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自己流「グラン・タブロー」応用編①

一枚の絵画を鑑賞するようなスプレッド


 「ルノルマンカード」の奥義とも呼べるスプレッドに「グラン・タブロー」という36枚のカードを使った展開法があります。フランス語で「偉大なる絵画」の意で、その名の通り卓上にカードで大きな一枚絵を描きます。

 個人的にこの展開法の一番の特徴は「ルールに縛られない」ところが一番の魅力だと思います。並べ方やリーディング方法も多岐にわたっており、占い師の個性がすごく出ますし、相談者のとらえ方も全然違うんですよね。36枚を並べるからその情報量に圧倒されてクラクラと目眩する人もいるし、逆に一枚一枚の意味を詳細に質問される人もいます。

 私はこのスプレッドを展開すると、占い師であることを忘れてまるで美術館のキュレーターや案内係になったような気分で解説しちゃいます。その人の内面が描かれた作品展みたいな、見えない部分・知らない部分をビジュアル化しているような味わい深い楽しみ方ができるんですよね。
 だからシンプルな吉凶判断や短時間のセッションには向きません。最低1時間以上、相談者の方とじっくりと鑑賞しながら観察と会話を重ね、こちらの視えるイメージと相手が感じた印象を照合して全体を考察していきます。

スープラオラクルで挑戦!


 使うカードはもちろんルノルマンカードが適しているんですが、私は自己流でタロットやオラクルカードを使います。中でも「SUPRA ORACLE(スープラオラクル)」というカードで展開するのが好きです。このカードの特徴は黒一色刷りの非常にシンプルなデザインで、モチーフが非常にハッキリしていて分かりやすいです。(一枚の情報量が少ないとも)
 ですから36枚展開したときに一枚一枚が喧嘩せずに、例えるなら「あいうえお作文」のようにリーディングできます。そこでこの記事ではスープラオラクルを使って「グラン・タブロー」を展開していきたいと思います。かなり自己流で色々アレンジしていますが、興味のある方の何かのお役に立てられたら幸いです。
 

SUPRA ORACLE(スープラオラクル)

私という絵画をカードで描く

質問内容を決める

 「グラン・タブロー」への質問内容のポイントなんですが、ざっくりと仕事や恋愛についてとするよりも、ある程度ドラマ性を持たせると良い感じにリーディングできると思います。また「グラン・タブロー」は過去~現在~未来の時間軸や理想への達成度みたいな、「今、自分はどこらへんにいるのか」がとても分かりやすいです。ですから期間設定(一ヶ月とか半年とか)やゴールの設定をしっかりすると良いです。
 例えば「仕事で目標の○○に達成するには~年内にやるべきこと・やり残したことがあったら教えて」みたいな感じで具体的に、自分の一番のやりたいこと・聞きたいことを設定することが大事です。あらかじめメモや手帳に書いておくとブレなくて良いかと思います。
 また、たとえば「仕事が第一!でも家族関係や恋愛も気にかかる……」って状態だったら、問題解決に家族や恋愛に関するヒントが出ると思いますし、深掘りしていけばいくらでも繋げていくことが可能です。ですからまず何を聞きたいのか、何を達成したいのか、あらかじめゴール設定はしっかりすることが大事です。(もちろんリーディングしていくうちに、本来目指すべき結果が出てくる場合もあります)

カードを配置する

 では聞きたいこと(質問内容)を決めたら、カードを並べていきましょう。今回は例として「私が年内に定めた目標を達成するには」に設定します。細かな悩みとしては「やらなくてはいけないことが決まっている(分かっている)のに、ついつい先延ばししてしまい締め切りや納期に追われてしまう」、「新しい企画が打ち上げ花火のように尻すぼみになってしまわないか不安」、「実年齢のギャップ(気持ちは幼稚なままで年齢に追いついてない)」です。

 カードは36枚を展開しますのでテーブル全面を使います。本家ルノルマンカードはピッタリ36枚ですが、タロットやオラクルカードによって余りが出てしまうので上手く調整してください。(今回使用するスープラオラクルは全部で58枚ぐらいあるんですが、事前に特殊な意味合いのカードを抜いて40枚ぐらいに調整しています)

横8×縦4列(32枚)に4枚を四隅に置いて36枚配置。
(※すでにめくってあるカードは個人的にカッコいいから置いてます)

 よ~くシャッフルしたらカードを並べます。今回は横8×縦4列+4枚(計36枚)を左上から順に並べました。この並べ方の他にも横6×縦6列(計36枚)など色々あるので、テーブル事情や好みで判断してください。

いざリーディング!……の前に

 それでは早速めくっていきましょう。左上から右に並べていったので、その順にめくっていきます。

ジャ~ン!壮観!!

 おお~やっぱりこれだけの枚数を並べると迫力がありますね。何とも言えないドキドキ感とワクワク感です。
 では早速リーディングしていくのですが、これだけあると気が遠くなってしまいますよね。でもご安心を。「グラン・タブロー」には「しっかりと読むべきポイント」が決まっています。ですからそこさえ読めば何とかなります。もちろん全部をイメージリーディングするのが理想なんですが、逆に重要なポイントを強調することで隠されたメッセージやキーワードが浮かび上がってくる場合もあります。
 では次の記事で「主人公」のカードの位置や、それぞれの意味合いの解説をしていきたいと思います。


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