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杵築〜耶馬溪(大分)①

大分杵築市〜中津市を巡る旅

杵築は江戸時代、杵築藩松平氏の地でサンドイッチ型城下町として有名。
中央の谷底が商人の町、南北の高台が武士の町という造りになっています。
高台から見るとこんな感じ。面白い!

石畳が綺麗です。

南台には塩屋の坂の上に杵築藩家老中根氏の隠居跡である中根邸。
酢屋の坂を登ると北台。
能見邸や磯矢邸など風情のある武家屋敷が立ち並んでいます。

こちらは江戸時代から残っている「藩主御成門」という藩校の門。

現在も杵築小学校の校門として使われているそうです。

代々学問に力を入れていた杵築藩主ですが7代目親賢が三浦梅園の進言により藩校学習館を設立。ここでは士族の子弟だけでなく平民の子弟も通うことが許されていました。

幕末や維新期に活躍した人材を多く輩出したそうです。

江戸時代の風景が今なお残る杵築。
「きものの似合う歴史的町並み」というものに認定されているそうでせっかくなので着物でお散歩。

和楽庵さんで着物のレンタルと着付けをお願いしました。

スタッフの方が合う帯や小物を提案してくれます。
着物は全くわからないので助かりました。
城下町の風景が描かれていて可愛い。

着物を着て散策されている方けっこう多かったです。

散策しながら海沿いへ。
町の特性上、アップダウン少しあります。

海と断崖に囲まれた台地の上に築城されていた杵築城。
現在のものは模擬天守。中は歴史資料館になっています。

天守閣からは杵築市内が見渡せます。

日本一小さいお城だそうです。
藩主が使用した甲冑や刀剣、籠など歴史的価値のある資料が豊富で面白かったです。

中津方面に向かいますがその途中で熊野磨崖仏へ。


鬼が積んだと言われている石段を登ります。
もはや階段と言っていいのか。
受付で杖を借りることが出来ます。
手渡された時は要らないかもと思いましたが想像以上の階段に杖が役立ちました。

階段の途中。木々が深くなり光が届かず中々な雰囲気。


熊野磨崖仏までは20分程。階段を登り切った先は空が開けています。
大きな不動明王と大日如来の磨崖仏が。
大きくて迫力があります。

平安時代末期の作品とされているこのレリーフ。
何故こんな山奥に?ここだけ少し空気が違う気がします。

不動明王は密教の根本尊である大日如来の化身と言われています。
1000年近くこの場所で佇んでいた熊野磨崖仏。

大分県国東は九州でもいち早く仏教が栄えた地域として有名ですが、ここもその一つとして古くからたくさんの人々が訪れていたのだろうと思います。

②に続く

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