憧れの先輩像
ふと自分の振る舞いについて、これはどこからきているのだろうと思った。
今私は大学4年生。人に恵まれて4年間同じ場所でアルバイトを続けてこられたため、もう私は学生の中では古参。
そんな中で同期であっても先輩としての振る舞いというのは、様々だ。気さくに自分から後輩に話しかけるタイプもいれば、慕われるという言葉がぴったりなタイプ、もはや社員レベルの高い意識で仕事に取り組むタイプ。
そんなことにふと気が付いて、疑問がわいた。
私のこの振る舞いはどこから来ているのだろうか。
思い返せばあれは中学生のころ。
部活動をすることで初めて団体の一員になった。それまでは生徒の一人ということが多かった。学校にせよ、習い事にせよ。
それが集団の中で役割を持って、最初はそれこそお客さんのような感覚だったけど、そのうち活動の中で自分の役割だったり、振る舞いを学んでいった。
そこでは憧れの先輩がいた。真面目そうで、落ち着いていて、でもふとした一言がセンスがあって。
でもその先輩のように自分が振舞っているかというとそうではなくて。他の先輩の振る舞いをまねているような気がする。
いつもお菓子を配ってくれて、雑な気配り(←褒めてる)ができる先輩
1つ印象的な出来事があって、あれは弦が切れた時のこと。
ぱちぃぃんと音を立てて弦が切れた時、その先輩は弦より先に後輩の心配をした。
まぁこう書くとそりゃそうだろと思ってしまうのだが、あの時の私にとってはなんてすばらしい人なんだと映った。特に理科の授業で先生が割れたフラスコを先に心配した直後の出来事だったからかもしれない。
こりゃあ私ももし同じような場面に出くわしたら、そういおうと心に強く誓ったのを覚えている。
そんなこともあってか、その先輩のように振る舞っているような気がする。
お菓子配って、雑な感じで。でも大事なことは大事にしたいと思いながら。
憧れ=なりたい、かもしれないけど、なる姿というのはまたそれはそれで違うのかもしれない。
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