打てるか
鼓動を鳴り響かせろ
恥なんて恐れるな
きっとやっと見えるはずだ
夢見た光を
愚直に今を生き続けろ



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