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初めて落語を聴きに行ってきた

先日開催された「文京シビック寄席 春風亭一之輔独演会」に行ってきました!
今回はその時の模様を紹介します。


Step1.落語について知る

落語とは一人の噺家が何役も演じる会話劇で、基本的には登場人物の会話で話が進みます。まくら(導入。本題に入るフリ)、本題、オチという構成です。

落語は大きく2つに分けることができます。

まず、上方落語(京都や大阪で、屋外で行われていたのがルーツ。関西弁で話が進みます)と江戸落語(屋内で行われます。江戸弁で話が進みます)に分けられます。

また、ジャンルで古典落語(寿限無やまんじゅうこわいなどが代表例です。江戸〜明治が舞台で、庶民の暮らし・文化などが描かれます)と創作落語(現代やSFなど様々)に分けられます。

さらに、話の構成として落とし噺(オチがある話)と人情噺(夫婦や親子の情愛を描いた話)にも分けられます。

参考文献 春風亭昇吉『マンガでわかる落語』(誠文堂新光社、2020年)

Step2.会場の雰囲気を知る

会場だった文京シビックホール(小)はだいたい300席強ほどで、ほぼ満席でした。「今チケットが取れない落語家のひとり」と称される一之輔さんの人気を実感しました。

プログラムは前座、寄席(2席)、休憩、漫才、寄席(1席)と進み、だいたい2時間半ほどで、全てのプログラムが終わりました。

ちなみに、会場のそばでは物販をやっており、落語の雑誌や一之輔さんのエッセイ、グッズなどが販売されていました(せっかくなので一之輔さんのエッセイを書いました)。

Step.3 落語を聴く

独演会では3席落語が披露されました。

1席目が「一目上がり」。八五郎が隠居、大家、医者などいろいろな人の掛け軸を見せてもらう話です。
この噺を最後まで聞くとなぜタイトルが「一目上がり」なのかがわかります。

2席目が「雛鍔」。植木屋の旦那とちょっとずる賢い息子の話です。
植木屋の旦那の体験談(お金を知らない大名屋敷の若殿がお金を見た時の話)が喜劇を招きます。

3席目が「甲府ぃ」。一旗あげようと甲府から江戸へ出てきた青年と豆腐屋の話です。豆腐屋の掛け声が伏線となっています。

おわりに

今回、初めて落語を聞いて思ったことが3つありました。

1つ目は「落語は言葉遊び」ということです。同じ響きの言葉をかえたり、一度出てきた言葉を別の文脈で言い換えたりして、観客の笑いを誘います。

2つ目は「落語はドラマ」ということです。一人の噺家が巧みに何役も演じ分けることであたかも何人もいるように見えてきます。

3つ目は「落語はライブ」ということです。当初「落語って噺家が話で観客を引き込む」と思っていたのですが、それだけではなく、観客を巻き込んで(ハーゲンダッツのくだりがそうでした)噺家と観客が一体となって笑いの空間を作っていくものだと感じました。

「落語って通っぽい人が多そう」「落語そんなに詳しく知らないけど大丈夫かな」と思った私も楽しめました。今度は寄席にチャレンジしてみます。
それではまた。


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