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2024年8月第1週

ACA体験

久しぶりにずとまよの沈香学を聴き直した。ちょっと前の日記で「だらしなさの象徴としての午前4時の詩的価値」を論じ、もっとメジャーに使われてもおかしくない的なことも書いた。しかし、ずとまよが『花一匁』で似たようなことを既にやっていたと気づいた。

ずっと真夜中でいいのにって溢した午前5時。
目に見えてんのは波形だけです 腐れたデモベース
偶然⇔必然の工作 朝靄は4シーズン
痛み止め用の曲 作っときたい

『花一匁』ずっと真夜中でいいのに。

こちらは午前5時だし、ソシャゲで夜を越すような怠惰さというよりは、もっと創造的な没頭をしていたら朝を迎えてしまった、という叙情に近いので、私が考えていたものと輪郭を同じくするものではない。でも、やはり一流アーティストなだけあって、現象の一般化・抽象化が本当に巧みだ。「何かできそうな夜更かし 成仏させた詩」「意味が欲しいよ 花一匁」というフレーズを聴いたとき、「考えてたこと、とっくにずとまよがやってたじゃん!」と一瞬でも錯覚してしまった。

ACAねさんの書く詞にはたびたび驚かされる。前に食らったのは『猫リセット』。高校の恩師が、「あまりにも辛いとき、自分で死のうとは思わなかったけど、後ろから誰か刺してくれないか、とは時々思った」と話していたのを今でも印象深く覚えている。アンビバレントな破滅願望とも、無責任な希死念慮とも言えるこの気持ちは、今や自分の身にも覚えがある(もっとも自分は死が怖いので、生命の水準よりもだいぶ下げて、社会的に対象化された自分の人格に対して思うことだが)。
この、何らかの外的要因で今の自分が終わることを極力穏やかな提喩にすると「猫リセット」になるのだと気づいたとき、強烈なアハ体験を感じた。

だいぶ近いことを既にドメジャーなアーティストがやっていて、しかも自分はそれにいたく感動をした。それでも、とりあえず自分は自分であの午前4時のポエジーはまだ大切にしておこうと思う。迎合して吸収させるのは簡単だけど、いつかこれが光り輝くかもしれない。いや、そんな綺麗な詩性ではないな。いつか鈍く光って存在感を示すかもしれない。

音源プラグインに課金した

ついに有料の音源を購入してしまった。xpand!2を含むプラグインセットがセールになっていたので、手を伸ばしてみた。今までDAW付属の音源やフリー配布の音源のみで遊んでいたが、創作意欲の波に乗った勢いでメジャーらしいxpand!2に手を出したくなった。
海外ECサイトで買い物をするのも多分初めてだったので、クリック1つ1つが恐る恐るの操作だった。規約も一応読んだ。日本語の規約と同じく、読むのに疲れる文章だった。

やっと購入が終わり、試しに鳴らしてみようと思ったが、簡単な道のりではなかった。今までフリーのvstをダウンロードするときは、dllファイルをプラグイン用ディレクトリに突っ込むだけでインポートが完了していたが、肝心のdllファイルはなく、何らかのプラグイン管理ソフトをダウンロードするよう促された。頭にハテナを浮かべつつ、そのソフトをダウンロードし、お目当てのxpand!2をはじめとするプラグインのライセンスを得る。得て、これからどうすんだ?という時間が2時間くらいあった。
色々不慣れで概念を勘違いして、公式サイトのダウンロード手順とにらめっこし続け、ようやくインストールができた。ライセンスを得た後に行うべきは、ずらーっと並んだよくわからないソフトの中から任意の一つを選んで作業を続行するのではなく、目的のプラグインの名を冠したインストーラをダウンロードすることだった。音感云々の前に、インターネット方向音痴すぎる。
とりあえずvstは取り込めたのでこれからいろいろ触ってみる。

良かった動画

この文字を書いたのは誰!? 同僚の筆跡当てクイズ!

5秒に1問クイズを"出題"しろ!!『第一回 逆タイムショック』

最近ふっくらすずめクラブの動画がおもしろすぎる。企画の着眼点が鋭いからそれ自体ワクワクするし、社内の人間を巻き込んでいくスタイルは賑わいもあって面白い。

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